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7・運命の人
愛を誓おう
婚礼当日――
そろって王族の一級礼装を身にまとったリーリウスとレダリオは、ひしめく民たちから贈られる祝福と大歓声の中を、城から大神殿まで、式典用の馬車で移動した。
警護する華やかな騎馬隊の中でも特に注目を集めるのは、馬車に寄り添うようにして騎乗する親衛隊隊長のシュナイゼで、彼への黄色い声も凄まじい。
それでもやはり今日の主役は、馬車上で寄り添う二人だ。
仲睦まじい様子は、誰の目から見ても幸せいっぱい。
いつもは冷たい印象を与えがちなレダリオも、今は頬を染めてはにかみ、匂い立つように美しく。
いつにも増して圧倒的な存在感で光り輝くリーリウスは、とろけそうなほど優しい瞳で、妻となる人を見つめている。
見ているだけで幸せのお裾分けをもらえそうな二人に、沿道からの祝福の声は絶えることなく。
婚礼の式場である大神殿の前は、さらに人、人、人で溢れかえっていた。
二人が大神殿の階段をのぼる際は、王太子の子供たちや、レダリオの姉アンドレアの子たちが、花を撒きながら付き添った。
いずれその子たちの中の誰かが、二人の養子となる予定だ。
そうなればそれぞれ、リーリウスの爵位や事業、またはレダリオの次にアレクシス伯爵家を継ぐことになる。
無理に親元から離すつもりは無いので、あくまでも大人たちの話し合いの仮定だけれど。彼らがもう少し成長したのち、受け入れてくれる子がいれば幸いである。
実はアレクシス伯爵家では、ひと波乱あった。
「レダリオが王子殿下と結婚するなら、跡継ぎはザシャにするのが当然でしょう」
継母とザシャが、そう強く主張したのだ。
しかし子だくさんの上に苦しい領地運営を強いられていたアンドレアの嫁ぎ先が、リーリウス王子のひそかな支援のおかげで持ち直していたという事実を知ったアレクシス伯爵にとって、誰の意見を尊重するか、選択の余地は無く。
リーリウスは当然、にっこり笑って言い切った。
「ザシャは無いであろう」
それは正直、アレクシス伯爵も異論なかった。
☆ ★ ☆
おごそかな婚礼の儀のはずが、今日ばかりは笑いにつつまれた。
大神官と巫女たちが祝詞を読み上げるあいだも、リーリウスは隙あらばレダリオの頬にキスしていたからである。
最初は驚いていた参列者たちも、しまいには巫女たちまでもが笑い出し、大神官が真面目な顔で
「殿下。もうちょっとだからお待ちください」
と諫めると、式場は爆笑でつつまれた。
涼しい顔のリーリウスに対しレダリオは真っ赤になって、
「恥ずかしくて倒れそうです」
小声で抗議してきたけれど。それがまた可愛くてたまらない。
ようやく待ちに待った誓いのキスのときがきて、愛を込めて口づけると、レダリオも幸せそうに応えてくれた。
そうして、祭壇の前で永遠の愛を誓い合った二人が、再び神殿の前に姿を現すと。待ちかまえていた民たちから、さらなる大歓声が沸き起こった。
「リーリウス様! レダリオ様!」
「どうか末永くお幸せに!」
段上から手を振っていた二人だが、リーリウスが「贈られた祝福に応えねばな」と囁くと、レダリオは頬を染めて軽く睨んできた。
が、すぐに照れくさそうに微笑んで――
「愛しているよ」
「愛しています」
もう一度――この先も毎日続くであろう愛の誓いの口づけを、甘く優しく交わした。
end.
そろって王族の一級礼装を身にまとったリーリウスとレダリオは、ひしめく民たちから贈られる祝福と大歓声の中を、城から大神殿まで、式典用の馬車で移動した。
警護する華やかな騎馬隊の中でも特に注目を集めるのは、馬車に寄り添うようにして騎乗する親衛隊隊長のシュナイゼで、彼への黄色い声も凄まじい。
それでもやはり今日の主役は、馬車上で寄り添う二人だ。
仲睦まじい様子は、誰の目から見ても幸せいっぱい。
いつもは冷たい印象を与えがちなレダリオも、今は頬を染めてはにかみ、匂い立つように美しく。
いつにも増して圧倒的な存在感で光り輝くリーリウスは、とろけそうなほど優しい瞳で、妻となる人を見つめている。
見ているだけで幸せのお裾分けをもらえそうな二人に、沿道からの祝福の声は絶えることなく。
婚礼の式場である大神殿の前は、さらに人、人、人で溢れかえっていた。
二人が大神殿の階段をのぼる際は、王太子の子供たちや、レダリオの姉アンドレアの子たちが、花を撒きながら付き添った。
いずれその子たちの中の誰かが、二人の養子となる予定だ。
そうなればそれぞれ、リーリウスの爵位や事業、またはレダリオの次にアレクシス伯爵家を継ぐことになる。
無理に親元から離すつもりは無いので、あくまでも大人たちの話し合いの仮定だけれど。彼らがもう少し成長したのち、受け入れてくれる子がいれば幸いである。
実はアレクシス伯爵家では、ひと波乱あった。
「レダリオが王子殿下と結婚するなら、跡継ぎはザシャにするのが当然でしょう」
継母とザシャが、そう強く主張したのだ。
しかし子だくさんの上に苦しい領地運営を強いられていたアンドレアの嫁ぎ先が、リーリウス王子のひそかな支援のおかげで持ち直していたという事実を知ったアレクシス伯爵にとって、誰の意見を尊重するか、選択の余地は無く。
リーリウスは当然、にっこり笑って言い切った。
「ザシャは無いであろう」
それは正直、アレクシス伯爵も異論なかった。
☆ ★ ☆
おごそかな婚礼の儀のはずが、今日ばかりは笑いにつつまれた。
大神官と巫女たちが祝詞を読み上げるあいだも、リーリウスは隙あらばレダリオの頬にキスしていたからである。
最初は驚いていた参列者たちも、しまいには巫女たちまでもが笑い出し、大神官が真面目な顔で
「殿下。もうちょっとだからお待ちください」
と諫めると、式場は爆笑でつつまれた。
涼しい顔のリーリウスに対しレダリオは真っ赤になって、
「恥ずかしくて倒れそうです」
小声で抗議してきたけれど。それがまた可愛くてたまらない。
ようやく待ちに待った誓いのキスのときがきて、愛を込めて口づけると、レダリオも幸せそうに応えてくれた。
そうして、祭壇の前で永遠の愛を誓い合った二人が、再び神殿の前に姿を現すと。待ちかまえていた民たちから、さらなる大歓声が沸き起こった。
「リーリウス様! レダリオ様!」
「どうか末永くお幸せに!」
段上から手を振っていた二人だが、リーリウスが「贈られた祝福に応えねばな」と囁くと、レダリオは頬を染めて軽く睨んできた。
が、すぐに照れくさそうに微笑んで――
「愛しているよ」
「愛しています」
もう一度――この先も毎日続くであろう愛の誓いの口づけを、甘く優しく交わした。
end.
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たえちびさま
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長いお話なのに一気読みしてくださったなんて本当に嬉しいです。
シュナは絶対幸せになりますよ♡
そしてちょっとドキッとしました……軽くネタバレになりますがこっそり白状すると、
実はお相手は双子でも考えてました……! たえちびさん、すごい!✨
ただ他にも2パターンの候補があって、どれがいいかなーと考えているうちにすっかり時期を逃してしまったのですが。
召し使い様の更新が止まっているのが申しわけないのですが、たくさん読んでくださってすごくすごく嬉しいです。
たえちびさんも、季節の変わり目なのでお体ご自愛くださいませ🩷
挿絵が欲しいです。
政宗さま
ご感想ありがとうございます。
挿絵あったら嬉しいですよね😊
大賞作品から気になり、こちら先に読ませて頂きました(^^)
ものすごく楽しくて、一気に読みました!!!!!!笑
下半身お祭り……笑笑
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