政略的結婚、したらいけないですか?

鳴宮鶉子

文字の大きさ
5 / 30

バーベキュー親睦会

しおりを挟む
「……三井さん、あのオンボロ83、壊れちゃいました?」

11月3日、文化の日。
ゼミメンバーと交流目的でバーベキューが企画された。

杉瀬先輩が伽凛ちゃんも連れてきていて、私がオンボロ86ではなくスープラに乗ってないのを見て、気になったのか話しかけてきた。

「壊れてないよ!!おじさんが走り屋仕様の車が好きだからプレゼントしたの」

「……そうですか」

オンボロ83は和雄おじさんがトミタタウン内で乗り回している。
リミッターON OFFスイッチがあるから、普段使用も可能。
だけど、違法改造しまくっているからトミタタウン内だけで使用してる……らしい。

450万円もする車を親戚のおじさんにプレゼントした私に、伽凛ちゃんはまた引いてるようだった。

ちゃんとお金は回収した。

和雄おじさんが50万円上乗せで振り込んできたと父が言ってた。

コンロの準備が終わり、兄の杉瀬先輩は手伝いを全くやらず肉を喰い散らかしてるのに、伽凛ちゃんは野菜を切って鶏ももの切り身と串刺しにしたり、焼きそばや焼きおにぎりの準備をする。
工学系研究科は男が圧倒的に多く、下っ端の修士課程1年の私たちがやらないといけないのに、伽凛ちゃんが率先して動く。


「杉瀬妹、喰え!!」

葛城先輩がそんな伽凛ちゃんを捕まえて自分の隣に座らせて、タレの入ったお皿を渡し、焼けた肉を入れ、食べさせた。
杉瀬先輩が妹に気をかけないから、葛城先輩が世話を焼き始めた。

食が細いのか杉瀬先輩がケチ過ぎて食費を節約してるから痩せ細ってるのか、少女の姿なままハタチになる伽凛ちゃん。

杉瀬先輩にかなり苦労をかけられてる気がする。
食費を削られ、まともにご飯を食べさせて貰ってないのかもしれない。


「葛城、手伝ってくれ!!」

金の亡者、杉瀬先輩がビールを飲んで酔っ払い、葛城先輩に絡み始めた。

「……さすがに、それは無理だ」

「お前ならできるだろっ!!」

ドラえ○んのタケコプ○ーは無理だろう。
首の上だけが……飛んでいく。

「ボックスに入った人を運ぶなら……できなくもないが、……無理だな。ボックスの重量を考えるとプロペラを大きくして回転数をあげないといけない。安価で製作するのは無理だ!!」

「伽凛にも不可能だって言われたけど、なんでだ!!できるだろう!!」

当たり前だ。

「……葛城さん、兄はアホすぎてごめんなさい」

伽凛ちゃんが杉瀬先輩に呆れ果て、葛城先輩に申し訳なさそうに頭を下げた。

「タ○ムマシンとかどこで○ドアが無理なのはわかる。タケコ○ターはいけるだろう!!」

杉瀬先輩の商売に付き合わされる葛城先輩と伽凛ちゃんが可哀想過ぎる。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

今さらやり直しは出来ません

mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。 落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。 そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

初恋のひとに告白を言いふらされて学園中の笑い者にされましたが、大人のつまはじきの方が遥かに恐ろしいことを彼が教えてくれました

3333(トリささみ)
恋愛
「あなたのことが、あの時からずっと好きでした。よろしければわたくしと、お付き合いしていただけませんか?」 男爵令嬢だが何不自由なく平和に暮らしていたアリサの日常は、その告白により崩れ去った。 初恋の相手であるレオナルドは、彼女の告白を陰湿になじるだけでなく、通っていた貴族学園に言いふらした。 その結果、全校生徒の笑い者にされたアリサは悲嘆し、絶望の底に突き落とされた。 しかしそれからすぐ『本物のつまはじき』を知ることになる。 社会的な孤立をメインに書いているので読む人によっては抵抗があるかもしれません。 一人称視点と三人称視点が交じっていて読みにくいところがあります。

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

処理中です...