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誘惑
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とりあえず、みゆが俺についてくるので俺の部屋に来たはいいのだが.......1つ問題があるのだ。みゆと一緒に寝ることに対しては普段から同じ部屋で寝ているし、付き合うようになってからは布団もくっつけて寝ているから抵抗はそれほどないのだが.......
「なぁ、みゆ。考え直さないか?」
「別に私は気にしない」
「いや、でも、ほら、ほかの部屋も空いてるわけだし?」
「和哉くんは私と寝るのが嫌なの?」
「いや、そういうことじゃなくて.......」
「別に同じベッドで寝るだけでしょ?」
そう。みゆの言う通り、俺は実家で過ごしていた頃は布団ではなくベッドで寝ていたのだ。一人暮らしをするにあたりただでさえ狭い部屋にベッドなんて置きたなかった俺は布団で寝るようになったのだが.......
「さすがに同じベッドってのは良くないと思うんだが.......」
「なんで?」
「なんでって言われると.......うーん.......」
そりゃあ、男子高校生的にやばいなんて言えるわけもなく.......何が問題かって俺の理性がどこまで仕事をしてくれるかってことであって、ただでさえ可愛いみゆが今では俺の彼女だ。そんなみゆと2人でベッドで寝るって言うと意味深に捉えてしまいそうにもなるし.......ダメだ.......これ以上考えてはいけない.......。
「和哉くん早く寝よ?」
そう言ってみゆはベッドに入り、奥へ詰めて俺のスペースを空けてくれる。
「.......はい」
俺が別の部屋に行くという名案も閃いたのだが、この状況で閃いても手遅れであった。今、俺が別の部屋に行くよなんて言えば確実にギクシャクとした空気になってしまうだろう。というか、みゆなら俺が別の部屋に行ったところでついてくる気がするし.......。
それから俺はいそいそとベッドに入っていくのだが、こんなにも居心地の悪いベッドがこの世の中に存在したとは.......本来なら落ち着く場所であるはずなのに.......俺の聖域だったのに.......。
「ねぇ、和哉くん」
「なんだ?」
「春休みも終わっちゃうね」
「だなぁ」
春休みも早いものであと3日もすれば終わってしまう。そうなれば、今度は2年生としての学生生活が始まる。
「2年生でも同じクラスになれたらいいね」
「だなぁ」
「ふふ。まさか、私が誰かと一緒になりたいに日が来るなんて思わなかった」
「確かにみゆはぼっちだったもんな」
「.......和哉くんのいじわる」
俺がからかい口調で言ってやるとみゆは分かりやすくむくれていた。.......可愛い。
「けどまぁ、同じクラスになれないと一緒に過ごせる時間も減っちゃうしな」
「.......デレた?」
「デレたってなんだよ.......」
「まさか、和哉くんの口からそんな言葉を聞けるなんて思ってなかったよ。ありがとう」
「.......おう」
なんに対してのありがとうなのか俺にはよく分からなかったが、とりあえず照れくさかったのでこの話題を打ち切るという意味も含めて適当な返事で誤魔化しておいた。
「そろそろ寝るか」
「うん。けど、いいの?」
「いいってなにが?」
「.......私は別にいいよ?」
ここで何がなんて野暮なことはさすがの俺も聞かない。男女が2人でベッドの上。つまり、そういうことだろう。みゆは別に気にしないと最初から言っていたが、みゆは俺を受け入れてくれるという覚悟があったのだろう。あの気にしないというのは、別に俺に何をされようが気にしないという意味も含まれていたのだろうか?
「.......やめとく」
「.......そう」
「けど、これくらいは」
そう言って俺はみゆの額に優しく口付けをする。俺がやめとくと言った時のみゆは心無しか少し寂しそうにした気がしたのだ。まぁ、部屋の電気は消しているから表情とかは見えないんだけど.......何となくそんな気がしたのだ.......。
「悪いがこれくらいが今の俺の精一杯だ.......」
「和哉くんって本当にヘタレだよね」
「今回ばかりは何も言えんな.......」
「ふふ。けど、私は満足だよ。和哉くん、付き合い出してからも私には何もしてこなかったから少し不安だったんだよ.......。試すようなことしてごめんね?」
みゆは付き合いだしたにも関わらず俺が今までと、何も変わらないことに対して思うところがあったということか.......。確かに俺は付き合い初めて1週間くらいしたあとにサプライズを行った以外はこれまでと何も変わらなかったからな.......。みゆからの俺に対するスキンシップのようなものが増えていたのはこういった心情の表れだったのかもしれない。
「俺こそヘタレでごめん.......」
「ふふ。ヘタレじゃない和哉くんなんて和哉くんじゃないしね」
「.......もう寝る」
「拗ねないでよ」
「.......拗ねてない」
「それじゃあ、そういうことにしておいてあげる」
甚だ不本意ではあるが俺に反論できるわけもないのでこのまま本当に寝てしまうことにする。夢の世界への現実逃避だ。
「和哉くん」
「.......」
「おやすみ」
「.......おやすみ」
それからしばらくするとみゆは一定のリズムでの呼吸を繰り返し始めたので、本当に眠ったのだろうが俺は寝れる訳もなく.......
「はぁ.......本当に危なかった.......」
俺はひたすらに悶々としたまま当たり前のように寝ることを諦めてただただ無心になるように心掛けながら時間が過ぎるのを待ち続けたのだった。
「なぁ、みゆ。考え直さないか?」
「別に私は気にしない」
「いや、でも、ほら、ほかの部屋も空いてるわけだし?」
「和哉くんは私と寝るのが嫌なの?」
「いや、そういうことじゃなくて.......」
「別に同じベッドで寝るだけでしょ?」
そう。みゆの言う通り、俺は実家で過ごしていた頃は布団ではなくベッドで寝ていたのだ。一人暮らしをするにあたりただでさえ狭い部屋にベッドなんて置きたなかった俺は布団で寝るようになったのだが.......
「さすがに同じベッドってのは良くないと思うんだが.......」
「なんで?」
「なんでって言われると.......うーん.......」
そりゃあ、男子高校生的にやばいなんて言えるわけもなく.......何が問題かって俺の理性がどこまで仕事をしてくれるかってことであって、ただでさえ可愛いみゆが今では俺の彼女だ。そんなみゆと2人でベッドで寝るって言うと意味深に捉えてしまいそうにもなるし.......ダメだ.......これ以上考えてはいけない.......。
「和哉くん早く寝よ?」
そう言ってみゆはベッドに入り、奥へ詰めて俺のスペースを空けてくれる。
「.......はい」
俺が別の部屋に行くという名案も閃いたのだが、この状況で閃いても手遅れであった。今、俺が別の部屋に行くよなんて言えば確実にギクシャクとした空気になってしまうだろう。というか、みゆなら俺が別の部屋に行ったところでついてくる気がするし.......。
それから俺はいそいそとベッドに入っていくのだが、こんなにも居心地の悪いベッドがこの世の中に存在したとは.......本来なら落ち着く場所であるはずなのに.......俺の聖域だったのに.......。
「ねぇ、和哉くん」
「なんだ?」
「春休みも終わっちゃうね」
「だなぁ」
春休みも早いものであと3日もすれば終わってしまう。そうなれば、今度は2年生としての学生生活が始まる。
「2年生でも同じクラスになれたらいいね」
「だなぁ」
「ふふ。まさか、私が誰かと一緒になりたいに日が来るなんて思わなかった」
「確かにみゆはぼっちだったもんな」
「.......和哉くんのいじわる」
俺がからかい口調で言ってやるとみゆは分かりやすくむくれていた。.......可愛い。
「けどまぁ、同じクラスになれないと一緒に過ごせる時間も減っちゃうしな」
「.......デレた?」
「デレたってなんだよ.......」
「まさか、和哉くんの口からそんな言葉を聞けるなんて思ってなかったよ。ありがとう」
「.......おう」
なんに対してのありがとうなのか俺にはよく分からなかったが、とりあえず照れくさかったのでこの話題を打ち切るという意味も含めて適当な返事で誤魔化しておいた。
「そろそろ寝るか」
「うん。けど、いいの?」
「いいってなにが?」
「.......私は別にいいよ?」
ここで何がなんて野暮なことはさすがの俺も聞かない。男女が2人でベッドの上。つまり、そういうことだろう。みゆは別に気にしないと最初から言っていたが、みゆは俺を受け入れてくれるという覚悟があったのだろう。あの気にしないというのは、別に俺に何をされようが気にしないという意味も含まれていたのだろうか?
「.......やめとく」
「.......そう」
「けど、これくらいは」
そう言って俺はみゆの額に優しく口付けをする。俺がやめとくと言った時のみゆは心無しか少し寂しそうにした気がしたのだ。まぁ、部屋の電気は消しているから表情とかは見えないんだけど.......何となくそんな気がしたのだ.......。
「悪いがこれくらいが今の俺の精一杯だ.......」
「和哉くんって本当にヘタレだよね」
「今回ばかりは何も言えんな.......」
「ふふ。けど、私は満足だよ。和哉くん、付き合い出してからも私には何もしてこなかったから少し不安だったんだよ.......。試すようなことしてごめんね?」
みゆは付き合いだしたにも関わらず俺が今までと、何も変わらないことに対して思うところがあったということか.......。確かに俺は付き合い初めて1週間くらいしたあとにサプライズを行った以外はこれまでと何も変わらなかったからな.......。みゆからの俺に対するスキンシップのようなものが増えていたのはこういった心情の表れだったのかもしれない。
「俺こそヘタレでごめん.......」
「ふふ。ヘタレじゃない和哉くんなんて和哉くんじゃないしね」
「.......もう寝る」
「拗ねないでよ」
「.......拗ねてない」
「それじゃあ、そういうことにしておいてあげる」
甚だ不本意ではあるが俺に反論できるわけもないのでこのまま本当に寝てしまうことにする。夢の世界への現実逃避だ。
「和哉くん」
「.......」
「おやすみ」
「.......おやすみ」
それからしばらくするとみゆは一定のリズムでの呼吸を繰り返し始めたので、本当に眠ったのだろうが俺は寝れる訳もなく.......
「はぁ.......本当に危なかった.......」
俺はひたすらに悶々としたまま当たり前のように寝ることを諦めてただただ無心になるように心掛けながら時間が過ぎるのを待ち続けたのだった。
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