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「えっと、晴れにできないかな?」
「そうですよね。お願いできるかな?」
妖精たちは頷くと、あんなに雨が降っていた雲を動かしてしまいました。
「何回見てもすごいよ。こんなに妖精が動いてくれるのは初めて見たからね」
「そ、そうですか……」
素直にうれしいです。
私のためにこんなにたくさんの妖精が動いてくれるなんて。
でもこういう大掛かりな事は控えた方がいいでしょう。
「服も濡れてしまいましたね……」
そんなとき、妖精が服を引っ張ってきました。
「どうかしたの?ああ!」
そうでした!
妖精に服を乾かしてくれるよう頼めばいいのですね。
いつまでも濡れている服を着ているのは嫌ですし。
「服を乾かしてくれる?」
妖精は私とユーラスの服まで乾かしてくれました。
おまけにいい匂いがします。
花の匂いかしら?
「ありがとう、僕の分まで」
「いえいえ!やってくれたのはこの子たちなので」
「ふふっ、ありがとうね」
ユーラスは妖精たちに笑いながらお礼を言っていました。
妖精たちも嬉しそうに笑っていました。
「さて!ヨウカの部屋もできたことだし、家具とかも揃えようか」
「いいんですか?そこまで手伝ってもらって……」
「構わないよ。ないと困るだろう?それに、実際にやるのはヨウカになりそうだし」
「えっ?」
あっ、魔法でつくるってことですか。
でも私、家具なんて詳しく知らないです。
「ちょっと待ってて、この前面白い本を貰ったんだ」
「あ、はい」
ユーラスは家に入ると、一冊の本を持って戻ってきました。
何を持ってきたんでしょうか?
「この本、面白いことに家具ばかりが描かれているんだ」
「カタログみたいですね」
「カタログ?何だいそれは?」
「えっと、お店の商品が書かれているものです」
「なるほど……。でも残念ながらこれは家にあるベッドや机が描かれているだけだね」
それでも何も知らない私からにとっては重要です。
この本はさっき見なかったんですけど、どこにあったんでしょうか?
「これなんてどうかな?」
「大きすぎませんか?私一人に寝る分にはこっちでいいと思いますけど」
「うーん、でも部屋は大きいんだよ?もっと贅沢に作ってもいいと思うけど……」
「作るのが私じゃないので、小さめで大丈夫です」
魔法は大変便利ですが、少し妖精をこき使っているようであまりいいように感じません。
考えすぎかもしれませんが……。
「安心して。妖精たちは君の力になりたいからこうしているんだよ」
「そう、なんですか?」
私は妖精たちを見ました。
妖精たちは笑って返事をしてくれました。
「妖精は人間と一緒にいることが好きなんだ。でも心が汚い人の所には来ないと言われているけど」
「そうなんですか?」
「そんな妖精がヨウカのところにいるってことは、ヨウカの心はすごくきれいなんだろうね」
そういわれると、少しむず痒いです。
嬉しさあり、恥ずかしさあり。
今までそんなこと言われたことが無いので恥ずかしさがあります。
私たちは家で寝るのですが、妖精たちはどうなんでしょうか?
「きみたちはどういうところで寝るの?」
「あっ!ヨウカ!それを言っては――」
「えっ!?」
その瞬間、私はまたどこか別のところへ連れていかれました。
「そうですよね。お願いできるかな?」
妖精たちは頷くと、あんなに雨が降っていた雲を動かしてしまいました。
「何回見てもすごいよ。こんなに妖精が動いてくれるのは初めて見たからね」
「そ、そうですか……」
素直にうれしいです。
私のためにこんなにたくさんの妖精が動いてくれるなんて。
でもこういう大掛かりな事は控えた方がいいでしょう。
「服も濡れてしまいましたね……」
そんなとき、妖精が服を引っ張ってきました。
「どうかしたの?ああ!」
そうでした!
妖精に服を乾かしてくれるよう頼めばいいのですね。
いつまでも濡れている服を着ているのは嫌ですし。
「服を乾かしてくれる?」
妖精は私とユーラスの服まで乾かしてくれました。
おまけにいい匂いがします。
花の匂いかしら?
「ありがとう、僕の分まで」
「いえいえ!やってくれたのはこの子たちなので」
「ふふっ、ありがとうね」
ユーラスは妖精たちに笑いながらお礼を言っていました。
妖精たちも嬉しそうに笑っていました。
「さて!ヨウカの部屋もできたことだし、家具とかも揃えようか」
「いいんですか?そこまで手伝ってもらって……」
「構わないよ。ないと困るだろう?それに、実際にやるのはヨウカになりそうだし」
「えっ?」
あっ、魔法でつくるってことですか。
でも私、家具なんて詳しく知らないです。
「ちょっと待ってて、この前面白い本を貰ったんだ」
「あ、はい」
ユーラスは家に入ると、一冊の本を持って戻ってきました。
何を持ってきたんでしょうか?
「この本、面白いことに家具ばかりが描かれているんだ」
「カタログみたいですね」
「カタログ?何だいそれは?」
「えっと、お店の商品が書かれているものです」
「なるほど……。でも残念ながらこれは家にあるベッドや机が描かれているだけだね」
それでも何も知らない私からにとっては重要です。
この本はさっき見なかったんですけど、どこにあったんでしょうか?
「これなんてどうかな?」
「大きすぎませんか?私一人に寝る分にはこっちでいいと思いますけど」
「うーん、でも部屋は大きいんだよ?もっと贅沢に作ってもいいと思うけど……」
「作るのが私じゃないので、小さめで大丈夫です」
魔法は大変便利ですが、少し妖精をこき使っているようであまりいいように感じません。
考えすぎかもしれませんが……。
「安心して。妖精たちは君の力になりたいからこうしているんだよ」
「そう、なんですか?」
私は妖精たちを見ました。
妖精たちは笑って返事をしてくれました。
「妖精は人間と一緒にいることが好きなんだ。でも心が汚い人の所には来ないと言われているけど」
「そうなんですか?」
「そんな妖精がヨウカのところにいるってことは、ヨウカの心はすごくきれいなんだろうね」
そういわれると、少しむず痒いです。
嬉しさあり、恥ずかしさあり。
今までそんなこと言われたことが無いので恥ずかしさがあります。
私たちは家で寝るのですが、妖精たちはどうなんでしょうか?
「きみたちはどういうところで寝るの?」
「あっ!ヨウカ!それを言っては――」
「えっ!?」
その瞬間、私はまたどこか別のところへ連れていかれました。
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