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どんよりとした邪悪なオーラに包まれた国会議事堂。
「ーー結界包囲除霊術は無理だな」
晴翔くんが術を仕掛けるも、結界は張れず消滅する。
「北条政子と源頼朝の気配はするか?」
「……しない」
北条政子と源頼朝に一度も遭遇した事ない晴翔くんは、2人の気配がわからない。
「さっさと片付けたいとこだが、作戦無しに乗り込むのは危険だな」
無敵な晴翔くんが尻込みしてる。
腕を組み、作戦を練ているようだけど、なかなか思いつかず、顔をしかめてる。
「結界包囲だけなら、陰陽師の人数集めて全員でかければできるんじゃないかな?」
怨霊を閉じ込める結界術は、B級以上の陰陽師ならできる。
「結界を張るだけならな。だが、それだと外から攻撃する遠隔除霊はできない。……S級怨霊達が悪さできないよう、結界だけかけとくか。西条寺さん、堂本さん、怨霊討伐軍全員で一斉に結界術かける!!」
怨霊達のアジト化した国会議事堂。
A級怨霊に取り憑かれた官僚と警備員が建物から出てくる。
国会議事堂に上級怨霊を封じ込んで起きたい。
怨霊討伐軍48人がテレポートで集まり、晴翔くんが結界呪文を唱え始める同時に術を唱え始める。
「そうはさせないよ、ーー晴翔!!」
呪文を唱えている怨霊討伐軍48人が頭を抱え、バタバタと倒れていく。
「翔琉さん、颯人さん、陸也さん」
北条政子の手下になった陰陽六行家の元後継者、天光翔琉、風間颯人、土井陸也が私たちの前に現れた。
「………怨霊ではない、生きている人間だよな?」
「……ですね」
陰陽力でなく呪力を使ってるけど、生身のある人間。
倒れた怨霊討伐軍48人達が立ち上がり、3人に駆け寄り、跪く。
「政子様に呪力を使えるようにして頂いた。無限の力を得て、怨霊や人を操る力を授けられた」
数少ない仲間の陰陽師が天光翔琉の力で、操られ、敵に。
「ーー残念だな。かぐらがいない。女、1人もいない。能力がある俺らの子を宿して産ませる女が欲しかったんだがな」
気持ちが悪い。
女性陰陽師をそういう目で見ているこの3人に、とてつもなく嫌悪感を抱く。
「ーー晴翔、いったん、天社土御門神道本庁に戻ろう!!」
A級以上の陰陽師には操りの術は効かないようで、西条寺さんと堂本さんは無事だった。
だけど、ーー多くの仲間を失ってしまった。
怨霊達のアジト化した国会議事堂に結界が張れない以上、作成失敗。
西条寺さんが頭に血が昇った晴翔くんの肩を掴み、堂本さんが私の左手をとる。
そして、天社土御門神道本庁にテレポートした。
****
「怨霊討伐軍48人が天光翔琉に洗脳されてしまったか……」
天社土御門神道本庁に戻り、西条寺さんが藤堂庁長に報告をする。
北条政子はマインドの呪力の使い手。
生前はマインドリーディングで他人の感情や考えを読み取り、マインドコントロールで家臣を操る事しかできなかったが、怨霊になってからは瞬時に相手の感情を洗脳できるようになった。
「A級以上には効かないようなので、天光翔琉、風間颯人、土井陸也は自身から寝返ったと思われます」
「…………」
洗脳されてしまった怨霊討伐軍48人は無表情になり意思が感じられなくなったが、A級陰陽師の3人は意思を感じた。
堂本さんもそう感じたようで藤堂庁長にそう報告をしていた。
「洗脳し返せばいいんだろっ!!美桜、マインドリーディング鍛えろ!!」
晴翔くんはマインド系呪術は使えない。
安倍晴明の末裔だから神通力あってもおかしくないが、たぶん、マインド系異能に興味がなく取得してないだけだと思われる。
「晴翔くん、安倍晴明の末裔だから神通力使えるんじゃないです?晴翔くんが鍛えた方が取得早いと思いますが……」
「マインド系は俺には合わない。気持ちが悪い。とにかくだ、美桜、おまえ、取得しろ!!」
取得しろと言われてすぐに取得できる能力ではない。
取得方法がわからないからイメージで能力開発しないといけない。
「美桜、俺を洗脳してみろっ!!」
「私より格上の超スペシャルハイパーS級陰陽師の晴翔くんを洗脳できるわけないでしょ!!」
「ーー結界包囲除霊術は無理だな」
晴翔くんが術を仕掛けるも、結界は張れず消滅する。
「北条政子と源頼朝の気配はするか?」
「……しない」
北条政子と源頼朝に一度も遭遇した事ない晴翔くんは、2人の気配がわからない。
「さっさと片付けたいとこだが、作戦無しに乗り込むのは危険だな」
無敵な晴翔くんが尻込みしてる。
腕を組み、作戦を練ているようだけど、なかなか思いつかず、顔をしかめてる。
「結界包囲だけなら、陰陽師の人数集めて全員でかければできるんじゃないかな?」
怨霊を閉じ込める結界術は、B級以上の陰陽師ならできる。
「結界を張るだけならな。だが、それだと外から攻撃する遠隔除霊はできない。……S級怨霊達が悪さできないよう、結界だけかけとくか。西条寺さん、堂本さん、怨霊討伐軍全員で一斉に結界術かける!!」
怨霊達のアジト化した国会議事堂。
A級怨霊に取り憑かれた官僚と警備員が建物から出てくる。
国会議事堂に上級怨霊を封じ込んで起きたい。
怨霊討伐軍48人がテレポートで集まり、晴翔くんが結界呪文を唱え始める同時に術を唱え始める。
「そうはさせないよ、ーー晴翔!!」
呪文を唱えている怨霊討伐軍48人が頭を抱え、バタバタと倒れていく。
「翔琉さん、颯人さん、陸也さん」
北条政子の手下になった陰陽六行家の元後継者、天光翔琉、風間颯人、土井陸也が私たちの前に現れた。
「………怨霊ではない、生きている人間だよな?」
「……ですね」
陰陽力でなく呪力を使ってるけど、生身のある人間。
倒れた怨霊討伐軍48人達が立ち上がり、3人に駆け寄り、跪く。
「政子様に呪力を使えるようにして頂いた。無限の力を得て、怨霊や人を操る力を授けられた」
数少ない仲間の陰陽師が天光翔琉の力で、操られ、敵に。
「ーー残念だな。かぐらがいない。女、1人もいない。能力がある俺らの子を宿して産ませる女が欲しかったんだがな」
気持ちが悪い。
女性陰陽師をそういう目で見ているこの3人に、とてつもなく嫌悪感を抱く。
「ーー晴翔、いったん、天社土御門神道本庁に戻ろう!!」
A級以上の陰陽師には操りの術は効かないようで、西条寺さんと堂本さんは無事だった。
だけど、ーー多くの仲間を失ってしまった。
怨霊達のアジト化した国会議事堂に結界が張れない以上、作成失敗。
西条寺さんが頭に血が昇った晴翔くんの肩を掴み、堂本さんが私の左手をとる。
そして、天社土御門神道本庁にテレポートした。
****
「怨霊討伐軍48人が天光翔琉に洗脳されてしまったか……」
天社土御門神道本庁に戻り、西条寺さんが藤堂庁長に報告をする。
北条政子はマインドの呪力の使い手。
生前はマインドリーディングで他人の感情や考えを読み取り、マインドコントロールで家臣を操る事しかできなかったが、怨霊になってからは瞬時に相手の感情を洗脳できるようになった。
「A級以上には効かないようなので、天光翔琉、風間颯人、土井陸也は自身から寝返ったと思われます」
「…………」
洗脳されてしまった怨霊討伐軍48人は無表情になり意思が感じられなくなったが、A級陰陽師の3人は意思を感じた。
堂本さんもそう感じたようで藤堂庁長にそう報告をしていた。
「洗脳し返せばいいんだろっ!!美桜、マインドリーディング鍛えろ!!」
晴翔くんはマインド系呪術は使えない。
安倍晴明の末裔だから神通力あってもおかしくないが、たぶん、マインド系異能に興味がなく取得してないだけだと思われる。
「晴翔くん、安倍晴明の末裔だから神通力使えるんじゃないです?晴翔くんが鍛えた方が取得早いと思いますが……」
「マインド系は俺には合わない。気持ちが悪い。とにかくだ、美桜、おまえ、取得しろ!!」
取得しろと言われてすぐに取得できる能力ではない。
取得方法がわからないからイメージで能力開発しないといけない。
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