12 / 71
早朝バイト
しおりを挟む
早朝にバイトが定期的にある生活を半年続けていると俺はある能力を身につけていた。それは、目覚ましが無くても早朝バイトのある日はバイトの時間の30分前に起きれるというものだ。コツとしては寝る前に明日はバイトと念じてから寝ることだ。そうすれば、自然と起きれるようになる。
「さて、起きるかな.......ん?」
なんか、すぐ横に生き物の気配が.......
「なんでお前は俺のすぐ横に布団をひいて寝てるんだよ.......」
今現在、俺の部屋にいる俺以外の生き物なんてみゆか黒光りしてる虫くらいなものなのだが.......。仮に後者の方が寝起きに横にいたら俺はもう一度深い眠りについていたであろう。下手したらもう起きれないかもしれないである。それくらいに俺はやつが嫌いだし心臓にも悪い。まぁ、心臓に悪いという点においてはみゆが寝起きにすぐ横にいるのも同じなのだが.......。
「みゆのやつ.......少しは警戒心とかもってくれないと......」
俺はそう愚痴りながらも、みゆを起こしてしまわないよう細心の注意を払いながらバイトの支度をする。と言っても、洗顔歯磨きをして着替えるだけなのだが。
「それじゃ、いってくる」
まだ寝ているみゆにそう言って家を出る。5時からのバイトなので現在は4時40分だ。今は12月なのでこの時間だと外はまだ薄暗く人もいない。だが、俺はこの時期のこの時間帯が意外と好きだ。他の人は寝静まっているため外は静かであり、早朝だからか空気が日中より澄んでいる気さえする。何より、この薄暗い感じが落ち着くのだ。ただ、欠点として非常に寒い。雪もまばらにだが降っているため気温は、おそらく0度を下回っているだろう。この寒ささえなければ完璧なのだが.......。
「水口さんおはようございます」
水口さんとは、深夜帯の時間帯に入っている大学生の俺のバイトの先輩だ。
「ん? 黒嶋か。ってことはもうそんな時間か」
「また寝てたんですか?」
「まぁな。客も来ないし大丈夫だろう」
「程々にしとかないと店長にまた怒られますよ?」
「客が来たら起きるから大丈夫だ」
「それならまだいいんですけど。それじゃ、裏で用意してきます」
「おう」
そう言って、深夜帯のシフトの人と挨拶を交わして店の裏に入るとそこには同じ時間帯にシフトが入っていた秋風澪の姿があった。彼女とは歳は同じで中学校も同じだったが、高校では別々の高校で進学したのだが偶然にもバイト先で再開したのだ。ちなみに、俺の方が1ヶ月だけ早くはいったので先輩である。
なぜ、こんな早朝からバイトをしているかというのは彼女が言うに吹奏楽部の朝練があるからだそうだ。それなら、部活が終わってから入ればいいのにと言えば、 ゛それだと遊べないでしょ!゛ だそうだ。
「おはよう」
「ん? 黒嶋くんか。おはよー」
それから俺たちは2人揃ってタイムカードを切って深夜帯に入っていた水口さんと入れ代わるようにレジに入る。
「秋風は今日も朝練なのか?」
「もちろんって言いたいところだけど今日は休み。休みなのになんで朝から私は働いてるんだろ.......」
「知るかよ」
「黒嶋くんは今日も12時までなの?」
「当たり前だろ? 俺は部活とか何もしてないから時間はいくらでもあるからな」
「いくらでもって.......冬休みの課題とか大丈夫なの?」
「それなら、もう終わった」
「え!? まだ冬休み入って2日目だよ!?」
「冬休みの課題って冬休みに入る前の授業中に配られたりするだろ? だから、授業中にやっていってたら冬休みに入る頃には課題は終わってる」
これで心置き無くバイトに勤しめるってものだ。まぁ仮に課題が終わってなかったとしてもバイトに勤しむのだが.......こちとら生活がかかっているのだ。課題なんてやってる場合ではない。
「黒嶋くんって馬鹿のか賢いのか分かんないよね.......。そんなんで成績とか大丈夫なの?」
「学校の成績なんてテストである程度の点数さえあればどうとでもなるから授業なんて聞く必要も無いだろ?」
テストは基本的に与えられた問題集から出されるものだから、授業中にテスト前に出される課題をやってその答えをひたすら覚えとけおけば授業を聞かずとも問題集の答えの丸暗記でテストはどうとでもなる。
「黒嶋くんって地頭は結構いいんだね.......本当に羨ましいよ。私、馬鹿だから.......」
「秋風の場合は部活ばっかりで勉強とかしてないからだろ?」
「部活とバイトの両立だけで私には精一杯だよ.......」
「そこは、勉強と部活で両立しろよな.......」
この時間帯だと客なんてものは、ほとんど来ないので秋風とまったりしながら時間が過ぎ去るのを待つ。7時を過ぎたくらいからはお客さんは増え出すので、忙しくはなるのだがそれも8時を過ぎれば落ち着く。
「それじゃ、もう私終わりだから」
秋風は普段は朝練があるので、5時から8時までのシフトで入ることがほとんどなのだ。お客さん次第で少し伸びてくれたりするので、8時ちょうどに帰ることはほとんどないのだが俺としては助かっていたりする。
「おう。おつかれ」
「黒嶋くんも12時まで頑張ってね」
そう言って秋風は店を出ていく。お客さんが減ってきたこの時間になると朝の搬入が来るので俺はレジを出て届いた商品の検品と品出しをする。レジには秋風と入れ替わりで入ってきた主婦さんが立ってくれている。この検品と品出しが終わるのがちょうど12時くらいになるので俺の今日のバイトは終わりとなるので帰宅する。
「ただいま」
そう言って家に入ると.......
「和哉くん!」
何故だか、いきなりみゆに凄い勢いで抱きつかれた.......
「さて、起きるかな.......ん?」
なんか、すぐ横に生き物の気配が.......
「なんでお前は俺のすぐ横に布団をひいて寝てるんだよ.......」
今現在、俺の部屋にいる俺以外の生き物なんてみゆか黒光りしてる虫くらいなものなのだが.......。仮に後者の方が寝起きに横にいたら俺はもう一度深い眠りについていたであろう。下手したらもう起きれないかもしれないである。それくらいに俺はやつが嫌いだし心臓にも悪い。まぁ、心臓に悪いという点においてはみゆが寝起きにすぐ横にいるのも同じなのだが.......。
「みゆのやつ.......少しは警戒心とかもってくれないと......」
俺はそう愚痴りながらも、みゆを起こしてしまわないよう細心の注意を払いながらバイトの支度をする。と言っても、洗顔歯磨きをして着替えるだけなのだが。
「それじゃ、いってくる」
まだ寝ているみゆにそう言って家を出る。5時からのバイトなので現在は4時40分だ。今は12月なのでこの時間だと外はまだ薄暗く人もいない。だが、俺はこの時期のこの時間帯が意外と好きだ。他の人は寝静まっているため外は静かであり、早朝だからか空気が日中より澄んでいる気さえする。何より、この薄暗い感じが落ち着くのだ。ただ、欠点として非常に寒い。雪もまばらにだが降っているため気温は、おそらく0度を下回っているだろう。この寒ささえなければ完璧なのだが.......。
「水口さんおはようございます」
水口さんとは、深夜帯の時間帯に入っている大学生の俺のバイトの先輩だ。
「ん? 黒嶋か。ってことはもうそんな時間か」
「また寝てたんですか?」
「まぁな。客も来ないし大丈夫だろう」
「程々にしとかないと店長にまた怒られますよ?」
「客が来たら起きるから大丈夫だ」
「それならまだいいんですけど。それじゃ、裏で用意してきます」
「おう」
そう言って、深夜帯のシフトの人と挨拶を交わして店の裏に入るとそこには同じ時間帯にシフトが入っていた秋風澪の姿があった。彼女とは歳は同じで中学校も同じだったが、高校では別々の高校で進学したのだが偶然にもバイト先で再開したのだ。ちなみに、俺の方が1ヶ月だけ早くはいったので先輩である。
なぜ、こんな早朝からバイトをしているかというのは彼女が言うに吹奏楽部の朝練があるからだそうだ。それなら、部活が終わってから入ればいいのにと言えば、 ゛それだと遊べないでしょ!゛ だそうだ。
「おはよう」
「ん? 黒嶋くんか。おはよー」
それから俺たちは2人揃ってタイムカードを切って深夜帯に入っていた水口さんと入れ代わるようにレジに入る。
「秋風は今日も朝練なのか?」
「もちろんって言いたいところだけど今日は休み。休みなのになんで朝から私は働いてるんだろ.......」
「知るかよ」
「黒嶋くんは今日も12時までなの?」
「当たり前だろ? 俺は部活とか何もしてないから時間はいくらでもあるからな」
「いくらでもって.......冬休みの課題とか大丈夫なの?」
「それなら、もう終わった」
「え!? まだ冬休み入って2日目だよ!?」
「冬休みの課題って冬休みに入る前の授業中に配られたりするだろ? だから、授業中にやっていってたら冬休みに入る頃には課題は終わってる」
これで心置き無くバイトに勤しめるってものだ。まぁ仮に課題が終わってなかったとしてもバイトに勤しむのだが.......こちとら生活がかかっているのだ。課題なんてやってる場合ではない。
「黒嶋くんって馬鹿のか賢いのか分かんないよね.......。そんなんで成績とか大丈夫なの?」
「学校の成績なんてテストである程度の点数さえあればどうとでもなるから授業なんて聞く必要も無いだろ?」
テストは基本的に与えられた問題集から出されるものだから、授業中にテスト前に出される課題をやってその答えをひたすら覚えとけおけば授業を聞かずとも問題集の答えの丸暗記でテストはどうとでもなる。
「黒嶋くんって地頭は結構いいんだね.......本当に羨ましいよ。私、馬鹿だから.......」
「秋風の場合は部活ばっかりで勉強とかしてないからだろ?」
「部活とバイトの両立だけで私には精一杯だよ.......」
「そこは、勉強と部活で両立しろよな.......」
この時間帯だと客なんてものは、ほとんど来ないので秋風とまったりしながら時間が過ぎ去るのを待つ。7時を過ぎたくらいからはお客さんは増え出すので、忙しくはなるのだがそれも8時を過ぎれば落ち着く。
「それじゃ、もう私終わりだから」
秋風は普段は朝練があるので、5時から8時までのシフトで入ることがほとんどなのだ。お客さん次第で少し伸びてくれたりするので、8時ちょうどに帰ることはほとんどないのだが俺としては助かっていたりする。
「おう。おつかれ」
「黒嶋くんも12時まで頑張ってね」
そう言って秋風は店を出ていく。お客さんが減ってきたこの時間になると朝の搬入が来るので俺はレジを出て届いた商品の検品と品出しをする。レジには秋風と入れ替わりで入ってきた主婦さんが立ってくれている。この検品と品出しが終わるのがちょうど12時くらいになるので俺の今日のバイトは終わりとなるので帰宅する。
「ただいま」
そう言って家に入ると.......
「和哉くん!」
何故だか、いきなりみゆに凄い勢いで抱きつかれた.......
0
あなたにおすすめの小説
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる