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第五章 異世界ですが、再就職をしたいです
2.先進都市・カラブフィサ
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噴水のわきに座る私は、空腹に苛まれていた。
ユーリオットさんに逃げられて、絶望したかといえばノーだ。なぜならこの街でどう立ち回るのが正解かを、私は知らない。
正しい道筋を知っていれば、間違ったときに焦るし困りもする。ただ今の私は何をするのが最善かもわかっていない。
さんざんたまの名前を呼んだ。頭輪本体もつついてやったのだが、いっそ抜け殻になったかのように沈黙している。
それでもかすかにたまの気配はするので(わかってしまうあたり、たまに慣れてしまった気がして嫌だ)、宣言どおり眠っているのだろう。
聞きたいことはまだ山のようにあるのに。人の気も知らないで。
ここに転移させられたのはおそらく天珠に関わる何かがあるせいなのだろうが、誰が生み出すものなのかは不明である。
そのことに私が関わるかどうかすらわからない。極端だけど、街を歩いていて愛の告白をするらぶらぶな男女の間に突然それが生まれて、たまがゲット! ということだってありえないわけではないのでは?
ギィが天珠を生み出したことに、私は関わったと考えるべきなのだろうか。いまいち実感がわかない。
というか、たまたまこの世界に居合わせただけの私なのだ。そんな貴重なものを向けられるというのは、どうにも戸惑ってしまうというのが正直なところだ。
だって一生に一回だけなんだよ? 気楽にあげたり、もらったりできるものではないではないか。
これからの天珠は、愛し合う男女の間に生まれ、それをどうにか私とたまがお借りする――そうなることを祈るばかりだ。
「つらい……」
ぎゅるりぎゅるぎゅる。
鳴ったのは現実の音だ。そう、胃が訴えるかのように泣いている。
雪原に放り出されたときは、寒いことは空腹よりつらいと思ったが、比べてはいけなかった。
お腹が減った、という言葉は適切ではない。これは飢餓の域である。
思えば最後の食事は牢獄の中のわけのわからないスープだ。ギィが助け出してくれて、ジウォマさんの家で食事を作ってくれていたけど、それを食べる前にここに飛んでしまった。
チーズをたっぷり入れていた鶏肉とキャベツのスープにパン。思い出してさらに胃がよじれる。視線をたまに移して、私は般若の形相になる。
食べ物の恨みは、深いのだ。
何の手立てもないので、私はそのままぼんやりと広場を眺めた。
きれいな石畳が敷き詰められた丸い広場。ビエチアマンとも似ているが、全体的にここのほうが白く明るいため、開放的に見える。
ビエチアマンは雪国独特の曇天と黒っぽい石造りのため、灰色の印象が強かった。それとは真逆である。
いまの時間帯はおそらく朝だろう。空気も澄んで心地いいし、何より市場が朝の活力であふれている。
並ぶ商品はなじみのないものばかりで興味深い。何より私の心を動かしたのは、生魚も陳列されていたことだ。
寿司、食べたい! ここって港町なのかもしれない。
広場の周りは、例によって背の高い建物が取り巻いているので、周囲の様子は見て取れない。一歩踏み出したら海が見えるなんてこともあるのかもしれない。
あたりを馬車なんてものまで行きかっている。がらがらと車輪と馬の足音が交差している。ちゃんと馬の糞が落ちないように、おしめのような袋までついているのは画期的だ。馬にとっては迷惑千万だろうが、おかげで道は清潔に保たれている。
思えばこの世界で車輪を見るのも初めてだ。中学生のとき、体育でものを運ぶとき一輪車を使ったことを思い出す。たった一つの車輪で、あんなに楽に運べるのかと感心したものだった。何もかもが進んでいる。
そんなふうに観察しながら、行きかう女たちの会話に耳をすませた。
困ったときは情報収集。漂ってくる焼き立てのパンの香ばしい小麦の匂いに発狂しそうになりながらも、私はしばらくするとこの街についてさまざまなことを知った。
まず、街の名前は「カラブフィサ」。言いづらさナンバーワンだ。
みんなの話題は、主に政治の話だ。次は誰が当選するかという話をしている。近いうち投票があるらしい。
私はこれにものすごく驚いた。
ククルージャやビエチアマンは、地元の金持ちや、あるいは権力者がそのまま市政に手を伸ばす、という印象を受けていた。
そんなに大きな街でもなかったし、不平不満はあれどそれでうまく回っていたのだろう。
しかしここでは、市民がひとりひとりで代表を選んでいるのだ。それもどうやら女性までが。
民主主義! すごく近代的。日本でも民主主義が始まったのって、せいぜい百年くらい前じゃなかったか。
だからなのか、老若男女、話題はそれに終始している。どうやら目玉は昔から政界に身を置く大貴族と、親しみやすい庶民との一騎打ちになる模様だ。
とうぜん、私には投票権はないので興味はない。
そもそも日本にいたときだって、政治にちゃんと向き合わなきゃなと思ったのは最近のことだ。情けないけど。
若者が投票に行かなければ、候補者は投票してくれる世代に有利の政策を打ち出す。結局若者は後回しにされてしまい、いいことはないのだと友人が教えてくれた。
それ以来は欠かさず行くようにしてはいた。投票所のなんとも言えない空気はぜんぜん好きになれないけれど。
それにしたって働き口を探さねば。またどうにかして働かなければ生きていけない。
声高に大貴族のほうを推しているおばさんの声が、次第に遠ざかっていく。
体育すわりをしていたひざに、重くなった頭を乗っけてうつむく。
食欲を満たせない。だから睡眠欲のほうを満たすことにしたのだろう、私の身体は。
※
「――おい」
不機嫌そうな声。私は以前にも、こんなふうに声をかけられたことがある気がする。
中庭の、木の下で眠っていたとき。ああそうだ。この声は。
「……ゆーりおっとさん」
浅い眠りから覚めたとき特有の、じわじわ響くように痛む頭をもたげて、名前を呼ぶ。
目の前にいる彼は、驚愕と不審に目を見開いていた。
しまった、と私は瞬時に目の覚める心地になる。幼い彼の名前を私が知っているのは、だいぶ怪しい!
「おまえみたいな奴隷すら、おれのことを知っているとは」
まあ、有名人みたいなものだからな。
そう皮肉げに吐き捨てて、彼は後ろで水を出し続ける噴水へ視線をやった。有名人? そう思いながらも、私はすっかり暗くなったあたりを見て、だいぶ眠っていたらしいと気づく。
状況を把握するにつれ、なぜユーリオットさんがここにいるのか、不思議に思った。
突然「雇って!」と言い出した私を気味悪がって、逃げていったのではなかったか。まあ私でも逃げるけど。
ユーリオットさんは自分の足元に視線を移して、口を開いた。
「ちょうど、下働きがひとり必要になった。雇ってほしかったんだろ」
思わぬ話の方向に、私も目をぱちぱちさせた。こんな、と言っては失礼だが、年端もいかない少年に大人を雇う権限が?
言うだけ言って、無言で踵を返して歩き出したユーリオットさん。ついていくべきかどうか一瞬迷った。でもずんずんと遠ざかっていくその小さな背中を見て、私は慌ててついていく。たまを掴むことも忘れない。
彼が先ほど見ていたサンダル。そのかかと部分が、なめらかに広場の篝火を反射して光っている。丁寧になめされた証拠だ。それがひどく立派なものだということに、私はようやく気づいた。
有名人とはどういうことだろう。
せかせかと、私と変わらない背丈の身体を追いかけながら、私はぼんやり考える。
まあ、現代の日本なら、その美しさでとっくにスカウトされているだろうけどね!
ユーリオットさんに逃げられて、絶望したかといえばノーだ。なぜならこの街でどう立ち回るのが正解かを、私は知らない。
正しい道筋を知っていれば、間違ったときに焦るし困りもする。ただ今の私は何をするのが最善かもわかっていない。
さんざんたまの名前を呼んだ。頭輪本体もつついてやったのだが、いっそ抜け殻になったかのように沈黙している。
それでもかすかにたまの気配はするので(わかってしまうあたり、たまに慣れてしまった気がして嫌だ)、宣言どおり眠っているのだろう。
聞きたいことはまだ山のようにあるのに。人の気も知らないで。
ここに転移させられたのはおそらく天珠に関わる何かがあるせいなのだろうが、誰が生み出すものなのかは不明である。
そのことに私が関わるかどうかすらわからない。極端だけど、街を歩いていて愛の告白をするらぶらぶな男女の間に突然それが生まれて、たまがゲット! ということだってありえないわけではないのでは?
ギィが天珠を生み出したことに、私は関わったと考えるべきなのだろうか。いまいち実感がわかない。
というか、たまたまこの世界に居合わせただけの私なのだ。そんな貴重なものを向けられるというのは、どうにも戸惑ってしまうというのが正直なところだ。
だって一生に一回だけなんだよ? 気楽にあげたり、もらったりできるものではないではないか。
これからの天珠は、愛し合う男女の間に生まれ、それをどうにか私とたまがお借りする――そうなることを祈るばかりだ。
「つらい……」
ぎゅるりぎゅるぎゅる。
鳴ったのは現実の音だ。そう、胃が訴えるかのように泣いている。
雪原に放り出されたときは、寒いことは空腹よりつらいと思ったが、比べてはいけなかった。
お腹が減った、という言葉は適切ではない。これは飢餓の域である。
思えば最後の食事は牢獄の中のわけのわからないスープだ。ギィが助け出してくれて、ジウォマさんの家で食事を作ってくれていたけど、それを食べる前にここに飛んでしまった。
チーズをたっぷり入れていた鶏肉とキャベツのスープにパン。思い出してさらに胃がよじれる。視線をたまに移して、私は般若の形相になる。
食べ物の恨みは、深いのだ。
何の手立てもないので、私はそのままぼんやりと広場を眺めた。
きれいな石畳が敷き詰められた丸い広場。ビエチアマンとも似ているが、全体的にここのほうが白く明るいため、開放的に見える。
ビエチアマンは雪国独特の曇天と黒っぽい石造りのため、灰色の印象が強かった。それとは真逆である。
いまの時間帯はおそらく朝だろう。空気も澄んで心地いいし、何より市場が朝の活力であふれている。
並ぶ商品はなじみのないものばかりで興味深い。何より私の心を動かしたのは、生魚も陳列されていたことだ。
寿司、食べたい! ここって港町なのかもしれない。
広場の周りは、例によって背の高い建物が取り巻いているので、周囲の様子は見て取れない。一歩踏み出したら海が見えるなんてこともあるのかもしれない。
あたりを馬車なんてものまで行きかっている。がらがらと車輪と馬の足音が交差している。ちゃんと馬の糞が落ちないように、おしめのような袋までついているのは画期的だ。馬にとっては迷惑千万だろうが、おかげで道は清潔に保たれている。
思えばこの世界で車輪を見るのも初めてだ。中学生のとき、体育でものを運ぶとき一輪車を使ったことを思い出す。たった一つの車輪で、あんなに楽に運べるのかと感心したものだった。何もかもが進んでいる。
そんなふうに観察しながら、行きかう女たちの会話に耳をすませた。
困ったときは情報収集。漂ってくる焼き立てのパンの香ばしい小麦の匂いに発狂しそうになりながらも、私はしばらくするとこの街についてさまざまなことを知った。
まず、街の名前は「カラブフィサ」。言いづらさナンバーワンだ。
みんなの話題は、主に政治の話だ。次は誰が当選するかという話をしている。近いうち投票があるらしい。
私はこれにものすごく驚いた。
ククルージャやビエチアマンは、地元の金持ちや、あるいは権力者がそのまま市政に手を伸ばす、という印象を受けていた。
そんなに大きな街でもなかったし、不平不満はあれどそれでうまく回っていたのだろう。
しかしここでは、市民がひとりひとりで代表を選んでいるのだ。それもどうやら女性までが。
民主主義! すごく近代的。日本でも民主主義が始まったのって、せいぜい百年くらい前じゃなかったか。
だからなのか、老若男女、話題はそれに終始している。どうやら目玉は昔から政界に身を置く大貴族と、親しみやすい庶民との一騎打ちになる模様だ。
とうぜん、私には投票権はないので興味はない。
そもそも日本にいたときだって、政治にちゃんと向き合わなきゃなと思ったのは最近のことだ。情けないけど。
若者が投票に行かなければ、候補者は投票してくれる世代に有利の政策を打ち出す。結局若者は後回しにされてしまい、いいことはないのだと友人が教えてくれた。
それ以来は欠かさず行くようにしてはいた。投票所のなんとも言えない空気はぜんぜん好きになれないけれど。
それにしたって働き口を探さねば。またどうにかして働かなければ生きていけない。
声高に大貴族のほうを推しているおばさんの声が、次第に遠ざかっていく。
体育すわりをしていたひざに、重くなった頭を乗っけてうつむく。
食欲を満たせない。だから睡眠欲のほうを満たすことにしたのだろう、私の身体は。
※
「――おい」
不機嫌そうな声。私は以前にも、こんなふうに声をかけられたことがある気がする。
中庭の、木の下で眠っていたとき。ああそうだ。この声は。
「……ゆーりおっとさん」
浅い眠りから覚めたとき特有の、じわじわ響くように痛む頭をもたげて、名前を呼ぶ。
目の前にいる彼は、驚愕と不審に目を見開いていた。
しまった、と私は瞬時に目の覚める心地になる。幼い彼の名前を私が知っているのは、だいぶ怪しい!
「おまえみたいな奴隷すら、おれのことを知っているとは」
まあ、有名人みたいなものだからな。
そう皮肉げに吐き捨てて、彼は後ろで水を出し続ける噴水へ視線をやった。有名人? そう思いながらも、私はすっかり暗くなったあたりを見て、だいぶ眠っていたらしいと気づく。
状況を把握するにつれ、なぜユーリオットさんがここにいるのか、不思議に思った。
突然「雇って!」と言い出した私を気味悪がって、逃げていったのではなかったか。まあ私でも逃げるけど。
ユーリオットさんは自分の足元に視線を移して、口を開いた。
「ちょうど、下働きがひとり必要になった。雇ってほしかったんだろ」
思わぬ話の方向に、私も目をぱちぱちさせた。こんな、と言っては失礼だが、年端もいかない少年に大人を雇う権限が?
言うだけ言って、無言で踵を返して歩き出したユーリオットさん。ついていくべきかどうか一瞬迷った。でもずんずんと遠ざかっていくその小さな背中を見て、私は慌ててついていく。たまを掴むことも忘れない。
彼が先ほど見ていたサンダル。そのかかと部分が、なめらかに広場の篝火を反射して光っている。丁寧になめされた証拠だ。それがひどく立派なものだということに、私はようやく気づいた。
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