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トラウマ
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「なぁ、みゆ」
「どうしたの?」
「俺、明日から2日間くらい帰ってこないから」
「!? .......いきなりどうしたの? 何かあったの?」
「何かって言うか実家に帰るだけだぞ?」
昨日の夜に祖母から電話があったのだ。冬休みに倒れたことを連絡した時に春休みには1度帰るという約束であったのだが完全に俺はそれを忘れていたのでそのお怒りの電話であった。
明日は元々休みであったが明後日はバイトのシフトが入っていたので秋風にお願いして代わってもらったのだが、条件として今度はスペシャルバナナホイップチョコクレープとかいうこれまた偏差値の低いネーミングのクレープを奢ることになってしまった。
「2日間ってことは泊まりなんだよね? 和哉くんの実家って遠いの?」
「電車で1時間半ってとこか? 日帰りでも全然行けるんだけど、いつも実家に帰る時は1泊していってたし」
「.......ちゃんと帰ってくるよね?」
「!?」
さっき、2日間くらい帰らないって言った時にみゆが過剰に反応しているなと思ったがそういうことか.......。みゆにとって帰らないという言葉はトラウマのようなものになってしまっているのだろう。
でもなぁ.......さすがにみゆを実家に連れていく訳にも行かないし.......俺が日帰りで帰るっていうのもあるがばあちゃんはそれで許してくれないだろうし、理由を聞かれたらなんて答えていいかわかんないし.......。ばあちゃんは昔から俺が嘘をつくとすぐにそれが嘘だと分かってしまうのだ。ばあちゃん言わく、長生きしていれば自然とわかるようになるもんだそうだ。はぁ.......仕方ないか.......。
「なぁ、みゆ。ちょっとだけ待ってもらっていいか?」
「?」
俺はそう言って部屋を出てスマホに電話番号を入力し電話をかける。みゆにあんな顔されたら置いて行くなんてことはできるわけないしな.......。
『もしもし』
『あぁ、ばあちゃん。俺だ』
『オレオレ詐欺なら他所でやってくださいな』
『詐欺じゃないから! 和哉だよ!』
この分だと俺のばあちゃんはオレオレ詐欺には引っかかることはなさそうだ。それはそれで安心なんだけど.......なんだろうか? この複雑な気待ちは。
『なんだい、和哉かい。まさか、明日帰れなくなったとか言うんじゃないだろうね?』
『いや、それは大丈夫。それで明日なんだけど.......客人を1人連れて行っていいか?』
『とうとう彼女でも出来たのかい?』
なんで客人って言っただけで分かるんだよ.......。普通そこは友達ととかじゃないのか?
『ま、まぁ.......そうだ.......』
『やっと和哉にも春が.......ぜひ連れてきなさい。赤飯を炊いてじいさんと待ってるから絶対に連れてくるんだよ!』
『絶対にやめろよ! 赤飯なんていらねぇからな!』
そう言って俺は電話を切る。本当にばあちゃんは.......本当に年寄りなのかって言うくらいには元気なんだよな.......。これで実家の方には確認を取れたけどみゆは俺とバイトの休みとかも合わしているから明日は大丈夫だろうけど、明後日は大丈夫だろうか? そもそも、実家に来てくれるだろうか? とりあえず、聞いてみたら分かる事なので俺は部屋に戻る。
「なぁ、みゆ」
「今度はなに?」
「一緒に来るか?」
「!? 私もついて行っていいの?」
「さっき電話して聞いたらむしろ連れて来いって言われたよ」
なんなら赤飯も炊いて待っているとか言っていたが、やめろって言ったし炊いてないよな? 本当に頼むぞ?
「そういうことなら行きたい」
「分かった。確認なんだがバイトは大丈夫か?」
「明後日にシフトが入ってるけど、多分大丈夫。今は春休みだから、店の人も多いから」
「そういうことなら一緒に帰るか」
こうして俺はみゆを実家に連れて帰ることになったのだった。
「どうしたの?」
「俺、明日から2日間くらい帰ってこないから」
「!? .......いきなりどうしたの? 何かあったの?」
「何かって言うか実家に帰るだけだぞ?」
昨日の夜に祖母から電話があったのだ。冬休みに倒れたことを連絡した時に春休みには1度帰るという約束であったのだが完全に俺はそれを忘れていたのでそのお怒りの電話であった。
明日は元々休みであったが明後日はバイトのシフトが入っていたので秋風にお願いして代わってもらったのだが、条件として今度はスペシャルバナナホイップチョコクレープとかいうこれまた偏差値の低いネーミングのクレープを奢ることになってしまった。
「2日間ってことは泊まりなんだよね? 和哉くんの実家って遠いの?」
「電車で1時間半ってとこか? 日帰りでも全然行けるんだけど、いつも実家に帰る時は1泊していってたし」
「.......ちゃんと帰ってくるよね?」
「!?」
さっき、2日間くらい帰らないって言った時にみゆが過剰に反応しているなと思ったがそういうことか.......。みゆにとって帰らないという言葉はトラウマのようなものになってしまっているのだろう。
でもなぁ.......さすがにみゆを実家に連れていく訳にも行かないし.......俺が日帰りで帰るっていうのもあるがばあちゃんはそれで許してくれないだろうし、理由を聞かれたらなんて答えていいかわかんないし.......。ばあちゃんは昔から俺が嘘をつくとすぐにそれが嘘だと分かってしまうのだ。ばあちゃん言わく、長生きしていれば自然とわかるようになるもんだそうだ。はぁ.......仕方ないか.......。
「なぁ、みゆ。ちょっとだけ待ってもらっていいか?」
「?」
俺はそう言って部屋を出てスマホに電話番号を入力し電話をかける。みゆにあんな顔されたら置いて行くなんてことはできるわけないしな.......。
『もしもし』
『あぁ、ばあちゃん。俺だ』
『オレオレ詐欺なら他所でやってくださいな』
『詐欺じゃないから! 和哉だよ!』
この分だと俺のばあちゃんはオレオレ詐欺には引っかかることはなさそうだ。それはそれで安心なんだけど.......なんだろうか? この複雑な気待ちは。
『なんだい、和哉かい。まさか、明日帰れなくなったとか言うんじゃないだろうね?』
『いや、それは大丈夫。それで明日なんだけど.......客人を1人連れて行っていいか?』
『とうとう彼女でも出来たのかい?』
なんで客人って言っただけで分かるんだよ.......。普通そこは友達ととかじゃないのか?
『ま、まぁ.......そうだ.......』
『やっと和哉にも春が.......ぜひ連れてきなさい。赤飯を炊いてじいさんと待ってるから絶対に連れてくるんだよ!』
『絶対にやめろよ! 赤飯なんていらねぇからな!』
そう言って俺は電話を切る。本当にばあちゃんは.......本当に年寄りなのかって言うくらいには元気なんだよな.......。これで実家の方には確認を取れたけどみゆは俺とバイトの休みとかも合わしているから明日は大丈夫だろうけど、明後日は大丈夫だろうか? そもそも、実家に来てくれるだろうか? とりあえず、聞いてみたら分かる事なので俺は部屋に戻る。
「なぁ、みゆ」
「今度はなに?」
「一緒に来るか?」
「!? 私もついて行っていいの?」
「さっき電話して聞いたらむしろ連れて来いって言われたよ」
なんなら赤飯も炊いて待っているとか言っていたが、やめろって言ったし炊いてないよな? 本当に頼むぞ?
「そういうことなら行きたい」
「分かった。確認なんだがバイトは大丈夫か?」
「明後日にシフトが入ってるけど、多分大丈夫。今は春休みだから、店の人も多いから」
「そういうことなら一緒に帰るか」
こうして俺はみゆを実家に連れて帰ることになったのだった。
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