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第四章 騒乱のカレッタ小王国
第四百二十一話 急いで攻略
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『邪神の眼』の攻略は、とても順調に進んだ。一度経験しているということも大きいのだろうが、とにかく我輩達は『結界』を身に纏った状態で道を歩き続け、さっさとコアを見つけて破壊したのだ。飼い主の『光源』のおかげで、迷うこともなくしっかりと進むことができた。いや、そもそも、今回は終始一本道であったため、飼い主と別れる必要もなく、安心安全な探索だったのだ。……道自体は、とても長かったが。
『邪神の眼』が封じられ、瘴気がなくなっていくのを感じながら、我輩達は元来た道を戻る。アグニと合流して、さっさとバルディス達の元に戻るためだ。
「にゃ(バルディス達は、今頃どうしているであろうか?)」
「うむ、ラダ族の族長の息子とやらの保護はもちろんのこと、今頃は王妃達の場所を突き止めるくらいのことはできているのではないだろうか?」
「にゃー(それなら、フルルも安心なのだ)」
多くの人に、その存在を忘れ去られてしまったフルル。今回の欠片の持ち主は、きっと、自分を忘れてしまったとはいえ、王妃達のことが心配で仕方ないはずだった。
「うむ、フルルの元に王妃達を戻し、記憶を元通りにして、今回の件を企んだ者を捕縛すれば、欠片の回収もできるのではないだろうか?」
「にゃ(そうかもしれないのだ)」
そこまでして、欠片が回収できないなどということはないだろう。この度は、飼い主やロギーといった者達の協力を得られているため、少しは早く解決できそうだった。
「おぉっ、戻ったか! 瘴気がなくなったからもしかしてとは思っていたが……ありがとう。ラダ族の守護者として、礼を言う」
木々が少なくなり、拓けた道へと出てきたところで、アグニが駆け寄って、お礼を言ってくる。
「うむ、私達もこの瘴気の発生源を封じる役目を負っているのだ。だから、礼など必要ないのだ。礼をしたいというのであれば、貴方に私達を紹介したバルディス達にするといいであろう」
「あぁ、それはもちろんだ。それでも、この場所を救ってくれたのはあんた達だ。だから、ありがとうな」
「うむ」
アグニからのお礼も受け取り、我輩は少しだけ体の力を抜く。『邪神の眼』の中に、前回の時のような強敵は居なかったものの、少し疲れるくらいはしたのだ。
「それじゃあ、『転移』で元の場所に送るな」
「うむ、頼むのだ」
そうして我輩達は、カレッタ小王国の王都、ルトに戻って来たのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回は『邪神の眼』の中のお話はさらっと流させていただきました。
もうちょっと書けば、この章の終わりも近くなるはずっ!
それでは、また!
『邪神の眼』が封じられ、瘴気がなくなっていくのを感じながら、我輩達は元来た道を戻る。アグニと合流して、さっさとバルディス達の元に戻るためだ。
「にゃ(バルディス達は、今頃どうしているであろうか?)」
「うむ、ラダ族の族長の息子とやらの保護はもちろんのこと、今頃は王妃達の場所を突き止めるくらいのことはできているのではないだろうか?」
「にゃー(それなら、フルルも安心なのだ)」
多くの人に、その存在を忘れ去られてしまったフルル。今回の欠片の持ち主は、きっと、自分を忘れてしまったとはいえ、王妃達のことが心配で仕方ないはずだった。
「うむ、フルルの元に王妃達を戻し、記憶を元通りにして、今回の件を企んだ者を捕縛すれば、欠片の回収もできるのではないだろうか?」
「にゃ(そうかもしれないのだ)」
そこまでして、欠片が回収できないなどということはないだろう。この度は、飼い主やロギーといった者達の協力を得られているため、少しは早く解決できそうだった。
「おぉっ、戻ったか! 瘴気がなくなったからもしかしてとは思っていたが……ありがとう。ラダ族の守護者として、礼を言う」
木々が少なくなり、拓けた道へと出てきたところで、アグニが駆け寄って、お礼を言ってくる。
「うむ、私達もこの瘴気の発生源を封じる役目を負っているのだ。だから、礼など必要ないのだ。礼をしたいというのであれば、貴方に私達を紹介したバルディス達にするといいであろう」
「あぁ、それはもちろんだ。それでも、この場所を救ってくれたのはあんた達だ。だから、ありがとうな」
「うむ」
アグニからのお礼も受け取り、我輩は少しだけ体の力を抜く。『邪神の眼』の中に、前回の時のような強敵は居なかったものの、少し疲れるくらいはしたのだ。
「それじゃあ、『転移』で元の場所に送るな」
「うむ、頼むのだ」
そうして我輩達は、カレッタ小王国の王都、ルトに戻って来たのだった。
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今回は『邪神の眼』の中のお話はさらっと流させていただきました。
もうちょっと書けば、この章の終わりも近くなるはずっ!
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