我輩は紳士である(猫なのに、異世界召喚されたのだが)

星宮歌

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第五章 ルビーナ商国とボスティア海国の闇

第五百五十七話 巨大魚探索(一)

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「にゃおーんっ! (猫流奥義、ガリガリプラスっ!)」

「『光剣』」

「『闇剣』」


 我輩達は現在、無事(?)巨大魚の体内に侵入を果たし、縦横無尽に暴れ回っていた。今は、魔魚と呼ばれる魚達を、全員で次々に捌いているところだった。


「にゃおーんっ! にゃおーんっ! にゃおーんっ! (ガリガリっ! ガリガリプラスっ! クルクルアタックっ!)」

「三枚に下ろせば、調理も楽なのだ」

「分かった。そうする」


 群がる魔魚達を、飼い主達は三枚下ろしにして倒していく。


 我輩も、同じことが出来るだろうか?


 そう思って、試してはみたものの、どうにも上手くいかない。


「に、にゃあ……(む、うむぅ……)」

「うむ、あらかた倒したな。視界が開けたのだ」

「あぁ、確かに。では、探索に戻るか?」

「うむ」


 結局、我輩は三枚に下ろすことはできず、魔魚の姿はなくなる。死んだ魔魚はもちろん、『収納』の中に納めて、今度の食料にする予定なのだ。


「それにしても、転移陣が多いな……」

「うむ、しかし、これはこれでダンジョンっぽくて楽しいのだ」

「ダンジョン、か……」


 前にラーミア達と脱出しようとした時は、水の流れが操れなくなっていたのだが、今回はそんなこともなく、普通に水を操って移動中なのだ。そして、二号や飼い主が言うように、ここはどうも、転移陣がたくさんある場所のようであった。


 色々な場所に飛ばされはするものの……全部水の中なのは残念なのだ。


 水の中でさえなければ、我輩、水の流れを操るなんて面倒なことをせずに動けるのだが、どうしても水の中ばかりで、うんざりしていた。


「それにしても……この場所は、まるで意思があるように感じられるな」

「うむ、それは私も思ったのだ。必死に、私達を外に追いやろうとしているようであるしな」


 飼い主達についていく我輩は、そんな話に首をかしげる。


 うむ? そんなことがあり得るのだろうか?


「壁を壊そうが、何をしようが、必ず同じ転移陣のところに誘導されている」

「うむ、と、なれば、やることは一つだとは思わないか?」

「……ケントの考えに賛成だ」

「にゃ? (何がなのだ?)」


 わけが分からない状態で二人に尋ねてみれば、我輩、なぜか飼い主に抱き上げられる。


 うむ、居心地は最高なのだ。


「とりあえず、この空間を爆散させるのだ」

「分かった」

「にゃ? (爆、散?)」


 その直後、巨大魚の中で大きな魔力が膨れ上がり、大爆発が起きるのであった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


何か、何か、グダグダしてきている感が……。

……ちょっと、プロットを見直すので、また三日ほど更新をお休みします。

すみませんが、しばらくお待ちください。
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