家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。

Memu(メム)

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第8話 水宮さんと水族館デート③

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それからというもの、俺たちは沢山の魚を見た。

小さなダンゴウオ、カクレクマノミ。
チンアナゴ、耳がついたメンダコ。

小鞠 「かわい~!これ、凪に似てない?」
小鞠がメンダコを指差して言う。

凪 「ふっ、待って、否定できない。ちょっと似てるかも(笑)」
自分の髪のはね具合と、目の大きさがなんとも似ていると思った。

その後見たのは…
二匹でキスしてお腹でハートマークを作っているタツノオトシゴ。

(…………ダメだこりゃ)
急いで離れようとするが、小鞠に腕を掴まれて逃げられない。
イカの水槽の近くに逃げたのだが、俺にびっくりしたのかイカが、墨を吐いて水槽が真っ黒になってしまった。小鞠がそれを見て、笑っていた。俺も思わず顔が緩んで、笑ってしまう。二人でお腹を抱えて笑う。(こんなに、笑ったのはいつぶりだろう)

これまで、小鞠は魚に夢中になっていたが、俺はコロコロと表情が変わる小鞠を見るのに夢中になっていた。

館内にアナウンスが鳴る。
「館内に居る、皆様にご案内です。まもなく2階の広場にてイルカショーを行います、ご参加の皆様はお集まりください」

小鞠 「なぎ、イルカショーだって~!!見に行こうっ?」

凪 「そうだな、せっかく小鞠と来れたんだし、こんな機会滅多にないもんな。見に行くかぁ~」

小鞠 「………!!」
凪は、上を向いて放送を聴いている。

小鞠 「なぎって、そういうとこあるよね…」

凪 「何がっ?」

小鞠 「いやっなんでもなーい」

二人で、二階の広場に移動する。
流石に、ここは明る過ぎたので、小鞠は渋々サングラスをかけ直していた。(いやっ、どこでも、かけて貰っていた方が俺は安心なんだけどな…)
ショーが始まると、
飼育員さんらしき人が前に立つ。
「皆さんこんにちはー!!司会の”新山”と申します、今日は皆様にこの水族館の愉快な仲間たちを紹介します」

「まずは、バンドウイルカの
アラタくんとナミちゃんで~す!!」

その時、プールの向こうから、すごい勢いで二匹のイルカが、観客の前を横切る。

凪 「うわっ!!」
小鞠 「わぁっ!!」

最前列の凪と小鞠は、そのイルカのスピードに驚いて、お互いビクッと肩を揺らす。小鞠と顔を見合わせて、ニヤニヤと笑っていた。

「続いては、カマイルカの、キキちゃん!!」

その時———
入ってきたイルカが、勢いよくジャンプしすぎたのか、飼育員も予想していなかったようで、プールの中の水が俺たちの方に勢いよく波のように降りかかってくる。
かなりの量だったので、凪は一瞬で判断できた。(これはかかったら絶対、サングラスが吹き飛ぶなと…)

バシャーン

「うわっ!?」小鞠は咄嗟に目を瞑るが、
いつになっても水はかかってこない……
小鞠が恐る恐る目を開けると、自分の前には全身びしょ濡れの凪が立っていた。

小鞠 「なぎっ!?」

凪 (・・)「……………」
「はっ、はっ、はくしょんっ!!」
勢いよくくしゃみをする。これは風邪引くな。

司会者
「おーーとっ、これはすみません!!イケメンなお兄さん。ですが彼は身を挺して彼女さんを守りました、そんな立派な彼にみなさん拍手をっ!!」

会場 👏👏👏

(やばい、どう考えても目立っている!!そんな事より寒いし、第一こんな強制イベントあるって聞いてないぞ!!なんか注意喚起とかないのかよ……)

小鞠 「なぎ、大丈夫!?」

凪 「大丈夫じゃない、ダメそう…」
「へっくしゅん、へっくしゅん」

小鞠が俺にぐっと顔を近づけて、耳元で囁く。
小鞠 「ありがとう。かっこよかったよ…」
小鞠の目はキラキラしていた。
凪 「(//∇//)っ!!」急に俺の顔は真っ赤に染まる。体は、寒かったはずなのにとてつもなく熱い。

結局、びしょ濡れでその後のショーの内容は全く頭に入ってこなかったが、(まぁ、小鞠がそれからずっと楽しそうに笑っていたし良いとしよう……)

小鞠 「ねぇ、なぎ大丈夫?」

凪 「うーん、ダメっ寒い」

小鞠 「どっかに座ろうか?」ちょうど、近くにテーブルと椅子があった。
「あそこに、座ろっか」「うん………」

二人で腰をかけて一息つく———。

凪 「俺、トイレ行ってくる」

小鞠 「行ってらっしゃいっ!」

凪はフラフラと、近くのトイレに向かう。
一応タオルを持ってきていたので、それで頭を乾かして、髪型を直す。せっかくセットしたのに凪の髪はヨレヨレになっていた。
「はぁ~、俺ついてねぇ~」カバンの中をいじっていると、さっき潤一さんに貰った、缶ジュースに手が触れた。ついでに、潤一さんに教えて貰った、デートテクニックを思い出す。
「あんなの俺に、できるわけないじゃん。しかもデートじゃねぇーしっ!!」
近くの売店に入ると、サングラスをしているイルカが刺繍してある可愛いTシャツが目に入る。ちょうど、上着がびしょびしょだったので買うことにする。(こういうの、小鞠も好きかな?お土産に買っていってやるか……)そして、お揃いとかそんなことも考えず普通に買っていく。

買って、そのまま着替えていく。
小鞠がいるところに戻る最中自販機があった。
そろそろ喉が渇くころだろう。(そういえば小鞠は、甘い飲み物とかは飲まないんだったなぁ。)
それじゃあさっき貰ったやつも控えて飲まないだろう。いつも家では出してもお茶とかしか飲まないからな、潤一さんに教えてもらったことが頭の中でぐるぐる回る。やるか、やらぬべきか……

凪 「ふんっ、あんなこと、俺がするかよっ、
そもそもキャラじゃないし……」

◇ ◇ ◇

一方小鞠は、いつまでも帰ってこない凪のことが心配になっていた。
小鞠 「なぎ、遅いなぁ~なんかあったのかなぁ~?」「そんな事より喉が渇いたな..」
買いに行きたいけど、こっから離れられない。
その時さっきのイルカショーのことを思い出す。
小鞠 「さっきの、なぎかっこよかったな…」
庇ってくれた凪のことを思い出して胸がドキドキしていた。

不意に呟く。
「なぎ、私のことどう思ってるのかな……」

その時———ピトッ
「わっ!!」
ほっぺに急に冷たい何かがくっ付けられる。
振り返ると、凪が小鞠のほっぺに缶ジュースをくっ付けていた。

凪 「…………お待たせ」

小鞠 「あっ、うんっ…なぎ、今の聞いてた?」

(……………?)
凪 「何のこと?」

小鞠はふーっと胸を撫で下ろして、黙って缶ジュースを受け取って、ごくごくと飲み始める。

(えっ?俺、またなんか怒らせたか!?)
(てか、コレやっても無反応だとっ!?話が違うよ、潤一さんっ!!)
小鞠はお茶を飲みながら、じーーっと凪の顔を眺めていた。

凪 「えっ?何っ!?なんか顔についてる?」

小鞠 「いや………何も……」小鞠は、横を向いて、俺と顔を合わせようとしない。

あれっ、意外に照れてるのか?
(やはり、潤一さんのデートテクニックは効果があるのか?)

小鞠
「あっ見て、なぎっ!!マスコットキャラクターのギャンビーだよっ!!一緒に写真撮ろう?」

向こうから、
この水族館のマスコットキャラクターさっき俺が買ったTシャツのモチーフの、ギャングイルカ、ギャンビーが向こうからのそのそと歩いて来る。

「あっ、うん」
(これは効果なしだな。そもそもあったとしても大女優に効くわけないか…)

小鞠 「あれっ?ギャンビーどこ行っちゃうんだろう?」

凪たちに明らかに、気づいているはずなのにスルーして通り過ぎようとする。
「ん……?こいつの、動き見たことあるな」凪が独り言を言うと、
焦ってあたふたと逃げようとする。
すかさず小鞠が捕まえる。

小鞠 「ちょっと、待ってよ、ギャンビー。せめて一緒に写真だけでも撮って!!」

ギャンビーは、小鞠の圧に負けたのか、渋々とカメラを受け取る。

小鞠 「やったーありがとう!!」

恐ろしいな……この女優は、動物までも屈服させてしまうのか。(いやっ動物じゃないんだけどね)写真を撮っている間も、凪は、ギャンビーの動きがどうも怪しくて、ずっと睨んでいた。
ギャンビー 「………………💦」

一通りあったのち————

小鞠 「ありがとう、ギャンビーいい思い出になったよ…………」

凪は恥ずかしくなってまた、どこかに行ってしまった。

小鞠はその後ろ姿を寂しそうに眺めていた。

◇ ◇ ◇

アタシ、二年一組の田辺由衣。 
クラスの誰もが認める、ゴリゴリのギャルだ。
この間、教室で白雲凪を煽って、ダチの永瀬𣴎美にこっぴどく怒られたのが私だ。

アタシはここの水族館で着ぐるみアルバイトをしている。着ぐるみアルバイトはなかなか大変で、いろんな客が来るから、それに対して笑顔で対応しないといけない。だって可愛いマスコットキャラクターが汚い言葉を吐いたら、皆んな嫌でしょ?

だからウチはここで働くうちにだんだんと、
焦らず、感情を表に出さないのが得意になっていった。
嫌なことがあっても、
驚いても、
本当はムッとしていても、
ぜんぶ飲み込んで、にっこり笑う。


そう、ウチは可愛いマスコット………



【ここから先は、記号が異常に多いため、
記号酔いする可能性があります。苦手な方は、自己責任でご覧ください⬇︎】


(てっ、ゃってらぇっかぁぁぁぁああっ💢
こωな状チ兄マジ卍τ"、ゎヶゎかめだゎっ!!
ダボヵヾっ!!)
そも②何τ"勹ラスの白雲凪ヵヾ水族館に居るんた"っτは"∃ォ⭐︎
τヵゝ、隣の美人誰た"ょっ!?
もしヵゝして……女優の水宮小鞠っ!?
さτは、あの男。幼馴染た"ヵゝらっτぃぃことに女優の彼女をたふ"らヵゝしてゐなっ!!
男っτ本(勺最低。あぃ⊃た"けは本(勺に言午せなぃ!!
「この間ウチの彼ぴなんて、家に帰ったら見知らぬ女と不倫しτゐτ、本(勺にありえなぃ!!
静かτ"ゃさしそぅた"ったヵゝら、ウチ一筋τ"ゐτくれると思っナニのに………(T ^ T)
た"ヵゝらと言っτ彼のニと末た"好きた"し、何か言う⊃もりはなぃんた"ヶと"」
アタシは今、ハ"ィト中なんた"。デート中の勹ラスメィトに関わるなんて真っ平こ"めんた"ね。
ぅせなっ!!


※田辺のセリフは興奮すると自動的にギャル語に変換されます。読みたい方は、翻訳にかけてください。


そう思って、ギャンビー(田辺)は凪たちに気づかれないように、そそくさと通り過ぎようとする。

小鞠 「あっギャンビーだっ!!」
「一緒に写真撮ろっ!!」

田辺 「ビックゥ」

(やばい気づかれたっ!!)
(もう、こうなったらやけだっ!!意地でも逃げ切ってやる!!)

ギャンビー(田辺)は早足で小鞠たちの前をスルーしていく。

小鞠
「あれっ!?ギャンビーどこ行っちゃうの?」

田辺は焦っていた。
げぇー!!そんな目でウチを見るなっ!!
水宮小鞠。
ウチは今絶賛、男アレルギー中なんだよっ!!
しかも白雲凪と関わると、何でか永瀬に怒鳴られるし、もう平穏に高校生活を過ごしたいの、
……なのに、どうしてこうなるんだよ。
(んっ?)
白雲凪が、ウチのことを澄み切った瞳で、
じーーっと眺めている。
(……………)

凪 「こいつの、動き見たことあるな」

田辺 (げぇ~やばいっばれてやがる)
こうなったらダッシュで逃げよう!!仕事なんてもう、知るかっ。

ガシッ

「…………っ!?」
振り向くと、水宮小鞠がウチの腕をがっしりと掴んでいるではないか。

痛っ!!てか握力強っ!!ゴリラじゃん……

こんな可愛い顔して、握力はゴリラ並みかよ。
しょうがねぇ、一枚ぐらいは撮ってやるか……
仕方なく、田辺は小鞠からカメラを受け取る。
「やったーありがとう!!」

(*⁰▿⁰*)………まぁ、いっか。

写真を撮ろうとするが、この二人———
お互い全く目を合わせようとしないで、そっぽを向いている。
おいおい、もしかしなくても、白雲凪あんたウブなの??何でそんなに可愛い顔してんだよっ!!
水宮小鞠、あんたも自分で(写真撮ろっ)ていったんやろがっ!!こっち向かんかいっ!!
——あぁこの二人自覚してないけど、もしかして

純愛かよ……

(ちっ、しょうがねぇなぁ~!!)田辺はその時、そっぽを向いている二人の肩を掴み、凪と小鞠を自分の傍から真ん中に思いっきり手繰り寄せた。凪と小鞠はほっぺとほっぺがくっ付く。
凪    「………っ!!」
小鞠   「………っ!!」
パシャッ、パシャッ
(ふぅ~いい仕事したぜ)コレで、少しはお互い自覚するだろう。

凪 「おっ、俺トイレ行ってくるっ!!(汗)」

田辺 「……………は??」

ポツンと、ギャンビー(田辺)と小鞠だけがその場にとり残された。水宮小鞠は寂しそうに、凪の背中を眺めている。小鞠 「………………」
(えっ何?この気まずい状況。)

小鞠 「ギャンビーありがとね、私たちのために……一生忘れられない思い出になったよ」

小鞠が突然ギャンビーに打ち明け始める。

小鞠 「彼とはね……………」

ギャンビー 「…………っ!!」

(今なんて??おいおい、そんな突然、ウチになんてこと打ち明けてんだよ、それ白雲凪は知っているのか?)
ギャンビーは小鞠の顔を覗き込むと、

水宮小鞠の頬にはいつの間にか涙が流れていた

小鞠 「あれっ、私何で泣いてるんだろうっ」

ギャンビー 「………………」

ガシッ

小鞠 「…………っ!!」
「ギャン…ビー?」
その時、ギャンビーが小鞠をもふもふな手でぎゅっと強く抱きしめていた。

(ウチはあんたの彼氏じゃ無いし、友達ですらない。だけど……
今だけはそれ以上の関係でいてあげるっしょ)

小鞠 「ありがとう、ギャンビー少し楽になったよ……」

小鞠 「彼のこと、追いかけなくっちゃ!!」
小鞠は袖で涙を拭いて、ギャンビーに手を振って館内に消えていった。

田辺 「………………」

少しの沈黙のあと一言。

「一人でカラオケ行って”水平線”歌うっしょ」
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