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AI半導体チップ開発に名乗りでる
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「5ナノを日本で開発する?どこに依頼検討してるんだ?」
微細化半導体は需要が高く、なかなか手に入らない。
松波教授が開発しようとしている人の脳に近いAIロボット開発をする上で、AI半導体チップを5nm以下にする必要があると葛城先輩は言う。
AI半導体チップはAIの演算処理を高速化するために設計された半導体チップのこと。
機械学習ワークロードを実行するために最適化されている点が、CPUやGPUのような汎用プロセッサと異なる。
機械学習や深層学習で活用範囲が拡大するに伴い、膨大な量のデータ処理に対応できる、高速で高性能かつ消費電力の少ない半導体チップが必要になる。
「技術的にソミーか北芝、三星?設計図作成したから、交渉に行ってくる」
仕事が早い葛城先輩は5nm半導体の設計図をもう作成していた。
「1平方mm当たり約3億5000万のトランジスタだとっ!!これだとプロセス3ナノ以下だろっ!!」
杉瀬先輩が葛城先輩が持っていた設計図を奪いとり、目を通し、大声を上げた。
海外の半導体メーカーの5ナノはTSMOが1平方mm当たり約1億7000万のトランジスタを備えていると推測され、Samsunは1平方mm当たり約1億2500万~1億3000万。
ちにみにIntolの10ナノは1平方mm当たり約1億のトランジスタを備えている。
葛城先輩が設計した5ナノではなく3ナノ以下の半導体の微細化トランジスタの数に、度肝を抜く。
「……これ、実装可能か?」
「問題ない」
葛城先輩は自信に満ち溢れた表情で応える。
ナノ7半導体デバイスの廃材で自作ECUを設計する男だから、可能だと思う。
「製造……できるか?」
ナノ7以下の部品と製造装置の開発設計は日本でも行なっている。
だから、可能だと思う。
松波教授の口添えと葛城先輩の完璧な設計図を見せられたら、どの会社も快く引き受けてくれると思う。
「……葛城先輩、杉瀬先輩、3ナノ半導体製造、デンタに任せて貰えませんか?」
「デンタ?三谷、ツテあるの?」
「あります。身内が役員をしています」
父がCTOで先進デバイス事業グループ長をしている。
母も総務・人事本部長をしている。
「オンボロ83のおじさんか?」
「和雄おじさんは……トミタです」
「めっちゃエリートな御家柄だな!!」
このご時世、家柄だけでは役職にはつけない。
父も母も和雄おじさんも、努力して今の地位についている。
杉瀬先輩に誤解されてそうで、嫌な気持ちになる。
「デンタならナノ3以下の半導体製造、問題ないな。三谷がデンタとの交渉を引き受けてくれたら話しがスムーズに進む気するし、頼むわ」
葛城先輩は設計したナノ3以下半導体デバイスを実装さえできればいいらしい。
杉瀬先輩から設計図を奪いとり、私に渡してきた。
「デンタの身内にこれ見せて、納期半年で実用化できるよう部品の開発と半導体製造装置を設置するよう伝えて」
設計図作成で1週間ほど研究室にこもっていた葛城先輩。
睡眠不足でふらふら状態で帰っていった。
微細化半導体は需要が高く、なかなか手に入らない。
松波教授が開発しようとしている人の脳に近いAIロボット開発をする上で、AI半導体チップを5nm以下にする必要があると葛城先輩は言う。
AI半導体チップはAIの演算処理を高速化するために設計された半導体チップのこと。
機械学習ワークロードを実行するために最適化されている点が、CPUやGPUのような汎用プロセッサと異なる。
機械学習や深層学習で活用範囲が拡大するに伴い、膨大な量のデータ処理に対応できる、高速で高性能かつ消費電力の少ない半導体チップが必要になる。
「技術的にソミーか北芝、三星?設計図作成したから、交渉に行ってくる」
仕事が早い葛城先輩は5nm半導体の設計図をもう作成していた。
「1平方mm当たり約3億5000万のトランジスタだとっ!!これだとプロセス3ナノ以下だろっ!!」
杉瀬先輩が葛城先輩が持っていた設計図を奪いとり、目を通し、大声を上げた。
海外の半導体メーカーの5ナノはTSMOが1平方mm当たり約1億7000万のトランジスタを備えていると推測され、Samsunは1平方mm当たり約1億2500万~1億3000万。
ちにみにIntolの10ナノは1平方mm当たり約1億のトランジスタを備えている。
葛城先輩が設計した5ナノではなく3ナノ以下の半導体の微細化トランジスタの数に、度肝を抜く。
「……これ、実装可能か?」
「問題ない」
葛城先輩は自信に満ち溢れた表情で応える。
ナノ7半導体デバイスの廃材で自作ECUを設計する男だから、可能だと思う。
「製造……できるか?」
ナノ7以下の部品と製造装置の開発設計は日本でも行なっている。
だから、可能だと思う。
松波教授の口添えと葛城先輩の完璧な設計図を見せられたら、どの会社も快く引き受けてくれると思う。
「……葛城先輩、杉瀬先輩、3ナノ半導体製造、デンタに任せて貰えませんか?」
「デンタ?三谷、ツテあるの?」
「あります。身内が役員をしています」
父がCTOで先進デバイス事業グループ長をしている。
母も総務・人事本部長をしている。
「オンボロ83のおじさんか?」
「和雄おじさんは……トミタです」
「めっちゃエリートな御家柄だな!!」
このご時世、家柄だけでは役職にはつけない。
父も母も和雄おじさんも、努力して今の地位についている。
杉瀬先輩に誤解されてそうで、嫌な気持ちになる。
「デンタならナノ3以下の半導体製造、問題ないな。三谷がデンタとの交渉を引き受けてくれたら話しがスムーズに進む気するし、頼むわ」
葛城先輩は設計したナノ3以下半導体デバイスを実装さえできればいいらしい。
杉瀬先輩から設計図を奪いとり、私に渡してきた。
「デンタの身内にこれ見せて、納期半年で実用化できるよう部品の開発と半導体製造装置を設置するよう伝えて」
設計図作成で1週間ほど研究室にこもっていた葛城先輩。
睡眠不足でふらふら状態で帰っていった。
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