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第四章 騒乱のカレッタ小王国
第三百六十八話 記憶の書き換え
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話を聞き終わった我輩達は、ひとまず考えをまとめることにする。
「フルルを誘拐した奴らの仲間が、フルルの兄を刺した奴だったのかもしれないな」
「にゃあ(確かに、そんな感じの会話なのだ)」
「しかも、記憶がどうとか言っている時点で、そいつらが記憶を操作した可能性が高い」
「にゃー? (だが、記憶の操作なんて、そんな簡単にできるのか?)」
バルディスの言葉にちょこちょこ応える我輩は、記憶を操作するなどという聞いたこともない現象について尋ねてみる。
「できなくはない、が、かなり難易度が高い魔法だな」
「そんな魔法が……じゃあ、もしかして兄様達も……」
「どこまでの範囲で記憶を操作したのかは知らないが、フルルの兄達も記憶を操作されているかもしれないな」
ショックを受けたようにうなだれるフルルは、その耳も尻尾もシュンと垂れている。
「だが、穴はある」
「にゃ? (穴?)」
「記憶を書き換えることはできても、記録は残ったままのはずだ」
バルディスのその言葉に、弾かれたようにフルルは顔を上げる。
「今、ケントがその記録を探してくれているだろうから、記録さえ見つかれば、対処のために動ける」
「対処って……?」
「……タロ、記憶の書き換えを戻す方法は分かるか?」
「にゃあ。にゃっ(ちょっと待つのだ。タマっ)」
《『タマ』起動します。記憶の書き換えに関する魔法、無属性魔法『心術』は、音で相手の記憶を乱す魔法です。『心術』を打ち消すには、音属性魔法『不協和音』が有効です》
「にゃ? (『不協和音』?)」
《同じ音属性魔法、及び、『心術』を打ち消すための魔法になります》
「にゃー? (我輩は、それを使えるのか?)」
《解析に時間がかかりますが、可能です。時間は、二十分ほどかかります。目の前に対象が居る状態で術を行使することになります》
「にゃ。にゃあ(分かったのだ。ありがとうなのだ)」
《どういたしまして》
バルディスの問いかけに、即座にタマを呼び出すことで対応した我輩は、結果をバルディスへと伝えてみる。
「なるほど……となると、二十分間は、その人物の前に居ないといけないわけか……」
「にゃー(そこがネックなのだ)」
「えっと……何の話をしてるの?」
「記憶を元に戻す方法は分かったが、二十分の時間が必要そうだという話だ」
そうして、詳しくフルルにも説明をしていると、ふいに、扉がノックされた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お兄様達のうちの誰かを出したかったなぁと思いつつ、今日はここまで!
明日は、誰か出てくる予定です。
それでは、また!
「フルルを誘拐した奴らの仲間が、フルルの兄を刺した奴だったのかもしれないな」
「にゃあ(確かに、そんな感じの会話なのだ)」
「しかも、記憶がどうとか言っている時点で、そいつらが記憶を操作した可能性が高い」
「にゃー? (だが、記憶の操作なんて、そんな簡単にできるのか?)」
バルディスの言葉にちょこちょこ応える我輩は、記憶を操作するなどという聞いたこともない現象について尋ねてみる。
「できなくはない、が、かなり難易度が高い魔法だな」
「そんな魔法が……じゃあ、もしかして兄様達も……」
「どこまでの範囲で記憶を操作したのかは知らないが、フルルの兄達も記憶を操作されているかもしれないな」
ショックを受けたようにうなだれるフルルは、その耳も尻尾もシュンと垂れている。
「だが、穴はある」
「にゃ? (穴?)」
「記憶を書き換えることはできても、記録は残ったままのはずだ」
バルディスのその言葉に、弾かれたようにフルルは顔を上げる。
「今、ケントがその記録を探してくれているだろうから、記録さえ見つかれば、対処のために動ける」
「対処って……?」
「……タロ、記憶の書き換えを戻す方法は分かるか?」
「にゃあ。にゃっ(ちょっと待つのだ。タマっ)」
《『タマ』起動します。記憶の書き換えに関する魔法、無属性魔法『心術』は、音で相手の記憶を乱す魔法です。『心術』を打ち消すには、音属性魔法『不協和音』が有効です》
「にゃ? (『不協和音』?)」
《同じ音属性魔法、及び、『心術』を打ち消すための魔法になります》
「にゃー? (我輩は、それを使えるのか?)」
《解析に時間がかかりますが、可能です。時間は、二十分ほどかかります。目の前に対象が居る状態で術を行使することになります》
「にゃ。にゃあ(分かったのだ。ありがとうなのだ)」
《どういたしまして》
バルディスの問いかけに、即座にタマを呼び出すことで対応した我輩は、結果をバルディスへと伝えてみる。
「なるほど……となると、二十分間は、その人物の前に居ないといけないわけか……」
「にゃー(そこがネックなのだ)」
「えっと……何の話をしてるの?」
「記憶を元に戻す方法は分かったが、二十分の時間が必要そうだという話だ」
そうして、詳しくフルルにも説明をしていると、ふいに、扉がノックされた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お兄様達のうちの誰かを出したかったなぁと思いつつ、今日はここまで!
明日は、誰か出てくる予定です。
それでは、また!
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