17 / 20
16
しおりを挟む
オリンピック開催2週間前。
国会議事堂で臨時国会が開かれると知り、この日に奇襲を仕掛ける事にした。
「美桜、怨霊も洗脳できるか?」
2週間でS級レベルの藤堂庁長の洗脳に成功し、洗脳を解く素手も取得。
「……やってはみますが、できたらやりたくないです」
洗脳は相手の脳裏に入り込み感情を凍結させてコントロールする。
相手の脳内に残っている過去の記憶やその時の感情などが見えてしまう。
怨霊にも自我がある。
それに触れてしまうのがきつい。
「鎌倉将軍やその配下のS級以上の怨霊も洗脳して除霊しろ!!」
「怨霊討伐軍48人の洗脳解除と、A級以下怨霊は洗脳除霊しますが、S級以上は晴翔くんが力で除霊して下さい」
エブウイルスが大流行しているのに国会議事堂内は怨霊に取り憑かれている人で溢れ返り、かなりの密だった。
晴翔くんの身体から半径50mのエリアに除霊術が放たれ、エリア内の人の体内から怨霊が出ていく。
すると怨霊が抜けた人達は咳き込み始め、中には地面に座り込み悶え苦しむ人もいた。
「怨霊に取り憑かれている間はエブウイルス感染しても無症状なんだ……」
国会議事堂入り口には非接触 温度検知器が設置されてあり、37.5℃以上の人は入れないようになっている。
「取り憑かれたら3℃熱が下がるらしいからな。国会議事堂内はエブウイルスも充満してるな。マスク外すなよ!!」
抗ウイルスマスクを着けての戦闘は息苦しい。
十二神将と九星九宮が出てきたA級以下の怨霊を食べていく。
「衆議院議場に集まってるのか?」
「……臨時国会の中継、始まってますからね」
スマホを取り出し見てみると、衆議院インターネット審議中継が始まっていた。
「結界包囲除霊術で怨霊を炙り出す」
衆議院議員465人に大臣、その他合わせて700人以上いる議場に晴翔くんが結界を張り、除霊術を放つも出てきた怨霊達は皆A級怨霊で、源頼朝や北条政子どころ鎌倉将軍達も居なかった。
国会中に総理もろとも衆議院議員達も一斉に高熱で倒れ、咳き込み、悶え苦しみだす。
一斉に倒れた国会議員達に報道陣達は驚き慌てふためくも、国会の様子をカメラに収め中継した。
「憑依されると免疫力落ちて病は悪化しちゃうから」
天光翔琉が衆議院議場に入ってきた。
私と晴翔くんの前までやってきて、不敵な笑みを浮かべる。
「誰かが毒ガスを撒いたのか!!」
「議員だけが高熱で倒れているから、過労からか!!」
報道陣達が各々現状を語り中継する。
議場に毒ガスマスクをつけた救急隊員が入室し、倒れうなされている議員達を運び出し、病院へ運ぶ。
「特定機能病院の病床は空いてない!!
「ザ・キャピルンホテル 東急を予約を全キャンセルをして全貸切にしろ!!で、東大、順天堂大学の医大教授と必要な医療機器を運び入れろっ!!」
エブウイルスに感染しつつも無症状な議員が救急隊員に命ずる。
医師も医療機器も足りてない医療逼迫している現状の中、一般国民の命よりも国会議員の命が大事と言われた通りに動く救急隊トップ。
報道陣はリアルタイムで中継する。
「……こいつら全員、政治生命終わったな」
「翔琉、おまえ、腐ってる政治家を失脚させるために、源頼朝に寝返ったふりをしてこの茶番劇を企てたのか?」
天光翔琉さんは陰陽師として勤めながら東京大学院で政治法学研究科を学んでる。
かぐらちゃんが『翔琉兄は政治家になって、世の中を良くして、死して怨霊化する魂を減らしたいと言ってた』と話してくれた。
「あぁ、老体化して呪力が弱くなっている北条政子にマインドコントロールされてるふりして配下になった。鎌倉将軍はS級ランクだが北条政子はいまやA級レベルの呪力しかない。マインドコントロールでかつての家来を従えてる」
夢で見た北条政子の姿を思い出す。
長い白髪に、皺だらけの枯れた顔、枯れ木のような細い腕と脚。
若さを保てないほどに、呪力が落ちている。
「…… 怨霊討伐13軍、みな無事だ。一瞬だけ身体をのっとり洗脳した。今は北条政子に献上する怨霊魂回収と称して、都市部の怨霊を退治して魂を集めさせ、しれっと成仏させてる」
北条政子は無念で亡くなった魂を怨霊化させ、その怨霊魂を集め呪力を回復させている。
「翔琉さん、そういえばマインド系異能を取得しようとしていましたよね」
「あぁ、神通力がないとできないといわれているマインド系。未来予知と復活以外は陰陽力がS級以上なら可能だとわかった」
晴翔くんと翔琉さん、仲が良かったようで話が弾む。
「参議院も同じように壊滅させた。海外にもこのら中継が届いてるはずだからオリンピックは中止だな。計画通りにいった」
オリンピック選手村に宿泊していた選手達はほぼ全員が全治1ヶ月以上の大怪我をしている。
オリンピックを開催しても選手の大半が競技に出られない。
2週間前の除霊奇襲による負傷だが、地震と雷が発生して被害に遭った事になっていて、日本はエブウイルスの猛威に晒されているだけでなく自然災害が多発している事になっている。
「怨霊討伐13軍をオリンピックスタジアムで待たせている。集めた怨霊魂を一斉に成仏させ、浄化パワーで負のパワーを無くし天災疫病の発生を抑え込む。北条政子はかなり弱っている。晴翔、源頼朝討伐最終決戦と行こうか!!」
オリンピック開催日に、源頼朝討伐最終決戦を挑む事に決めた。
国会議事堂で臨時国会が開かれると知り、この日に奇襲を仕掛ける事にした。
「美桜、怨霊も洗脳できるか?」
2週間でS級レベルの藤堂庁長の洗脳に成功し、洗脳を解く素手も取得。
「……やってはみますが、できたらやりたくないです」
洗脳は相手の脳裏に入り込み感情を凍結させてコントロールする。
相手の脳内に残っている過去の記憶やその時の感情などが見えてしまう。
怨霊にも自我がある。
それに触れてしまうのがきつい。
「鎌倉将軍やその配下のS級以上の怨霊も洗脳して除霊しろ!!」
「怨霊討伐軍48人の洗脳解除と、A級以下怨霊は洗脳除霊しますが、S級以上は晴翔くんが力で除霊して下さい」
エブウイルスが大流行しているのに国会議事堂内は怨霊に取り憑かれている人で溢れ返り、かなりの密だった。
晴翔くんの身体から半径50mのエリアに除霊術が放たれ、エリア内の人の体内から怨霊が出ていく。
すると怨霊が抜けた人達は咳き込み始め、中には地面に座り込み悶え苦しむ人もいた。
「怨霊に取り憑かれている間はエブウイルス感染しても無症状なんだ……」
国会議事堂入り口には非接触 温度検知器が設置されてあり、37.5℃以上の人は入れないようになっている。
「取り憑かれたら3℃熱が下がるらしいからな。国会議事堂内はエブウイルスも充満してるな。マスク外すなよ!!」
抗ウイルスマスクを着けての戦闘は息苦しい。
十二神将と九星九宮が出てきたA級以下の怨霊を食べていく。
「衆議院議場に集まってるのか?」
「……臨時国会の中継、始まってますからね」
スマホを取り出し見てみると、衆議院インターネット審議中継が始まっていた。
「結界包囲除霊術で怨霊を炙り出す」
衆議院議員465人に大臣、その他合わせて700人以上いる議場に晴翔くんが結界を張り、除霊術を放つも出てきた怨霊達は皆A級怨霊で、源頼朝や北条政子どころ鎌倉将軍達も居なかった。
国会中に総理もろとも衆議院議員達も一斉に高熱で倒れ、咳き込み、悶え苦しみだす。
一斉に倒れた国会議員達に報道陣達は驚き慌てふためくも、国会の様子をカメラに収め中継した。
「憑依されると免疫力落ちて病は悪化しちゃうから」
天光翔琉が衆議院議場に入ってきた。
私と晴翔くんの前までやってきて、不敵な笑みを浮かべる。
「誰かが毒ガスを撒いたのか!!」
「議員だけが高熱で倒れているから、過労からか!!」
報道陣達が各々現状を語り中継する。
議場に毒ガスマスクをつけた救急隊員が入室し、倒れうなされている議員達を運び出し、病院へ運ぶ。
「特定機能病院の病床は空いてない!!
「ザ・キャピルンホテル 東急を予約を全キャンセルをして全貸切にしろ!!で、東大、順天堂大学の医大教授と必要な医療機器を運び入れろっ!!」
エブウイルスに感染しつつも無症状な議員が救急隊員に命ずる。
医師も医療機器も足りてない医療逼迫している現状の中、一般国民の命よりも国会議員の命が大事と言われた通りに動く救急隊トップ。
報道陣はリアルタイムで中継する。
「……こいつら全員、政治生命終わったな」
「翔琉、おまえ、腐ってる政治家を失脚させるために、源頼朝に寝返ったふりをしてこの茶番劇を企てたのか?」
天光翔琉さんは陰陽師として勤めながら東京大学院で政治法学研究科を学んでる。
かぐらちゃんが『翔琉兄は政治家になって、世の中を良くして、死して怨霊化する魂を減らしたいと言ってた』と話してくれた。
「あぁ、老体化して呪力が弱くなっている北条政子にマインドコントロールされてるふりして配下になった。鎌倉将軍はS級ランクだが北条政子はいまやA級レベルの呪力しかない。マインドコントロールでかつての家来を従えてる」
夢で見た北条政子の姿を思い出す。
長い白髪に、皺だらけの枯れた顔、枯れ木のような細い腕と脚。
若さを保てないほどに、呪力が落ちている。
「…… 怨霊討伐13軍、みな無事だ。一瞬だけ身体をのっとり洗脳した。今は北条政子に献上する怨霊魂回収と称して、都市部の怨霊を退治して魂を集めさせ、しれっと成仏させてる」
北条政子は無念で亡くなった魂を怨霊化させ、その怨霊魂を集め呪力を回復させている。
「翔琉さん、そういえばマインド系異能を取得しようとしていましたよね」
「あぁ、神通力がないとできないといわれているマインド系。未来予知と復活以外は陰陽力がS級以上なら可能だとわかった」
晴翔くんと翔琉さん、仲が良かったようで話が弾む。
「参議院も同じように壊滅させた。海外にもこのら中継が届いてるはずだからオリンピックは中止だな。計画通りにいった」
オリンピック選手村に宿泊していた選手達はほぼ全員が全治1ヶ月以上の大怪我をしている。
オリンピックを開催しても選手の大半が競技に出られない。
2週間前の除霊奇襲による負傷だが、地震と雷が発生して被害に遭った事になっていて、日本はエブウイルスの猛威に晒されているだけでなく自然災害が多発している事になっている。
「怨霊討伐13軍をオリンピックスタジアムで待たせている。集めた怨霊魂を一斉に成仏させ、浄化パワーで負のパワーを無くし天災疫病の発生を抑え込む。北条政子はかなり弱っている。晴翔、源頼朝討伐最終決戦と行こうか!!」
オリンピック開催日に、源頼朝討伐最終決戦を挑む事に決めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる