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仕事ができる上司に恋する
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日創の無理難題要求仕様に頭を悩ましながらエンジンECUシステムのプログラムをかいていく。
SUVの3ナンバー企画の乗用車でリッター30kmはどうやっても無理。
日創の現行エクストレイ4WD/ハイブリッド仕様は平均実燃費15.6km。
そこから30kmに持っていくなんて、不可能だ。
「日創のテクニカルセンターに行ってきます!!」
神奈川県の厚木市にある日創のエンジン開発研究所に向かうため、席を立つ。
現状で平均実燃費が19.2kmしか出せてない。
これ以上はエンジンECUシステムでなんとかできる事ではない。
「桐谷、俺も行く。ちょっと待って」
菅野拓人(かんの たくと)係長に呼び止められた。
「日創の要求仕様、無理があるから俺から日創の担当者に言うわ。エンジンの構造を見たら可能な燃費、予測できるから」
ドイツのBMWでエンジン開発の仕事に携わっていた菅野係長は父の大学時代の友人の息子。
仕事がかなりできて、しかも高身長で彫りの深い端正な顔立ちをしたアルマーニのスーツが似合う男。
菅野係長のファンの女性社員が多いから一緒にいて話すだけで僻まれるからなるべく社内で寄り付かないようにしてる。
菅野係長と半径1m開けて後ろをついて行き、日創の白のマーチの助手席に乗った。
本来は部下のわたしが運転しないといけないのに、菅野係長はわたしの手から車のキーを取って運転席に座ったから御礼を言って、助手席で外の景色を眺めてた。
「平均実燃費30kmは不可能ですね……」
菅野係長が新型エクストレイ4WD/ハイブリッドのエンジン制御開発エンジニア担当者に、エンジンとモーター、などの機能や構造から平均実燃費は最高19.2kmが限界と説明してくれた。
日創のエンジン制御開発課長とも話をし、担当者が無理難題を要求していたと謝罪して頂き、エンジン制御ECUのシステムはこれでいく事になった。
「……担当者、愛菜が女性だから無理難題いってできない事を責めて良からぬ事をしようと考えてたのかもしれないな。不可能な要求仕様言ってくる担当者いたら俺に言って、話をつけるから」
日創のテクニカルセンターを出て駐車場へ行き、車に乗り込む。
日創の担当者は30代後半の男性でいつもにやにや嫌らしい目でわたしを見てきて気持ちが悪かった。
「ありがとう……菅野係長」
「幼馴染なんだから、社外では昔みたいにに拓人兄って呼べ」
そう言って、拓人兄がわたしの頭に手をポンと置く。
優しくわたしに微笑む拓人兄。
思わずドキッとしてしまった。
「社に戻ろう。時間的に途中でどこかでランチを食べよう。愛菜の好きな海鮮丼でも食べに行こうか」
社内では近づくと厄介ごとに巻き込まれるから距離を開けてる。
車の中で周りの目を気にせず、仕事の事やうちの父のアホエピソードをネタに拓人兄と話ができて楽しかった。
「……愛菜、俺たち付き合わない?」
会社に着く直前に拓人兄に告白され、わたしは「うん」と頷いた。
SUVの3ナンバー企画の乗用車でリッター30kmはどうやっても無理。
日創の現行エクストレイ4WD/ハイブリッド仕様は平均実燃費15.6km。
そこから30kmに持っていくなんて、不可能だ。
「日創のテクニカルセンターに行ってきます!!」
神奈川県の厚木市にある日創のエンジン開発研究所に向かうため、席を立つ。
現状で平均実燃費が19.2kmしか出せてない。
これ以上はエンジンECUシステムでなんとかできる事ではない。
「桐谷、俺も行く。ちょっと待って」
菅野拓人(かんの たくと)係長に呼び止められた。
「日創の要求仕様、無理があるから俺から日創の担当者に言うわ。エンジンの構造を見たら可能な燃費、予測できるから」
ドイツのBMWでエンジン開発の仕事に携わっていた菅野係長は父の大学時代の友人の息子。
仕事がかなりできて、しかも高身長で彫りの深い端正な顔立ちをしたアルマーニのスーツが似合う男。
菅野係長のファンの女性社員が多いから一緒にいて話すだけで僻まれるからなるべく社内で寄り付かないようにしてる。
菅野係長と半径1m開けて後ろをついて行き、日創の白のマーチの助手席に乗った。
本来は部下のわたしが運転しないといけないのに、菅野係長はわたしの手から車のキーを取って運転席に座ったから御礼を言って、助手席で外の景色を眺めてた。
「平均実燃費30kmは不可能ですね……」
菅野係長が新型エクストレイ4WD/ハイブリッドのエンジン制御開発エンジニア担当者に、エンジンとモーター、などの機能や構造から平均実燃費は最高19.2kmが限界と説明してくれた。
日創のエンジン制御開発課長とも話をし、担当者が無理難題を要求していたと謝罪して頂き、エンジン制御ECUのシステムはこれでいく事になった。
「……担当者、愛菜が女性だから無理難題いってできない事を責めて良からぬ事をしようと考えてたのかもしれないな。不可能な要求仕様言ってくる担当者いたら俺に言って、話をつけるから」
日創のテクニカルセンターを出て駐車場へ行き、車に乗り込む。
日創の担当者は30代後半の男性でいつもにやにや嫌らしい目でわたしを見てきて気持ちが悪かった。
「ありがとう……菅野係長」
「幼馴染なんだから、社外では昔みたいにに拓人兄って呼べ」
そう言って、拓人兄がわたしの頭に手をポンと置く。
優しくわたしに微笑む拓人兄。
思わずドキッとしてしまった。
「社に戻ろう。時間的に途中でどこかでランチを食べよう。愛菜の好きな海鮮丼でも食べに行こうか」
社内では近づくと厄介ごとに巻き込まれるから距離を開けてる。
車の中で周りの目を気にせず、仕事の事やうちの父のアホエピソードをネタに拓人兄と話ができて楽しかった。
「……愛菜、俺たち付き合わない?」
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