バリキャリなわたしはリアルな男とは付き合えません!!

鳴宮鶉子

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恋人同士になって

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金曜日の夜はわたしが8年間ご無沙汰だった事を話したら、せっかくだから明日、品川プンセスホテルのスイートルームでしようという事になり、この日はキスだけをして、宗司さんに抱きしめられて眠った。

キスだけといっても、舌を絡め合い、わたしの胸や脚を触りながら長い時間唇を合わせ、宗司さんがかなりの数の女性を抱いてきて経験豊富なのではと気づいた。
大学生時代に初体験をしたけど、お互いが初体験で、そんなテクニックとか男性を喜ばすにはどうしたらよいかなんてわたしはわからない。

土曜日は年末年始休暇前で仕事がたまってるのもあり、宗司さんと仕事へ行く。
クリスマスだからさすがに誰もいなくて、熱海グランドホテルのリフォームについての内装仕様について宗司さんと決める際、部長の執務室で宗司さんの膝に座らされ、パソコンの画面を見るという溺愛行為をされる。

「……予算がかけられないからな。でも白一色は面白味がない。それに年月が経つと黄ばむしな」

仕事の話をしていても、わたしのお尻に硬いものが当たり、集中できない。

ランチは軽めにコンビニで買ってきたおにぎりで終わらし、夕方に少し早いけれど、品川グランドプンセスホテルに向かった。

「せっかくだから水族館に入るか」

品川グランドプリンセスホテル内には水族館がある。
デジタルアートを駆使した幻想的な空間に魅了される。

「ここ、俺が子供時に、親父に暇つぶしするために作って貰ったんだ。
ホテル内に水族館……今では人気スポットだけど、建築する段階ではかなり否定的な事を言われた。
水族館って設備にも管理にもお金がかかる」

わたしと手を繋ぎ、館内を歩きながら宗司さんは思い出話をしてくれた。

「デジタルアートを使ったのは俺の案。年に4回、デジタルアートは帰るから、だからそれで新しいデジタルアートを目的で来場する客が来てくれるから、ここ、かなり収益がいい」

美しいデジタルアートと水槽の中で気持ち良さそうに泳ぐ魚たちをみて、アシカやオットセイ、ペンギンなどとふれあうことができる屋外広場についた。

「かわいいーー!!」

アシカとオットセイと握手し、記念撮影をした。

最後はダイナミックなイルカショーに大興奮する。様々な模様を映し出すウォーターカーテンや照明などの演出で、イルカショーをよりロマンチックで見応えのあるものにしていていて、感動しっぱなしだった。

「ディナーの時間だからそろそろ行こうか」

館内の展示を見終えたらちょうど予約を入れてる19時で、宗司さんと最上階にあるフレンチレストラン ソレイユ に入った。

「……本当はここでこのiPhoneを出して、8年間、遥華とLINEメッセージのやりとりをしていたのが俺だと打ち明けるつもりだったんだ」

口の中でとろけるぐらいに柔らかい美味しいステーキを頬張り、赤ワインを口に含む。
三つ星レストランのクリスマスディナーな見た目も美しくて味も最高。

目の前には極上な男の宗司さんが微笑んでる。

宗司さんのカーキ色の毎日100万円以上収益を出してる株トレード勝負用のiPhoneを見せて貰った。
8年分のわたしとのLINEメッセージが残ってた。

食事を終えて、スイートルームにそのまま手を引かれて入る。

「……夜景、きれい」

スイートルームからの光の屈折でキラキラ輝く人工光源は意図的に作られたものではないのに、美しい。

夜景に見惚れてるわたしを後ろから抱きしめてくる宗司さん。

「遥華…遥華とLINEメッセージのやりとりだけの関係でなく、出会って恋人同士になれて、夫婦になれる事が俺は嬉しい」

宗司さんがわたしにくちづけをする。
昨日、そして今朝、後2人しかいない社内でディープなキスは何度もされた。

長い時間唇を合わせ、舌を絡め合わせ、そして、宗司さんがわたしをお姫様抱っこをしてスイートルームのキングサイズのベッドの上にわたしを下ろす。

「……遥華、俺、遥華と出会ってからは女を抱いてない。遥華以外の女性に魅力を感じられなかったから。
だから、3ヶ月ぐらいやってないから、余裕が無い。
遥華、抱かせて……。愛してる」

宗司さんがわたしの上に覆い被さり、わたしの着ているブラウスのボタンを外しベッドの下に投げ、スカートとストッキングも脱がせて下に投げた。

そして、ブラジャーとパンティだけのあらわなわたしの身体を見つめてくる。

宗司さんもセーターとシャツとスラックスを脱ぎ捨てトランクス1枚になった。

そして、カバンをゴソゴソして何か箱を持ってベッドに戻ってきた。

ヘッドボードにそれを置き、わたしの唇を塞ぎ、濃厚なキスをしてくる。
そして、ブラジャーの上からわたしの柔らかい膨らみの感触を楽しみ、ホックを外した。

わたしの胸の頂を舌と歯で刺激されて、今までに感じた事がらない快感に甘い声がでた。

宗司さんの手がわたしの身体を撫で回し、経験が乏しくブランクのあるわたしには刺激が強くて堪らなかった。

「……もう、ここが潤ってる」

脚の付け根に指を入れられただけで達しそうになった。

宗司さんがトランクスを脱ぎ、箱からゴムを出し、勇ましく勃った男に被し、わたしの中に入ってきた。

8年間ご無沙汰だったから、最初は痛かったけれど、すぐに快感になり、宗司さんが与えてくれる刺激によがってた。

最後は初めてイクという経験をし、わたしがイッタと同時に宗司さんも果てた。

32歳の宗司さんで3ヶ月ご無沙汰だったのもあり、この夜は寝かせて貰えなかった。

12個入りのゴムを使い切って朝を迎えた時は、「やりすぎ」と顔を見合わせて笑ってしまったけど、わたしの足腰がぎこちなくなっていて焦った。

ホテルから出て、徒歩10分のマンションへタクシーで戻る。

……かなり恥ずかしかった。

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