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2.マリウス・ド・ファンドミオン
マリウスはかく語りき
「ふむ。お父上は、そなたが内向的であることを案じていたが……実は秘密の外交ルートによる交際が多々あったのだね。ある意味、お父上より人脈があるかもしれぬ」
リーリウスがマリウスの外交ルートにプチュッと指先だけ出し入れすると、細い腰がもどかしそうに揺れた。
「やあっ、あっ、もっと入れて……」
「交際相手は、やはり貴族なのかな?」
「はっ、はひっ。貴族も使用人もっ。た、体格の良い人が好みですっ、殿下は本当に……理想以上の方で、す……んんーっ」
訊いていないのに好みのタイプまで教えてくれた。
お礼に言葉責めのおもてなしを追加する。
「貴族のそなたが使用人と、どんないやらしいことをしたのか白状せよ」
「いやっ。言えませんっ」
――こと細かに打ち明けてくれたところによると――
直近の恋人は、子爵邸の厩舎で働くトーニオという大男だった。
真面目で朴訥なその男に、マリウスはひと目惚れ。
ある暑い日に、素っ裸で川に入って水浴びをしているトーニオを目撃したマリウスは、辛抱しきれず、自分も全裸になって川に突入した。「偶然、自分も水浴びをしていた」ように装って。
普通に考えれば「そんな馬鹿な」という演出だが、恋愛経験の少ない素朴な青年は、仕える家の子息の……常なら高嶺の花であったろうマリウスの、愛らしくも妖しい色香に、すぐさま陥落した。
馬丁の大男は、イチモツも馬並みだった。
褐色の逞しい躰に揉みくちゃにされ、荒々しく愛撫されて快楽を貪っていたマリウスだが、あまりに巨大なそれをいざ後孔に押しつけられると、さすがに焦って「待って、それは無理!」と制止した。
が、興奮した若者の剛直は、容赦なくマリウスを犯した。
あまりの衝撃に意識が遠のいたものの、これまで味わったことのない奥の奥まで侵入され、揺さぶられるうち、射精が止まらなくなるほど感じてしまった。
それからというもの、連日、隙あらばトーニオのもとへ通った。
朝も昼も夜も、厩舎でも森の中でも、ところかまわず彼を求めた。
「ぼくは彼のことが、本当に好きだったのです……」
幸せだった日々を切なげに振り返るマリウス。
励ますようにその陰茎をゆっくり扱いてやると、目尻と鈴口の両方から涙がにじんだ。ひくつく潤滑油まみれの蕾には、中指をゆっくりと根元まで挿し込んで、中でぐりぐりと円を描くと、弓なりにビクンと跳ねた。
「あ、イイ! イイ!」
「馬並みのモノが、よくこの狭い穴に入ったねぇ」
「が、頑張り、ました……一応、普段から拡張もするようにして……あっ、あっ」
「拡張? どうやって」
「ひ、秘蔵の張形で」
「秘蔵の!」
危うく吹き出しかけたが、すんでのところでこらえる。
笑ってはいけない。何を秘蔵しようと、人それぞれ。
「拡張してでも、挿れたかったんだね」
「はい。どうしても毎日抱いてもらいたくて……あうぅ」
奇跡のように柔軟で寛容な外交ルートだ。
丈夫なお尻に敬意を表して、膝裏に手をかけさらに大きく開脚させて、リーリウスの中指を咥えたままの蕾にお日さまの光を当ててやると、マリウスの嬌声が引っ繰り返った。指がキュウッと締めつけられる。
「それにしても……馬並みの巨根を相手にしていたら、さぞ体力も精力も要したろうに。それでもひとりでは満足できなかった?」
マリウスは間断なく喘ぎながらこくこく首肯し、「むしろ、もっともっと、いやらしくなってしまいました」と涙目で見つめてくる。
「ぼくは身分差を越えてトーニオを愛したし、彼も同じ気持ちだと言ってくれたのです。でも……ひっ、あああーっ!」
「おっと失礼」
話の邪魔をする気はなかったのに、つい敏感な部分を押してしまった。先端からボタボタと先走りが漏れて、粘着音が大きくなる。
「お、おねが……殿下ぁ」
「イくのは話し終えてからだ。身分差を越えて愛し合った彼と、それからどうなったの?」
「それから……彼の仕事の都合で相手をしてもらえない日が続いたり、我慢できなくなると……もう、もう恥ずかしくて無理です、これ以上言わせないで……!」
――さらに詳しく話してくれた経緯とは――
トーニオに心酔していたマリウスだが、彼に相手をしてもらえない日が続くと、すぐに欲求不満が暴発した。
結果、またもほかの男たちとのセックスで飢えをしのぐようになってしまった。
「ほかの男たちとは?」
「た、体格の良い、好みに合う人たち、です」
「毎回、違う相手と?」
「毎回、複数の人たちと……ひあっ!」
身分差を越えた愛の話が、複数プレイに飛躍した。
ちょっとびっくりした拍子に指を引き抜いてしまったが、マリウスはそれを焦らしと思ったか、
「嫌ぁ、ぜんぶ話しますから、抜かないでくださいぃ」
泣いて懇願してくる。
日向ぼっこをさせている蕾まで一緒にひくついて、向日葵みたいで可愛いので、リーリウスもノリノリで便乗しておいた。
「泣くほど、この恥ずかしい穴にズボズボしてほしいのか! ならば複数の男たちとどんないやらしいことをしたか、包み隠さず白状するがよい!」
「恥ずかしい、言わせないでぇっ。ふ、二人いっぺんに挿れられて、死んじゃうかと思うほど感じて……その現場をトーニオに見られて、フられましたぁ……あああっ!」
話の流れのままに指を二本に増やして突っ込んだら、歓喜の声が上がった。
複数プレイと二輪挿し――からの失恋。
旺盛すぎる性欲と、頑丈すぎる肛門を併せ持ったゆえの悲劇と言えよう。
性行為に対し奔放な民が多いお国柄とはいえ、やはり考え方は人それぞれ。
パートナー以外の者と遊ぶことを是とする者もいれば、そうでない者もいる。
なんにせよ合意の上で行動することが大事だけれど、マリウスの場合、躰の関係が先行しすぎて、話し合いが足りなかったのかもしれない。
「確認するが、そなたはあくまで、気持ちいいから性行為が好きなのだね? それをしないと落ち着かないとか、追いつめられる感じがするとか、そういうことでなく」
「そ、そう、です……ああ、イイ……もっと」
二本の指を乱暴に抜き挿ししつつ尋ねると、とろんとした顔でうなずく。
もう片方の手のひらで撫でている先端から、先走りが次々あふれてきた。
「あーっ、それダメ、あー……」
(過剰な性欲で、日常に支障が出ていないか心配だったけれど)
今のところは、ひたすら快楽を追うことに夢中になってはいても、マリウスの両親や周囲の評判からして、性欲が社会生活に支障をきたすということまでは無い様子。
(二十一歳なら、まだまだヤりたい盛りの年頃だしね)
リーリウスも十代の頃は、それはそれはイケナイことをしていた。早熟すぎて二十四歳の今は妙に達観した面があると自覚しているが、性欲は旺盛なまま。
マリウスの特筆すべき点は、これほど貪欲な性遍歴がありながら、社交界で噂になっていないことだ。情報通のシュナイゼやレダリオですら把握していなかった。
ということは、何だかんだいってもマリウスには、人を見る目があるのだ。
破局しようが彼との房事をぺらぺらと吹聴したりしない、マナーをわきまえた男たちのみを相手にしているということ。
(本当に、興味深い子と知り合えた)
これからは見守ってやらねばと思考に区切りがついたところで、散々焦らしていたマリウス棒やを解放してあげることにする。
そろそろファンドミオン子爵夫人も、息子が現れないことを訝っているだろう。
リーリウスは挿入した指を三本に増やして抽挿しつつ、会陰もぐりぐりと押して、内と外から敏感な部分を刺激した。
「あっ、あっ、だめ、やーっ!」
潤滑油のぬめりを利用して優しくねじるように陰茎を扱くと、限界まで開脚したまま、マリウスは淫らに腰を突き上げた。
「ひあっ! はあ、はあっ」
「とても淫らで可愛いよ。マリウス」
耳元で囁いて、内部の敏感な部分ばかりを中指で押す。
「あーっ! あー……っ」
赤くテカる先端を擦ると、プシュッと白濁が漏れ出た。
そのままぬるぬると扱いて、白い腹にボタボタと余さず滴らせる。
ひくつく蕾からゆっくり指を引き抜くと、その動きにも甘い声が上がった。
「いい子だね」
汗に濡れた巻き毛を梳いてやる。
震える細い指がリーリウスの袖を掴み、すがる瞳で見上げてきた。
「殿下……抱いて、ください……っ」
リーリウスがマリウスの外交ルートにプチュッと指先だけ出し入れすると、細い腰がもどかしそうに揺れた。
「やあっ、あっ、もっと入れて……」
「交際相手は、やはり貴族なのかな?」
「はっ、はひっ。貴族も使用人もっ。た、体格の良い人が好みですっ、殿下は本当に……理想以上の方で、す……んんーっ」
訊いていないのに好みのタイプまで教えてくれた。
お礼に言葉責めのおもてなしを追加する。
「貴族のそなたが使用人と、どんないやらしいことをしたのか白状せよ」
「いやっ。言えませんっ」
――こと細かに打ち明けてくれたところによると――
直近の恋人は、子爵邸の厩舎で働くトーニオという大男だった。
真面目で朴訥なその男に、マリウスはひと目惚れ。
ある暑い日に、素っ裸で川に入って水浴びをしているトーニオを目撃したマリウスは、辛抱しきれず、自分も全裸になって川に突入した。「偶然、自分も水浴びをしていた」ように装って。
普通に考えれば「そんな馬鹿な」という演出だが、恋愛経験の少ない素朴な青年は、仕える家の子息の……常なら高嶺の花であったろうマリウスの、愛らしくも妖しい色香に、すぐさま陥落した。
馬丁の大男は、イチモツも馬並みだった。
褐色の逞しい躰に揉みくちゃにされ、荒々しく愛撫されて快楽を貪っていたマリウスだが、あまりに巨大なそれをいざ後孔に押しつけられると、さすがに焦って「待って、それは無理!」と制止した。
が、興奮した若者の剛直は、容赦なくマリウスを犯した。
あまりの衝撃に意識が遠のいたものの、これまで味わったことのない奥の奥まで侵入され、揺さぶられるうち、射精が止まらなくなるほど感じてしまった。
それからというもの、連日、隙あらばトーニオのもとへ通った。
朝も昼も夜も、厩舎でも森の中でも、ところかまわず彼を求めた。
「ぼくは彼のことが、本当に好きだったのです……」
幸せだった日々を切なげに振り返るマリウス。
励ますようにその陰茎をゆっくり扱いてやると、目尻と鈴口の両方から涙がにじんだ。ひくつく潤滑油まみれの蕾には、中指をゆっくりと根元まで挿し込んで、中でぐりぐりと円を描くと、弓なりにビクンと跳ねた。
「あ、イイ! イイ!」
「馬並みのモノが、よくこの狭い穴に入ったねぇ」
「が、頑張り、ました……一応、普段から拡張もするようにして……あっ、あっ」
「拡張? どうやって」
「ひ、秘蔵の張形で」
「秘蔵の!」
危うく吹き出しかけたが、すんでのところでこらえる。
笑ってはいけない。何を秘蔵しようと、人それぞれ。
「拡張してでも、挿れたかったんだね」
「はい。どうしても毎日抱いてもらいたくて……あうぅ」
奇跡のように柔軟で寛容な外交ルートだ。
丈夫なお尻に敬意を表して、膝裏に手をかけさらに大きく開脚させて、リーリウスの中指を咥えたままの蕾にお日さまの光を当ててやると、マリウスの嬌声が引っ繰り返った。指がキュウッと締めつけられる。
「それにしても……馬並みの巨根を相手にしていたら、さぞ体力も精力も要したろうに。それでもひとりでは満足できなかった?」
マリウスは間断なく喘ぎながらこくこく首肯し、「むしろ、もっともっと、いやらしくなってしまいました」と涙目で見つめてくる。
「ぼくは身分差を越えてトーニオを愛したし、彼も同じ気持ちだと言ってくれたのです。でも……ひっ、あああーっ!」
「おっと失礼」
話の邪魔をする気はなかったのに、つい敏感な部分を押してしまった。先端からボタボタと先走りが漏れて、粘着音が大きくなる。
「お、おねが……殿下ぁ」
「イくのは話し終えてからだ。身分差を越えて愛し合った彼と、それからどうなったの?」
「それから……彼の仕事の都合で相手をしてもらえない日が続いたり、我慢できなくなると……もう、もう恥ずかしくて無理です、これ以上言わせないで……!」
――さらに詳しく話してくれた経緯とは――
トーニオに心酔していたマリウスだが、彼に相手をしてもらえない日が続くと、すぐに欲求不満が暴発した。
結果、またもほかの男たちとのセックスで飢えをしのぐようになってしまった。
「ほかの男たちとは?」
「た、体格の良い、好みに合う人たち、です」
「毎回、違う相手と?」
「毎回、複数の人たちと……ひあっ!」
身分差を越えた愛の話が、複数プレイに飛躍した。
ちょっとびっくりした拍子に指を引き抜いてしまったが、マリウスはそれを焦らしと思ったか、
「嫌ぁ、ぜんぶ話しますから、抜かないでくださいぃ」
泣いて懇願してくる。
日向ぼっこをさせている蕾まで一緒にひくついて、向日葵みたいで可愛いので、リーリウスもノリノリで便乗しておいた。
「泣くほど、この恥ずかしい穴にズボズボしてほしいのか! ならば複数の男たちとどんないやらしいことをしたか、包み隠さず白状するがよい!」
「恥ずかしい、言わせないでぇっ。ふ、二人いっぺんに挿れられて、死んじゃうかと思うほど感じて……その現場をトーニオに見られて、フられましたぁ……あああっ!」
話の流れのままに指を二本に増やして突っ込んだら、歓喜の声が上がった。
複数プレイと二輪挿し――からの失恋。
旺盛すぎる性欲と、頑丈すぎる肛門を併せ持ったゆえの悲劇と言えよう。
性行為に対し奔放な民が多いお国柄とはいえ、やはり考え方は人それぞれ。
パートナー以外の者と遊ぶことを是とする者もいれば、そうでない者もいる。
なんにせよ合意の上で行動することが大事だけれど、マリウスの場合、躰の関係が先行しすぎて、話し合いが足りなかったのかもしれない。
「確認するが、そなたはあくまで、気持ちいいから性行為が好きなのだね? それをしないと落ち着かないとか、追いつめられる感じがするとか、そういうことでなく」
「そ、そう、です……ああ、イイ……もっと」
二本の指を乱暴に抜き挿ししつつ尋ねると、とろんとした顔でうなずく。
もう片方の手のひらで撫でている先端から、先走りが次々あふれてきた。
「あーっ、それダメ、あー……」
(過剰な性欲で、日常に支障が出ていないか心配だったけれど)
今のところは、ひたすら快楽を追うことに夢中になってはいても、マリウスの両親や周囲の評判からして、性欲が社会生活に支障をきたすということまでは無い様子。
(二十一歳なら、まだまだヤりたい盛りの年頃だしね)
リーリウスも十代の頃は、それはそれはイケナイことをしていた。早熟すぎて二十四歳の今は妙に達観した面があると自覚しているが、性欲は旺盛なまま。
マリウスの特筆すべき点は、これほど貪欲な性遍歴がありながら、社交界で噂になっていないことだ。情報通のシュナイゼやレダリオですら把握していなかった。
ということは、何だかんだいってもマリウスには、人を見る目があるのだ。
破局しようが彼との房事をぺらぺらと吹聴したりしない、マナーをわきまえた男たちのみを相手にしているということ。
(本当に、興味深い子と知り合えた)
これからは見守ってやらねばと思考に区切りがついたところで、散々焦らしていたマリウス棒やを解放してあげることにする。
そろそろファンドミオン子爵夫人も、息子が現れないことを訝っているだろう。
リーリウスは挿入した指を三本に増やして抽挿しつつ、会陰もぐりぐりと押して、内と外から敏感な部分を刺激した。
「あっ、あっ、だめ、やーっ!」
潤滑油のぬめりを利用して優しくねじるように陰茎を扱くと、限界まで開脚したまま、マリウスは淫らに腰を突き上げた。
「ひあっ! はあ、はあっ」
「とても淫らで可愛いよ。マリウス」
耳元で囁いて、内部の敏感な部分ばかりを中指で押す。
「あーっ! あー……っ」
赤くテカる先端を擦ると、プシュッと白濁が漏れ出た。
そのままぬるぬると扱いて、白い腹にボタボタと余さず滴らせる。
ひくつく蕾からゆっくり指を引き抜くと、その動きにも甘い声が上がった。
「いい子だね」
汗に濡れた巻き毛を梳いてやる。
震える細い指がリーリウスの袖を掴み、すがる瞳で見上げてきた。
「殿下……抱いて、ください……っ」
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