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「ただいま……って、寝てるのかよ」
従順に恋人のパシリを務めた和也は、部屋のドアを開けるなり肩を落とす。
数十分前甘いものが食べたい♡とあざとくおねだりしてきた恋人である光李は、机に突っ伏して寝こけていた。
「はぁ、まったく……まあここの所勉強漬けだったし、仕方ないか」
和成は苦笑しながらレジ袋を机に置き、すやすや寝こける光李に寄り添う。
もうすぐ光李が取ろうとしている資格の試験日が迫っていて、講義を受ける傍ら勉強を頑張っていたのを和成はよく知っている。
おかげで最近ずっと会えなかったのだが、休日である今日、もし良かったら一緒に勉強したいとおうちデートを申し込まれたのだった。
和成もレポートが溜まっていたため二つ返事で承諾し、今日は朝からずっと光李の部屋でそれぞれ机に向かっていた。
時折休憩と称していちゃいちゃしたりして、久しぶりに光李と触れ合える喜びを噛み締めていた。
そんな折、光李に「ずっと頭使ってたから、甘いものが食べたくなってきちゃった」と暗に使いパシリを迫られたのだった。
ずっと光李不足だったため和成はそんな我儘も嬉しくなってしまい、渋々を装いつつデレデレでコンビニへと向かったのだった。
そして後でなんかご褒美くれるかな……なんてちょっとドキドキしながら帰ってきたら、この仕打ちである。
まあでも一緒に居れるだけで充分だと和成は自分に言い聞かせ、身勝手な可愛い恋人をベッドへと運んでやった。
「ぃよっ……と……」
自分より若干背の高い光李をなんとかベッドに横たわらせ、和成は一息つく。
そして無防備に寝入っている光李に視線を向けると、和成の鼓動は徐々に加速していった。
光李と恋人同士になってそこそこ経つが、実はまだ一度も身体を繋げたことはなかった。
キスはもう何度もしているし、身体に触れ合う様なことも何回かした。
しかし、ここまでである。
気持ちよくなった流れで何回か光李を押し倒そうとしたものの、なぜか尽くはぐらかされてしまうのだ。
和成としては、早く一線を越えたくてしょうがなかった。
もう抜きあいでは満足できない。あの色っぽくて綺麗な光李を抱きたい。触れ合ってるだけでとろんとろんになってしまうのに、セックスをしたら一体どうなってしまうのだろう。
そんなことを考えるだけで、股間が熱くなって暴走してしまいそうになる。
(って、何考えてるんだ俺!落ち着け……っ!)
込み上げた欲望を鎮め、和成は気持ちを引き締めてベッドから降りる。
いくら何でも、無理強いは駄目だ。彼氏たるもの、光李の心の準備ができるまで気長に待ってやるべきだ。
和成はすぐ後ろの据え膳に心を乱されつつ、ひとり作業を再開させた。
「……」
和成は先程買ってきたお菓子をつまみながら、資料まとめに取り掛かる。
静まり返った部屋に、光李の健やかな寝息とキーボードを叩く音が響く。
そうしてひたすら無心でレポートに打ち込もうとするも、どうしても光李のことが気になってイマイチ集中できない。
「~~~~~~~っ、はぁ……駄目だ……もういっそのこと、俺も寝るか……?」
和成は諦めて作業を中断し、頭を抱える。
そうは言うものの、絶対寝れるわけないし逆にギンギンになる気しかしない。
この状況、どうしよう……と和成がひとり悶々としていると、ふいに背後から悩ましげな声が聞こえてきた。
「っ、んん……っ♡はぁ……っ♡」
和成の心臓がどっと跳ね上がり、バクバクと早鐘を打ち始める。やたら敏感になった聴覚は、もぞもぞ身じろいでいる衣擦れの音も拾う。
思わず呼吸を潜めて硬直していると、立て続けに背後で吐息混じりの声があがった。
「はぁ、ぁ……♡ふっ、んぅ……♡」
和成はだらだら汗を流しながら、ごくりと喉を鳴らす。
(え、え……?ね、寝てるはず……だよな?それともまさかのまさか、実は起きていて、誘っていたり、とか……?)
そう和成がぐるぐる考えてる間にも、光李は断続的に喘いでいる。
こんなの、レポートなどやっている場合ではない。
気が気ではない和成は、ゆっくりと背後を振り返った。
「……っ♡んんっ、ぅ……♡」
「……?」
光李はベッドで仰向けになり、胸を大きく上下させていた。
しかし寝ているかどうかは分からず、和成はそっとベッドに近づいてみる。傍らで様子を伺ってみると、その目はしっかり閉じられていた。
「ね、寝てる……のか?」
目を閉じたまま切なげに眉を寄せ、濡れた唇ははふはふ吐息を漏らしている。頬はほんのり染まっていて、乱れた髪と相まってかなり扇情的だった。
そんな光李はシーツをぎゅっと握りしめ、折った膝をもじもじ擦り合わせる。
「んく……っ♡っ、ふ……っ♡」
張った胸の頂は、シャツ越しでも分かるくらいツンと尖っていた。よく見ると股間も、ズボンをギッチギチに押し上げている。
しかし光李は寝ていて、そこには一切触れてはいない。
「……と、いうと……。まさか、エロい夢を見てる、のか……?」
衝撃の事実を突きつけられた和成は、眠ったまま小さくビクつく光李を呆然として見下ろす。
(そんな、嘘だろ……!こんなの見せられて、俺は一体、どうすればいい……!?)
生殺し状態の和成は再び頭を抱えるも、エロすぎる光李から目を離せなかった。
従順に恋人のパシリを務めた和也は、部屋のドアを開けるなり肩を落とす。
数十分前甘いものが食べたい♡とあざとくおねだりしてきた恋人である光李は、机に突っ伏して寝こけていた。
「はぁ、まったく……まあここの所勉強漬けだったし、仕方ないか」
和成は苦笑しながらレジ袋を机に置き、すやすや寝こける光李に寄り添う。
もうすぐ光李が取ろうとしている資格の試験日が迫っていて、講義を受ける傍ら勉強を頑張っていたのを和成はよく知っている。
おかげで最近ずっと会えなかったのだが、休日である今日、もし良かったら一緒に勉強したいとおうちデートを申し込まれたのだった。
和成もレポートが溜まっていたため二つ返事で承諾し、今日は朝からずっと光李の部屋でそれぞれ机に向かっていた。
時折休憩と称していちゃいちゃしたりして、久しぶりに光李と触れ合える喜びを噛み締めていた。
そんな折、光李に「ずっと頭使ってたから、甘いものが食べたくなってきちゃった」と暗に使いパシリを迫られたのだった。
ずっと光李不足だったため和成はそんな我儘も嬉しくなってしまい、渋々を装いつつデレデレでコンビニへと向かったのだった。
そして後でなんかご褒美くれるかな……なんてちょっとドキドキしながら帰ってきたら、この仕打ちである。
まあでも一緒に居れるだけで充分だと和成は自分に言い聞かせ、身勝手な可愛い恋人をベッドへと運んでやった。
「ぃよっ……と……」
自分より若干背の高い光李をなんとかベッドに横たわらせ、和成は一息つく。
そして無防備に寝入っている光李に視線を向けると、和成の鼓動は徐々に加速していった。
光李と恋人同士になってそこそこ経つが、実はまだ一度も身体を繋げたことはなかった。
キスはもう何度もしているし、身体に触れ合う様なことも何回かした。
しかし、ここまでである。
気持ちよくなった流れで何回か光李を押し倒そうとしたものの、なぜか尽くはぐらかされてしまうのだ。
和成としては、早く一線を越えたくてしょうがなかった。
もう抜きあいでは満足できない。あの色っぽくて綺麗な光李を抱きたい。触れ合ってるだけでとろんとろんになってしまうのに、セックスをしたら一体どうなってしまうのだろう。
そんなことを考えるだけで、股間が熱くなって暴走してしまいそうになる。
(って、何考えてるんだ俺!落ち着け……っ!)
込み上げた欲望を鎮め、和成は気持ちを引き締めてベッドから降りる。
いくら何でも、無理強いは駄目だ。彼氏たるもの、光李の心の準備ができるまで気長に待ってやるべきだ。
和成はすぐ後ろの据え膳に心を乱されつつ、ひとり作業を再開させた。
「……」
和成は先程買ってきたお菓子をつまみながら、資料まとめに取り掛かる。
静まり返った部屋に、光李の健やかな寝息とキーボードを叩く音が響く。
そうしてひたすら無心でレポートに打ち込もうとするも、どうしても光李のことが気になってイマイチ集中できない。
「~~~~~~~っ、はぁ……駄目だ……もういっそのこと、俺も寝るか……?」
和成は諦めて作業を中断し、頭を抱える。
そうは言うものの、絶対寝れるわけないし逆にギンギンになる気しかしない。
この状況、どうしよう……と和成がひとり悶々としていると、ふいに背後から悩ましげな声が聞こえてきた。
「っ、んん……っ♡はぁ……っ♡」
和成の心臓がどっと跳ね上がり、バクバクと早鐘を打ち始める。やたら敏感になった聴覚は、もぞもぞ身じろいでいる衣擦れの音も拾う。
思わず呼吸を潜めて硬直していると、立て続けに背後で吐息混じりの声があがった。
「はぁ、ぁ……♡ふっ、んぅ……♡」
和成はだらだら汗を流しながら、ごくりと喉を鳴らす。
(え、え……?ね、寝てるはず……だよな?それともまさかのまさか、実は起きていて、誘っていたり、とか……?)
そう和成がぐるぐる考えてる間にも、光李は断続的に喘いでいる。
こんなの、レポートなどやっている場合ではない。
気が気ではない和成は、ゆっくりと背後を振り返った。
「……っ♡んんっ、ぅ……♡」
「……?」
光李はベッドで仰向けになり、胸を大きく上下させていた。
しかし寝ているかどうかは分からず、和成はそっとベッドに近づいてみる。傍らで様子を伺ってみると、その目はしっかり閉じられていた。
「ね、寝てる……のか?」
目を閉じたまま切なげに眉を寄せ、濡れた唇ははふはふ吐息を漏らしている。頬はほんのり染まっていて、乱れた髪と相まってかなり扇情的だった。
そんな光李はシーツをぎゅっと握りしめ、折った膝をもじもじ擦り合わせる。
「んく……っ♡っ、ふ……っ♡」
張った胸の頂は、シャツ越しでも分かるくらいツンと尖っていた。よく見ると股間も、ズボンをギッチギチに押し上げている。
しかし光李は寝ていて、そこには一切触れてはいない。
「……と、いうと……。まさか、エロい夢を見てる、のか……?」
衝撃の事実を突きつけられた和成は、眠ったまま小さくビクつく光李を呆然として見下ろす。
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