1 / 574
プロローグ
第零話 見知らぬ空間
しおりを挟む
我輩は紳士である。名前はタロ。 『優雅に、エレガントに』をモットーとして生きるしがない白猫だ。
しかし、そんな我輩は、現在、非常に困っていた。なぜなら……。
「にゃ? (ここは、どこなのだ?)」
そこは見たことのない真っ白な空間。真っ白すぎて、我輩の体がこの空間に溶けてしまいそうだが、紳士のたしなみとして、しっかりと紳士服を着用しているため、そこは問題ではない。
問題は、この何もない空間では、世のレディ達に手を差し伸べられないということだ!
「にゃあ(ふむ、どうするべきか)」
人間と同じように後ろ足二本で立ちながら、我輩は思考する。
いつも頼りになる飼い主は側にいない。それどころか、ここがいったいどこなのかすら不明だ。
「あの……」
そうして、にゃむにゃむと考え込んでいた我輩は、不覚にも、背後にレディがいたことに、声をかけられるまで気づけなかった。
いや、別に、我輩の野生の本能が廃れてるとかではないのだぞ? これは……そうっ、『ついうっかり』というやつなのだ!
内心でそんな言い訳をしながらも、我輩はそんなことを思っていただなんて、おくびにも出さない。いわゆる、『ポーカーフェイス』を浮かべる。
飼い主が言うには、これも紳士のたしなみなのだっ!
「にゃ? にゃあ? (どうしましたか? レディ?)」
薄く微笑みを浮かべて、我輩は背後のレディへと振り返り、応対する。
『女性と子供には優しく』
それが、飼い主が常日頃から掲げていた目標であり、我輩の信念の一つでもある。
もちろん、男に対しては乱暴な対応でも良いというわけではない。その人格を尊重し、出来るだけ丁寧に対応することが、一流の紳士なのだ。
「え、えっと、あの、私、次元を司るロムと申します。この度は、あなたに力を与えて異世界のナーガへ送ることを任されまして……あうぅぅ、えっと、と、とにかくですね? 能力は召喚陣を潜れば自動的に付与されますのでっ、そこの召喚陣に向かってくださいっ!」
オドオドしながらそう言う彼女は、眩いほどの金髪に、おっとりとした顔立ちの美しい女性だった。真っ白なワンピースらしきものを身に纏い、スラリと長い手足が目に毒と言えるほど輝いて見える。ついでに、その胸元は、包まれればさぞかし至福の時を味わえるだろうと思える豊満さで、いつか、飼い主に教えてもらった『女神』というものを彷彿とさせる。
ただ、その背中には、あまり見慣れないものがあった。
「にゃ? (翼?)」
そう、そこには、純白の翼があった。
もしや、これは『コスプレ』なるものか? ふぅむ、レディのコスプレは愛らしいな。
ついつい目を細めてその愛らしさを眺めていると、ロムという美女は何を思ったのか、その頬をポッと赤く染める。
「うぅ、猫さん、可愛いです。このままここに居てくれませんかね?」
頬を赤く染めながら、どことなく狂気に駆られた目で我輩を見つめるロムに、我輩、ゾクゾクが止まらない。
これは、あれだ。いわゆる『猫可愛がり』をしたいと考えるものが浮かべる表情だ。そして、この表情を前にしては、いかに我輩が紳士だとしても、撤退以外の道はない。
熱に浮かされたような表情で手を伸ばすロムから、我輩は華麗な身のこなしで逃げる。
「あっ、待って……」
「にゃあ(申し訳ないが、それは出来ない)」
逃げて逃げて逃げ続ける。そうして、恐らくはロムが言っていた『召喚陣』なるものの上に立つこととなった我輩は、一瞬目が眩むほどの光にビクッと反応し、次の瞬間には、あの真っ白な空間とは異なる場所に来ていた。
そう、この時点で、我輩は異世界ナーガに召喚されたのであった。
「うぅ、行ってしまいました。猫さん、ここに居てくれたら嬉しかったんですけど……」
真っ白な空間で立ち尽くすロム。彼女は、よほどタロを側に置いておきたかったのか、酷く残念そうにうなだれる。
「ロム、ちゃんと勇者は送り出せた?」
と、次の瞬間、何も居なかったはずのロムの背後に、一つの気配が生じ、中性的な声で話しかけてくる。
その声に慌てて振り返ったロムは、短く刈った金髪に蜂蜜色の瞳、色白でほっそりとした顔立ちの男神セイクリアの姿を目に留めて、どうにか返事をする。
「っ、は、はいっ、セイクリア様っ。ちゃんと送り出しましたっ。……ん? 勇者?」
「うん、勇者だよ? ナーガ世界で初の勇者召喚だから、僕もどんな子か見たかったんだけどなぁ……。他の仕事がどうしても終わらなくて……。で? 勇者はどうだった?」
自分の送り出した存在が『勇者』であったことを知ったロムは、それが猫だったことに混乱しながらも、しどろもどろに言葉を紡ぐ。
「え、えっと、とても可愛らしかったです」
「へぇ、勇者なのに可愛いのか……女の子だったとか?」
「い、いえ、多分、男、です」
「多分? ってことは、男の娘ってやつ? うあーっ、やっぱり仕事放り出して見ておくんだった!」
整った顔立ちで無邪気に悔しがるセイクリア。しかし、ロムはそれどころではない。もしかしなくとも、猫を送り出したのは失敗だったのかもしれないのだ。勇者といえば、人間であることがほとんどなのだから…。
「えっと、えっと……」
「ん? どうしたの? ロム? まさか、その勇者が嫌な奴だったとか?」
「い、いえ、そうではなくて、ですね」
じっと見つめてくるセイクリアとは対称的に、ロムはキョロキョロと視線をさまよわせる。そして…。
「あ、あの……私が送り出したのは、人間ではなく、猫、だったのですけど…」
「……は?」
新米次元神ロムの言葉に、ナーガ世界神セイクリアが固まる。
「猫?」
「はい」
「あの、『にゃーにゃー』鳴く?」
「はい。あっ、それと、なぜか燕尾服みたいなものを着ていました」
そこまでの情報を聞くと、セイクリアは本格的に頭を抱える。
「あ、あの、知らなかったこととはいえ、猫を送り出してしまって、その、申し訳ありませんでしたっ!」
「……うん、まぁ、勇者だと伝えてなかった僕も悪いんだけどね。ちょっと召喚陣を見直す必要が出てきた」
額を押さえながらも、この状況の原因を考えたセイクリアはため息を溢しながら新たにロムへと指示を与えることとする。
「ロム、君は召喚陣にどんな異常があるのかの見極めを、何人か魔方陣に詳しい奴らを寄越すから、そいつらとやってくれ。僕は、その猫にフォローをした後、心当たりをぶちのめしてくるから」
「は、はいぃぃっ!!」
セイクリアの『心当たりを』以降の部分が、ドスの効いた声になっていたため、ロムはビクリと肩を震わせたが、返事だけはしっかりする。そうして、セイクリアやロムが住む神界は、しばらく忙しくなるのであった。
しかし、そんな我輩は、現在、非常に困っていた。なぜなら……。
「にゃ? (ここは、どこなのだ?)」
そこは見たことのない真っ白な空間。真っ白すぎて、我輩の体がこの空間に溶けてしまいそうだが、紳士のたしなみとして、しっかりと紳士服を着用しているため、そこは問題ではない。
問題は、この何もない空間では、世のレディ達に手を差し伸べられないということだ!
「にゃあ(ふむ、どうするべきか)」
人間と同じように後ろ足二本で立ちながら、我輩は思考する。
いつも頼りになる飼い主は側にいない。それどころか、ここがいったいどこなのかすら不明だ。
「あの……」
そうして、にゃむにゃむと考え込んでいた我輩は、不覚にも、背後にレディがいたことに、声をかけられるまで気づけなかった。
いや、別に、我輩の野生の本能が廃れてるとかではないのだぞ? これは……そうっ、『ついうっかり』というやつなのだ!
内心でそんな言い訳をしながらも、我輩はそんなことを思っていただなんて、おくびにも出さない。いわゆる、『ポーカーフェイス』を浮かべる。
飼い主が言うには、これも紳士のたしなみなのだっ!
「にゃ? にゃあ? (どうしましたか? レディ?)」
薄く微笑みを浮かべて、我輩は背後のレディへと振り返り、応対する。
『女性と子供には優しく』
それが、飼い主が常日頃から掲げていた目標であり、我輩の信念の一つでもある。
もちろん、男に対しては乱暴な対応でも良いというわけではない。その人格を尊重し、出来るだけ丁寧に対応することが、一流の紳士なのだ。
「え、えっと、あの、私、次元を司るロムと申します。この度は、あなたに力を与えて異世界のナーガへ送ることを任されまして……あうぅぅ、えっと、と、とにかくですね? 能力は召喚陣を潜れば自動的に付与されますのでっ、そこの召喚陣に向かってくださいっ!」
オドオドしながらそう言う彼女は、眩いほどの金髪に、おっとりとした顔立ちの美しい女性だった。真っ白なワンピースらしきものを身に纏い、スラリと長い手足が目に毒と言えるほど輝いて見える。ついでに、その胸元は、包まれればさぞかし至福の時を味わえるだろうと思える豊満さで、いつか、飼い主に教えてもらった『女神』というものを彷彿とさせる。
ただ、その背中には、あまり見慣れないものがあった。
「にゃ? (翼?)」
そう、そこには、純白の翼があった。
もしや、これは『コスプレ』なるものか? ふぅむ、レディのコスプレは愛らしいな。
ついつい目を細めてその愛らしさを眺めていると、ロムという美女は何を思ったのか、その頬をポッと赤く染める。
「うぅ、猫さん、可愛いです。このままここに居てくれませんかね?」
頬を赤く染めながら、どことなく狂気に駆られた目で我輩を見つめるロムに、我輩、ゾクゾクが止まらない。
これは、あれだ。いわゆる『猫可愛がり』をしたいと考えるものが浮かべる表情だ。そして、この表情を前にしては、いかに我輩が紳士だとしても、撤退以外の道はない。
熱に浮かされたような表情で手を伸ばすロムから、我輩は華麗な身のこなしで逃げる。
「あっ、待って……」
「にゃあ(申し訳ないが、それは出来ない)」
逃げて逃げて逃げ続ける。そうして、恐らくはロムが言っていた『召喚陣』なるものの上に立つこととなった我輩は、一瞬目が眩むほどの光にビクッと反応し、次の瞬間には、あの真っ白な空間とは異なる場所に来ていた。
そう、この時点で、我輩は異世界ナーガに召喚されたのであった。
「うぅ、行ってしまいました。猫さん、ここに居てくれたら嬉しかったんですけど……」
真っ白な空間で立ち尽くすロム。彼女は、よほどタロを側に置いておきたかったのか、酷く残念そうにうなだれる。
「ロム、ちゃんと勇者は送り出せた?」
と、次の瞬間、何も居なかったはずのロムの背後に、一つの気配が生じ、中性的な声で話しかけてくる。
その声に慌てて振り返ったロムは、短く刈った金髪に蜂蜜色の瞳、色白でほっそりとした顔立ちの男神セイクリアの姿を目に留めて、どうにか返事をする。
「っ、は、はいっ、セイクリア様っ。ちゃんと送り出しましたっ。……ん? 勇者?」
「うん、勇者だよ? ナーガ世界で初の勇者召喚だから、僕もどんな子か見たかったんだけどなぁ……。他の仕事がどうしても終わらなくて……。で? 勇者はどうだった?」
自分の送り出した存在が『勇者』であったことを知ったロムは、それが猫だったことに混乱しながらも、しどろもどろに言葉を紡ぐ。
「え、えっと、とても可愛らしかったです」
「へぇ、勇者なのに可愛いのか……女の子だったとか?」
「い、いえ、多分、男、です」
「多分? ってことは、男の娘ってやつ? うあーっ、やっぱり仕事放り出して見ておくんだった!」
整った顔立ちで無邪気に悔しがるセイクリア。しかし、ロムはそれどころではない。もしかしなくとも、猫を送り出したのは失敗だったのかもしれないのだ。勇者といえば、人間であることがほとんどなのだから…。
「えっと、えっと……」
「ん? どうしたの? ロム? まさか、その勇者が嫌な奴だったとか?」
「い、いえ、そうではなくて、ですね」
じっと見つめてくるセイクリアとは対称的に、ロムはキョロキョロと視線をさまよわせる。そして…。
「あ、あの……私が送り出したのは、人間ではなく、猫、だったのですけど…」
「……は?」
新米次元神ロムの言葉に、ナーガ世界神セイクリアが固まる。
「猫?」
「はい」
「あの、『にゃーにゃー』鳴く?」
「はい。あっ、それと、なぜか燕尾服みたいなものを着ていました」
そこまでの情報を聞くと、セイクリアは本格的に頭を抱える。
「あ、あの、知らなかったこととはいえ、猫を送り出してしまって、その、申し訳ありませんでしたっ!」
「……うん、まぁ、勇者だと伝えてなかった僕も悪いんだけどね。ちょっと召喚陣を見直す必要が出てきた」
額を押さえながらも、この状況の原因を考えたセイクリアはため息を溢しながら新たにロムへと指示を与えることとする。
「ロム、君は召喚陣にどんな異常があるのかの見極めを、何人か魔方陣に詳しい奴らを寄越すから、そいつらとやってくれ。僕は、その猫にフォローをした後、心当たりをぶちのめしてくるから」
「は、はいぃぃっ!!」
セイクリアの『心当たりを』以降の部分が、ドスの効いた声になっていたため、ロムはビクリと肩を震わせたが、返事だけはしっかりする。そうして、セイクリアやロムが住む神界は、しばらく忙しくなるのであった。
10
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる