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「……レポート作成が忙しいってLINE送りましたよね?」
新たな症例を経験するたびにレポート作成をしないといけない。
先天性疾患の子供の治療を専門に行っている病院なのもあり、経験する症例数が多く、レポート作成が追いつかない。
「日本の研修医って大変なんだな。医師免許取得したら終わりってわけにはいかないんだな」
大学卒業後にハーバードメディカルスクールに編入した涼真先生は研究職の人。
帰国後、実家の泌尿器科と産婦人科で経験積んで専門医を取得してるから専門医取得の大変さを知らない。
「小児科専門医の資格取得は領域範囲が広いから。うちの病院、症例数が多いし、レポート作成が他の病院より多くなる」
涼真先生は私の居場所を探すために瀬戸先生の所に先に顔を出し、引き連れて小児循環器外科にやってきた。
「……倉沢先生の彼氏?」
「……違います。親同士が繋がりあって初期研修でお世話になっただけです」
憧れの存在の瀬戸先生と戯れあってる涼真先生に、小児循環器外科の女医と看護師が注目する。
涼真先生も長身で細身な筋肉質な体付きで、顔のパーツも整ってる。
遺伝子的に優れた精子と卵子で出来上がってるから、頭脳も身体能力も容姿もずば抜けていい。
「心愛ちゃん、勤務はもう終わるよな?夜ご飯食べに行かない?瀬戸も行こうぜ!!」
レポート提出期限は長い問題はない。
ただ、提出しないといけないレポートが毎日のように発生してる現状で、患者の治療開始から治療後までの健康観察を随時記録しないといけないから、21件も抱えてしまい、身動き取れない。
「今日、満月の大潮で満潮時刻に近いから緊急帝王切開からの緊急手術や心臓関係の発作で患者が搬送されてくるかもしれないから病院離れるの無理」
迷信としか思えない満月の大潮の満潮時刻時の出産件数増加と心臓発作。
「そっか、来たタイミングが悪かったな。日を改めてまた来るわ」
レポート作成は家でもできるけど、カルテを持ち帰る事はできないから医局に残って作成してる。
レポート作成中に救急搬送された患者さんの治療に駆り出されたり、病棟の患者さんの容態が悪くなった時に看護師に呼ばれて対応するから捗らなかったりする。
この日の夜、他の病院から妊婦さんが2人救急搬送され、緊急帝王切開からの赤ちゃんの先天性疾患の内科的外科的手術に立ち会った。
28週の推定体重385gの女の子は瀬戸先生が執刀し、35週の2180gの男の子は先天性心疾患の心室中隔欠損で指導医立ち合いの元で私がカテーテル心臓手術を行った。
2年かけて小児科領域の研修を終え、新生児科での専門的な研修に入る。
小児外科を専門に研修を行ってきたから、産後の緊急手術の執刀医もしくは第2助手を任せて貰った。
覚える事が多く3年で全てを学んだ気はしないけれど、4年目になり産婦人科に科を移動した。
新たな症例を経験するたびにレポート作成をしないといけない。
先天性疾患の子供の治療を専門に行っている病院なのもあり、経験する症例数が多く、レポート作成が追いつかない。
「日本の研修医って大変なんだな。医師免許取得したら終わりってわけにはいかないんだな」
大学卒業後にハーバードメディカルスクールに編入した涼真先生は研究職の人。
帰国後、実家の泌尿器科と産婦人科で経験積んで専門医を取得してるから専門医取得の大変さを知らない。
「小児科専門医の資格取得は領域範囲が広いから。うちの病院、症例数が多いし、レポート作成が他の病院より多くなる」
涼真先生は私の居場所を探すために瀬戸先生の所に先に顔を出し、引き連れて小児循環器外科にやってきた。
「……倉沢先生の彼氏?」
「……違います。親同士が繋がりあって初期研修でお世話になっただけです」
憧れの存在の瀬戸先生と戯れあってる涼真先生に、小児循環器外科の女医と看護師が注目する。
涼真先生も長身で細身な筋肉質な体付きで、顔のパーツも整ってる。
遺伝子的に優れた精子と卵子で出来上がってるから、頭脳も身体能力も容姿もずば抜けていい。
「心愛ちゃん、勤務はもう終わるよな?夜ご飯食べに行かない?瀬戸も行こうぜ!!」
レポート提出期限は長い問題はない。
ただ、提出しないといけないレポートが毎日のように発生してる現状で、患者の治療開始から治療後までの健康観察を随時記録しないといけないから、21件も抱えてしまい、身動き取れない。
「今日、満月の大潮で満潮時刻に近いから緊急帝王切開からの緊急手術や心臓関係の発作で患者が搬送されてくるかもしれないから病院離れるの無理」
迷信としか思えない満月の大潮の満潮時刻時の出産件数増加と心臓発作。
「そっか、来たタイミングが悪かったな。日を改めてまた来るわ」
レポート作成は家でもできるけど、カルテを持ち帰る事はできないから医局に残って作成してる。
レポート作成中に救急搬送された患者さんの治療に駆り出されたり、病棟の患者さんの容態が悪くなった時に看護師に呼ばれて対応するから捗らなかったりする。
この日の夜、他の病院から妊婦さんが2人救急搬送され、緊急帝王切開からの赤ちゃんの先天性疾患の内科的外科的手術に立ち会った。
28週の推定体重385gの女の子は瀬戸先生が執刀し、35週の2180gの男の子は先天性心疾患の心室中隔欠損で指導医立ち合いの元で私がカテーテル心臓手術を行った。
2年かけて小児科領域の研修を終え、新生児科での専門的な研修に入る。
小児外科を専門に研修を行ってきたから、産後の緊急手術の執刀医もしくは第2助手を任せて貰った。
覚える事が多く3年で全てを学んだ気はしないけれど、4年目になり産婦人科に科を移動した。
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