天敵同期からの最低なプロポーズ

鳴宮鶉子

文字の大きさ
7 / 8

はじめましてパパとママだよ

しおりを挟む
志織先生の読み通り、次の日の夕方に陣痛がきて、あまりの痛さに悶え苦しむ。
志織先生から連絡を受け、すぐに駆けつけてきた理人。
陣痛の痛みを和らぐマッサージを、してくれた。

「まだ子宮口が3cmしか空いてないから長引くかもしれないね……」

志織先生が19時過ぎに診察にきて言われた。
お産がこんな苦しいものだと思ってなかった。

「ママ、今日は病院にお泊り?」

わたしの個室に志織さんそっくりな小さな女の子が入ってきた。

「香澄と家に帰るよ」

ママの顔をして志織先生が娘の香澄ちゃんを抱き上げた。

「兄貴!!」

香澄ちゃんを連れてきたのは志織先生の旦那さんで理人のお兄さんの志貴さんだった。

陣痛で悶え苦しんで見苦しい姿で初対面の挨拶をする羽目になった。

「親父とお袋も来るって」

志貴さんが理人に言ったのを聞いて、ソミーロボット開発テクノロジーの社長と副社長にこんな姿を見られると思うと恥ずかしくて勘弁して欲しかった。


「志織……陣痛の本格的なの来たんじゃない?」

わたしが羞恥心もプラスして悶え苦しんでるのを志貴さんが見て志織先生に言うと、志織先生がもう一度わたしの子宮口を確認した。

「えっ……8センチ、陣痛室いや分娩室に行くよ」

志織先生に案内され、陣痛でしゃがみこみながら歩いてついて行く。
そんなわたしを理人がお姫様抱っこして分娩室まで連れて行ってくれた。

本当は立ち合いはして欲しくなかったけど、理人が勝手に手術着に着替えて分娩室に居座った。

「子宮口10cm、全開。陣痛の波がきたらいきんで」

「オギャーー オギャーー」

陣痛が始まって8時間とスピード出産だった。
理人がわたしと赤ちゃんが繋がれてるへその緒を切った。
そしてわたしの胸の上に、さっきまでわたしのお腹の中にいた息子を乗せてくれた。

「理人にそっくりすぎる」

「乙羽ありがとう。最低な俺の子を産んでくれて」

理人は泣いて喜んでた……。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

溺愛婚〜スパダリな彼との甘い夫婦生活〜

鳴宮鶉子
恋愛
頭脳明晰で才徳兼備な眉目秀麗な彼から告白されスピード結婚します。彼を狙ってた子達から嫌がらせされても助けてくれる彼が好き

身体の関係からGet back together

鳴宮鶉子
恋愛
3年前に別れた元彼がわたしの前に現れた。共通の友人と縁を切り、住み慣れた土地を捨てて移住したのに。

溺愛社長の欲求からは逃れられない

鳴宮鶉子
恋愛
溺愛社長の欲求からは逃れられない

月明かりの下で泣いてる君に恋した

鳴宮鶉子
恋愛
満月の深夜にいつも目黒川の川沿いで月を眺めながら泣いてる君。そんな君に私は声をかけた。

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い

森本イチカ
恋愛
妹じゃなくて、女として見て欲しい。 14歳年下の凛子は幼馴染の優にずっと片想いしていた。 やっと社会人になり、社長である優と少しでも近づけたと思っていた矢先、優がお見合いをしている事を知る凛子。 女としてみて欲しくて迫るが拒まれてーー ★短編ですが長編に変更可能です。

天才棋士からの渾身の溺愛一手

鳴宮鶉子
恋愛
天才棋士からの渾身の溺愛一手

イケメンイクメン溺愛旦那様❤︎

鳴宮鶉子
恋愛
イケメンイクメン溺愛旦那様。毎日、家事に育児を率先してやってくれて、夜はわたしをいっぱい愛してくれる最高な旦那様❤︎

処理中です...