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先輩以上恋人未満
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『橘、良かったな!!』
翔琉さんと恋人同士になって1ヶ月が経った。
愛里ちゃんに報告したらカップルでオンライン飲み会しようっとなった。
愛里ちゃんは大学のゼミの先輩、大島建設の御曹司 大島颯太さんと長く付き合っていた。
大企業の御令嬢と御曹司だから結婚するにあたり両家からの許しを得ないといけなくて、婚約するまでに時間がかかったらしい。
「湘南にルーツインホテルと近くに小さなチャペルを建設するの、2人が結婚式を挙げるためだったんだね」
『こんな世の中でしょ、2人だけのウェディングが増えると思うからね』
大島先輩から私宛に依頼された小さなチャペルの建築設計。
予算と限られているから豪華なシャンデリアやステンドグラスは多用できない。
大聖堂に仕立てるため、ガラスの天井にはアンティークレースのようなアイアンワークをつけた、降り注ぐ光が、館内を最高に美しく演出する。
祭壇の背後の窓が大きく縁どり自然豊かな海辺が見渡せるようにし、緑豊かな庭も眺められるようにし、自然光のたっぷり降り注ぐチャペルに設計した。
『久保ちゃんの建築デザイン、俺、めっちゃ好き。ありがとうな!!』
スーパーゼネコンの大島建設のデザイン性を求められる大型施設の設計を一任されてるから、Aile設計の業績はかなりいい。
ルーツインホテルの新規建設の設計は翔琉さんが引き受けてる。
「楽しかったな」
「うん」
オンライン飲み会はかなり盛り上がった。
本当は料亭とかBARの VIPルームで酒を交わしたかったけど、今のご時世、できない。
楽々市場でグルメやお酒を購入して送り合い、それを感謝して頂く。
『颯太、ゴメン。ステーキ、焦がしちゃった!!』
大島先輩がワインとステーキが好きだからと、翔琉さんが高級ワインと伊江牛のシャトーブリアンステーキを送った。
『丸焦げ!!俺が焼けば良かった!!』
ドアップで映された見事に炭化したシャトーブリアンステーキ。
『ケータリング頼んだ方がよかったんじゃない?』
オンライン飲み会あるある。
料理の腕前やセンスがバレてしまう。
『橘、その肉とこれ、替えてくれ!!』
「できるか!!」
大島先輩が送って下さったおすすめ松坂牛最高ランクのヒレステーキ。
ミディアムレアで焼き上げソースをかけベビーリーフと半分に切ったプチトマトを添えて持ってくると、焼き上げたステーキの比較を始めた。
『久保ちゃんはいい奥さんになるよ』
丸焦げの希少な伊江牛のシャトーブリアンステーキを口に運ぶ大島先輩に対して、愛里ちゃんは頬を膨らまして機嫌を損ねてた。
愛里ちゃんと大島先輩がオンライン飲み会中に喧嘩し始めたりしたけど、お互い自宅マンションにいてテレビ電話で話しているだけだから、酔い潰れて寝落ちするまで楽しんだ。
リビングのソファーにもたれかかって翔琉さんとくっついて寝落ちしていた私。
昼前に起き、一緒のタイミングで起きた翔琉さんとテーブルの上の食器を片付けた。
「zoom付けっ放しにしてたわぁ……ウワッ、見たらいけないもん見てしまった!!」
リビングテーブルの上にあるテレビ電話用に使っているiPadの画面を見て、翔琉さんが引き攣った声をあげたから駆けつけると、大島先輩と愛里ちゃんがソファーの上で衣服を脱ぎ捨て抱き合ってる姿が見えた。
私に見せまいとしたのか翔琉さんは慌ててzoomを退出する。
「あいつら付き合って長いからな。大学の時からだから6年だよな。鳴瀬さん、マリッジブルー気味だった大島が言ってたし」
翔琉さんは現場視察で大島先輩とたまに会ってる。
大学の同期でゼミも同じだから仲がいい。
「美羽、片付けも終わったし、ドライブでも行こうか!!」
翔琉さんは今だに私に手を出してない。
手を繋ぐ抱きしめる軽いキスしかしてこない。
翔琉さんとの関係は先輩以上恋人未満にしか思えなかった。
翔琉さんと恋人同士になって1ヶ月が経った。
愛里ちゃんに報告したらカップルでオンライン飲み会しようっとなった。
愛里ちゃんは大学のゼミの先輩、大島建設の御曹司 大島颯太さんと長く付き合っていた。
大企業の御令嬢と御曹司だから結婚するにあたり両家からの許しを得ないといけなくて、婚約するまでに時間がかかったらしい。
「湘南にルーツインホテルと近くに小さなチャペルを建設するの、2人が結婚式を挙げるためだったんだね」
『こんな世の中でしょ、2人だけのウェディングが増えると思うからね』
大島先輩から私宛に依頼された小さなチャペルの建築設計。
予算と限られているから豪華なシャンデリアやステンドグラスは多用できない。
大聖堂に仕立てるため、ガラスの天井にはアンティークレースのようなアイアンワークをつけた、降り注ぐ光が、館内を最高に美しく演出する。
祭壇の背後の窓が大きく縁どり自然豊かな海辺が見渡せるようにし、緑豊かな庭も眺められるようにし、自然光のたっぷり降り注ぐチャペルに設計した。
『久保ちゃんの建築デザイン、俺、めっちゃ好き。ありがとうな!!』
スーパーゼネコンの大島建設のデザイン性を求められる大型施設の設計を一任されてるから、Aile設計の業績はかなりいい。
ルーツインホテルの新規建設の設計は翔琉さんが引き受けてる。
「楽しかったな」
「うん」
オンライン飲み会はかなり盛り上がった。
本当は料亭とかBARの VIPルームで酒を交わしたかったけど、今のご時世、できない。
楽々市場でグルメやお酒を購入して送り合い、それを感謝して頂く。
『颯太、ゴメン。ステーキ、焦がしちゃった!!』
大島先輩がワインとステーキが好きだからと、翔琉さんが高級ワインと伊江牛のシャトーブリアンステーキを送った。
『丸焦げ!!俺が焼けば良かった!!』
ドアップで映された見事に炭化したシャトーブリアンステーキ。
『ケータリング頼んだ方がよかったんじゃない?』
オンライン飲み会あるある。
料理の腕前やセンスがバレてしまう。
『橘、その肉とこれ、替えてくれ!!』
「できるか!!」
大島先輩が送って下さったおすすめ松坂牛最高ランクのヒレステーキ。
ミディアムレアで焼き上げソースをかけベビーリーフと半分に切ったプチトマトを添えて持ってくると、焼き上げたステーキの比較を始めた。
『久保ちゃんはいい奥さんになるよ』
丸焦げの希少な伊江牛のシャトーブリアンステーキを口に運ぶ大島先輩に対して、愛里ちゃんは頬を膨らまして機嫌を損ねてた。
愛里ちゃんと大島先輩がオンライン飲み会中に喧嘩し始めたりしたけど、お互い自宅マンションにいてテレビ電話で話しているだけだから、酔い潰れて寝落ちするまで楽しんだ。
リビングのソファーにもたれかかって翔琉さんとくっついて寝落ちしていた私。
昼前に起き、一緒のタイミングで起きた翔琉さんとテーブルの上の食器を片付けた。
「zoom付けっ放しにしてたわぁ……ウワッ、見たらいけないもん見てしまった!!」
リビングテーブルの上にあるテレビ電話用に使っているiPadの画面を見て、翔琉さんが引き攣った声をあげたから駆けつけると、大島先輩と愛里ちゃんがソファーの上で衣服を脱ぎ捨て抱き合ってる姿が見えた。
私に見せまいとしたのか翔琉さんは慌ててzoomを退出する。
「あいつら付き合って長いからな。大学の時からだから6年だよな。鳴瀬さん、マリッジブルー気味だった大島が言ってたし」
翔琉さんは現場視察で大島先輩とたまに会ってる。
大学の同期でゼミも同じだから仲がいい。
「美羽、片付けも終わったし、ドライブでも行こうか!!」
翔琉さんは今だに私に手を出してない。
手を繋ぐ抱きしめる軽いキスしかしてこない。
翔琉さんとの関係は先輩以上恋人未満にしか思えなかった。
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