Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八

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元Sランクの俺、予期せぬ事態に戦慄する

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 リルネスタに手を引かれたまま、レンは怪しげな案内看板に従って左側に見えていた竜の山の麓に到着する。

 事前に竜の山についてなにも調べていないレンであったが、時々聞こえてくる咆哮などから名前の通り竜型のモンスターが生息している山であることがひしひしと伝わってきていた。

 だが勝てない相手ではない。
 確かに竜型のモンスターは他のモンスターよりも手強い。

 しかし知識と圧倒的な力でねじ伏せるレンと、無詠唱を取得した異常なまでの魔力を持ったリルネスタが手を組めば、そんな手強い相手も容易に倒すことが出来るだろう。

 問題はリルネスタが怯まずにいつも通り行動できるかだが、その辺りは慣れるしかないので、レンはリルネスタとアイコンタクトをとって頷き、早速竜の山へと足を踏み入れる。

 さすがに足を踏み入れただけでモンスターが襲ってくることはないが、進めば進むほど空気が変わっていき、どこからか視線を感じるようになる。

「なんか……変な感じだね」

「変な感じ?」

「うん。なんて言えばいいのかな……こう、周りにはなにもいないのに見られてるような……しかも、たくさん」

「あぁ……まぁ、こんな場所に人間なんて普通やって来ないからな。だから観察してるんだろ。安全なのか、危険なのか。それとも……ただの餌なのか」

 リルネスタには見えていないようだが、レンにはこちらを見つめているモンスターの影が見えていた。

 だがあまりにも隠れるのが上手いので、少しでも集中力を切らしてしまえばすぐに見失ってしまうだろう。

 しかし今レン達が歩んでいる道は坂道で、植物は生えてはいないものの歪な形をした大岩が転がっているため、モンスターもモンスターで戦いづらい場所で襲いかかるのは嫌なのか、レン達を観察してるだけで出る素振りなどは一切見せなかった。

 レンはそれにすぐ気付けたので、いつでも迎撃できるように聖剣の柄を掴みつつ、険しい坂道を進んでいく。

 そして、レン達は麓から進んで五分ほどで山の中を通る洞窟を発見し、その大穴の前で立ち止まっていた。

「こんな道を進むのか? 中も整備されてないし、暗いし……他に道はないか?」

「うーん……見当たらないよ? 分からないけど、ここしかないんじゃないかな?」

 もしかしたら他に道があるかもしれないので、来た道を戻ってぐるりと山の麓を一周してみてもいいと思うのだが、軽く外から見た感じだと道という道はなかった。

 なのでギリギリ道だと呼べる場所を見つけたレン達はそこを進んで今に至るというわけだが、そこで見つけた洞窟はガロド大鉱山の坑道とは違って全く人の手がつけられていなかった。

 さすがに人が来ない場所といえど、少なくとも整備されているのが普通だ。

 それなのにここまで整備されてないのを見ると、やはりレンであろうと躊躇してしまう。

 しかしその洞窟は上方向に傾いているため、山頂に向かって穴は伸びているのは分かる。

 なのでレンはリルネスタに頼み、光魔法の《ライト》を展開してもらい、中を進むことを決意する。

「ライト! うん、ばっちり!」

「ありがとう、リルネスタ。早速中に入るが、意外と広いから多分モンスターが身を潜めているだろう。だからリルネスタもちゃんと警戒して進んでくれよ?」

「わ、分かった。頑張るっ!」

 二人で深呼吸をし、一度呼吸を落ち着かせてから洞窟の中を突き進む。

 入口ですら広いと感じるほどの広さだったのに、中を進むと天井の高さや壁と壁の感覚がどんどん広くなっていく。

 外から見るだけならそこまで大きくなさそうに見える洞窟だが、中はまるで山一つをくり抜いたかのような広さであり、本当に見えていた山の中にいるのかと疑問を抱くほど不気味なくらい広い洞窟であった。

「……? なぁ、リルネスタ」

「ん? どうしたの?」

「さっき展開したライトって、普通のライトか? なんかやけに明るい気がするんだが」

「あー。えっと、さっき洞窟の中を覗いたとき普通のライトだと物足りないかなって思ったの。だから頭の中でもっと明るくなれってイメージしてライトを唱えたからだと思う」

「そんな曖昧な方法で通常よりも明るいライトを展開したってことか?」

「うん。だって暗いと怖いでしょ?」

 レンが聞きたいのはなぜ通常よりも明るいライトを展開したのかではなく、なぜ『もっと明るくなれっ』程度のイメージで魔法の効果を高められたのかという点である。

 もしリルネスタが言っていたことが本当なら、魔法を創るとまではいかないが、魔法をアレンジしたり組み合わせたりすることも可能だろう。

 いったいどれだけ今回の旅で才能を開花するのかと頭を抱えるレンであったが、一方のリルネスタはなにも理解していないのか、レンが悩んでいるのを見て頬に人差し指を当てて首を傾けていた。

「もしかして、明るすぎたかな……?」

「いや、違うんだ。明るさはこれでいい。ちょっと気になっただけだからそこまで思いつめなくていい」

「そうなの? ならいいけど……」

 なにか思うところがあるのか少し不満気な表情を浮かべるリルネスタであったが、レンはわざと気付いてないフリをして止まっていた足を動かす。

 外に比べ、洞窟内はモンスターの気配がない。
 隠れることの出来る場所が少ないというのもあるだろうが、それにしても全くといっていいほど気配がなく、むしろ不気味であった。

 その割には洞窟内も迷路のように入り組んでいるというわけでもなく、身体能力が必要になるような障害物もない。

 至って普通の洞窟と呼べるほど平和で、まるで異世界に迷い込んでしまったと錯覚してしまうほどであった。

「なんかさっきからグルグル回りながら登ってる気がするが……本当に出口とかあるのか?」

「これでもし出口が無かったら最悪だよね。それで戻ると入口が塞がってるとか……」

「現実になりかねないからやめてくれ。もしそうなったら終わりだから冗談じゃすまされないぞ?」

「大丈夫だよ。塞がったらレンと私が力を合わせば穴くらい開けられるよ!」

「まぁ……そうだな。否定はしないが、危険なことはしたくないから俺は出口があることを祈るよ」

 さすがにちょっとやそっとじゃ崩れることはないだろうが、やはり分厚い岩壁に人が通れるほどの穴を開けるとすると洞窟が崩れてしまうかもしれない。

 それだけは避けたいのでレンは心の中で祈りつつも、出口があるであろう道を進んでいくが、そんなレンの不安はすぐに消えてなくなる。

 それは前方から微かだが風が流れてきたからである。

 もしかしたらヒビの割れた隙間から空気が漏れだしているだけかもしれないが、今レン達のいる場所から考察するに外の空気が侵入してくるほどのヒビが割れているとは思えない。

 それに風の向きが少しだけ変化しているため、外から流れてきた風であるとレンは確信していた。

「あ! ほら、あそこ! もしかしてあそこが出口じゃない?」

「そうだな。それにしても、まさかここまで順調に山頂を目指せるなんて思いもしなかったな」

 入口と比べてあまり大きくない出口から外を眺めると、まだ多少坂道は続いていたものの、グランニールを囲う山が見えるほど竜の山は標高が高く、心地のいい風が吹いていた。

 それに麓付近を歩いていたときに感じたモンスターの視線は一切なく、ここには生き物が全く生息していないことが瞬時に理解出来た。

「なんか、思っていたよりも竜の山って厳しくなかったね」

「あぁ、もっと辟易するくらいモンスターが襲ってくると思っていたが、そんなこともなかったな」

 グレームから聞いた話だとアルケスは硫黄に似た臭いを放つらしいので、その臭いを嫌ってモンスターが近寄らないのかと思ったが、それにしては硫黄の臭いは漂ってこない。

 強い臭いなら洞窟内で充満してもいいと思うのだが、さすがにここまで無臭なのはおかしいと、レンは山頂へ続く短い坂道を歩みながら目を細める。

 風の流れは変わらない。
 見える景色は変わらない。

 だが踏み込めば踏み込むほど感じる嫌な予感に、レンはは珍しく鳥肌を立てていた。

「リルネスタ、なんか嫌な予感がする。早くアルケスがあるか確認して戻ろう」

「え、あ、うん。どうしたの? 嫌な予感なんて私は感じないけど……」

「だからこそ怖いんだ。この正体不明の嫌な予感は生まれて初めてだ」

 早歩きで山頂にたどり着くと、そこには古びた木造建築の建築物がひっそりと建てられており、まるで人が住んでいるかのような痕跡が残っていた。

 だが山頂にあるのはそんな建築物のみで、肝心のアルケスのような鉱物はなく、ただ見晴らしのいい景色が広がるだけであった。

「よし、戻るぞ」

「う、うん……あの建物は調べなくてもいいの……?」

「あんなの調べてもろくなものはないさ。きっと俺らはあの案内看板に騙されたんだ。今度は反対側の山を目指すぞ」

 と、レンが踵を返したそのとき──

 パシュン! っと風を切る音が聞こえ、レンの頬を飛翔物が掠める。

 さすがのレンもそんな不意打ちには気付けず、頬から赤い一筋の線が出来てしまっていた。

「これは……宣戦布告と見ていいんだよな?」

「ヒヒヒ……まさかわたしとしたことが、外すなんて予想外でしたねぇ……まぁ、いいでしょう。これは復讐です、恨まないでくださいねぇ?」

 頬を押さえながらレンが睨みつける先には、かつて二人の男を連れてグレームの工房を破壊しようとしたピーナスの姿があった。

 だがあのときのような整った身なりはしておらず、今は動きやすい服を着て、胸や腕などを金属製の防具で守っていた。

 そして腰にはレイピアのような剣がぶら下がっており、背中には矢筒を背負い、右手にはあまりにも巨大な弓が握られている。それだけで中々の手練であることが分かるだろう。

 しかしレンはそれよりも目の前の男がどうやって一人でここまで来れたのかが不思議で仕方がなかった。

 他に仲間が潜んでいるような様子はない。
 それに先回りされたということは、グレームとクリプタスの会話を密かに聞いていたということだ。

 つまり、すぐに動いたレン達よりも早く北門を出たということになる。

 その行動力は賞賛すべきものだが、あまりにも無謀で、それでいて無計画すぎるのだが、人は復讐のためならどんな無謀なことでも成し遂げることが出来るのをレンは知っていた。

「そっちの数は1。こっちは2だ。それで勝つ気なのか?」

「えぇ。なんせ、わたしはAランク冒険者ですからねぇ。人数不利であったとしても、圧倒的力の前にはあなた達の力など届かないのですよぉ?」

 ねっとりとした喋り方に嫌悪感を抱きつつも、レンはピーナスがAランク冒険者であることに内心驚きを隠せずにいた。

 驚くといっても、驚愕しているわけではない。
 むしろその逆で、こんなくだらないことをする者がなぜAランク冒険者なのだと、呆れているのだ。

「まさか、俺らを殺すつもりなのか?」

「えぇ、あなた達のせいでわたしはクリプタス様に捨てられてしまいました。あなた達さえいなければ……お前達さえいなければわたしはクリプタス様の隣に立つことを許されたのですっ!」

 血走った目を大きく見開き、ピーナスはリルネスタに向かって正確に弓矢を射る。

 だがそれはレンが腰から抜いたナイフに弾かれ、宙に舞って地面に力なく落下する。

 その弓矢を、レンは再利用されないように矢じりの部分からへし折って自分の足元にバラバラにして放棄していた。

「リルネスタ、大丈夫か?」

「うん、レンのおかげで平気だよ」

「そうか……魔法職を真っ先に狙う辺り、イヤらしいがちゃんとした実力があるようだな。よし、ここは俺が行く。リルネスタは自分で自分の身を守っていてくれ」

「でも……私が魔法を使えば楽に終わらないかな?」

「それもいいが、リルネスタの魔法は強力だから下手したら死んでしまう。リルネスタも人は殺したくないだろ? それに、あいつは殺すよりギルドに押し付けた方が後始末が楽だ」

 普段なら聖剣を使っているが、ピーナスが使用する武器は弓とレイピアなので、聖剣のようにリーチが長い武器だと逆に弓矢を防いだりレイピアの鋭い突きに対応することが難しくなる。

 なのでレンはカラリアに補強してもらったナイフを握ったまま、リルネスタとピーナスの間に立って距離を詰める。

 たったそれだけの動きでレンが簡単に倒せる相手ではないと理解出来たのか、ピーナスは一歩下がって弓矢を射ってからレイピアを構える。

 レンは確実に喉元を貫くために飛ばされた弓矢をナイフで叩き落とすが、その隙をつかれたのか、ナイフが目の前を通り過ぎると目の前にはレイピアの先端がレンの目の前まで接近していた。

「もらったぁっ!!」

 ガキンッ! と甲高い金属音が鳴り響き、レンとピーナスの頭上に長めの金属物が弧を描く。

 そしてしばらく経つとその長めの金属物──レイピアは、地面に音を立てて落下し、そのまま滑って遠くへ転がっていってしまった。

 一方、レンの手にはしっかりとナイフが握られており、そのナイフの先端はピーナスの喉元に突き立てられており、微量ながら血液が喉元を伝って服に赤い染みを作っていた。

「お、お前……なにを……!?」

「弓矢で視界を遮り、その隙にレイピアのリーチを使って急襲。お前みたいな戦法をする奴は見飽きたんだよ」

 圧倒的な力を見せつけようとしたら、逆に圧倒的な力を見せつけられて絶望しているのか、ピーナスは膝から崩れ落ちてしまう。

 そのときレンは瞬時にナイフを引いて顔に傷がつかないようにするが、未だに消えない鳥肌を見てレンは謎の嫌悪感に包まれていた。

 まるで遠くから観察されているような、そのような確証もない予感を感じ、空を仰ぎ見る。

 すると、斜め上にある太陽に黒い小さな点をレンが発見する。

 その黒い点の正体は分からない。
 だが、レンはその黒い点を見つけた瞬間まるで全身が鎖で拘束されたかのように動かなくなり、なにかが胃から戻ってくるような、そんな気持ち悪さがこみ上げてきていた。

「……おい、ピーナス。後ろを振り返らず、黙ってここから逃げろ」

「は、はぁ!? お、お前はいきなりいったいなにを言っているのかね!?」

「いいから……逃げろって言ってんだよ!」

「──ぐふっ!?」

 聞き分けの悪いピーナスの脇腹を蹴り付け、自分から遠ざける。

 その瞬間、太陽に重なっていた黒い点が急接近し、レンの目の前に地響きを響かせながら着地する。

『グロォオオォォオオォォォオォン!!』

 突如目の前に現れた金色の鱗を纏ったドラゴンは、レンを見下ろして大量の涎を口から垂れ流していた。

 そのドラゴンの名は『ディオマイン』と呼ばれ、恐怖と絶望の象徴と称されており、数少ないSランク指定モンスターの一匹であった──
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