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ランジュルデ城の人々
ランジュルデ城の人々
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「――うんっ、良く炊けてるよ」
「ふぅ……良かったぁ。
お聞きした調理法には、初めて挑戦したので不安でしたが、お口に合う様でホッと致しました」
――と、ココは城の中にある食堂。
洗顔や着替えを終え、朝食のために広大な卓の上座に着いたコータと会話しているのは、3人目の領主付きメイド――ミア・ドワネ・料理番ナラだ。
ミアもシャルム同様、移民の中から募ったメイドの一人にあたり、彼女は元々、料理の才を見出されて、ドワネ族からの派遣臣下に加わった経緯を持ち、領主付きとなってからは主棟の厨房に配され、こうして料理番兼給仕係を担当していた。
人選の際――ドワネ族の女性と聞いて、ニーナの様に鍛冶仕事をこなす様なスポーティーな肢体を持ち、ボーイッシュな風貌を想像していたコータだったが、比較的小柄で、フワッとした柔らかい雰囲気を醸す彼女の登場は、少し、種族自体のイメージを変えるモノだった。
年齢は22歳と、側付きの中では年長にあたるので、他の者からはお姉さん的な存在として親しまれていて、ちなみになんと、彼女は既婚者でもある!
その夫は――まあ、後に登場予定なので、この話題はその時でも良いだろう。
「――これで、コータ様直伝の水で炊いたマコラ……『御飯』が出来ましたから、昨日アイリス様が仰っていた……えっと『オーギリ』とやらにも挑戦して、今日のお昼にご用意致しますので♪
では、朝食を持ってまいりますので、しばしお待ちを♪」
――と、ミアは味見程度にだけ出した小皿の上の白米を見て、嬉しそうに微笑んでご機嫌に厨房がある方へと向かって行く。
そう――コータが味見をしたのは、御飯の事でゴッファ、オーギリとは……もちろん御飯とおにぎりが、クートフィリアの発音で訛ったモノの事である。
数日前――ふと、アイリスやクレアとの会話の中で、あの日の『おにぎり』の話題となり、それを耳聡く聞いていたミアが、調理法や何やらを知りたがった事に始まり、今朝の朝食でそれを……という事となったのだった。
「――では、僕もミア姉さんのお手伝いを……」
そう、コータに一礼をしてから、ミアの後を追って行くのが、4人目の『コータ付き』――セリフの文言から言って、次は『ボクっ娘』メイド……かと思いきや、纏っているのは小ぶりの燕尾服風の衣装で、その小柄なシルエットからも解かる様に、種族はホビルの様だ。
彼女――いやいや、正真正銘『彼』の名は、フレド・ホビル・マムノスマと言う。
フレドは小柄な体躯にピッタリな、いわゆる『優男』然とした風貌――現世だったら『何某Jr』に居そうな、一言で言えばこれぞ『美少年』と言った容姿だ。
年齢も14と、側付き内どころか城内でも最年少――声変わりもまだ整ってはいないほどの妙齢である。
彼も、一応は移民から募った形の者となるが、コレには少し、他の3人とは違う経緯がある。
気付いている方も居るだろうが、この人選――自分の側付き4名には、各種族から一人ずつ、というコータの意図が込められていた。
例の好色疑惑に始まり、コータが性奴隷の類を欲し、各種族からそのための人材が送り込まれているという噂――その果てとして、トラメスが敷いた彼を色ボケにするという計画(※ちなみに、コータは既に看破済み)。
これらからも解かる様に――側に置く者の人選には、慎重を規する必要があると彼は考えた。
前出の噂や計画に連なる動き――それは、誰かがコータの側付きとなって寵愛を受ける……如いては、その『誰か』の種族の中から、そんな人材を輩出出来たなら、このランジュルデ島の領主と、密なカンケイを築く足掛かりになると考える輩が出て来ないと限らない。
まあ、彼が現世の暇人出身ゆえの、再放送時代劇の類やら、現世の政治の動きなにやらから派生した発想ではあるが、権力争い云々としては、実に的を得ている着眼点とは言えよう。
故の種族均等制人事を敷く上で、元々城に配されているヒュマド族のリズ、募集に応えたエルフィ族のシャルム、ドワネ族のミアまではすんなり人選出来たのだが、ホビル族からは応募も少なく、コータにも、出来れば一人ぐらいは、男性を混ぜるべきだろうと言う考えがあり、ホビルの中では一番親交があるヤネスに、事情を話して紹介を依頼――それに応じたのが、このフレドであった。
フレドは元々、ヤーネルに教えを乞うている職人見習いの一人で、孫娘のヤネスともその縁で親交が厚く、まだ見習いの立場ゆえ、本来なら今回の派遣メンバーに選ばれてはいなかったが、彼はヤネスと離れるのを嫌がり、懇願の末にこの島へと来ていた。
ちなみに――ヤネスとニーナも、コータ付きとなる事を望んで応募したが、既に職人としての仕事があるだろうと、門前払いを喰らっており、ヤネスは『せめて』の思いで、彼を紹介した節もあったであろう。
「――さて、現世料理の朝食って事なら、食べ方も現世風にしないとね?、みんな♪」
――と、コータが楽し気に眼の前の卓を見渡すと、その卓には、彼を含めて13名に及ぶ、この主棟で生活している面々が揃っていた。
まず――コータの右隣の席にはカミュが、左隣にはアイリスが座わっている。
「――異界料理と、その作法ですか……コレは、朝から興味をそそられますな」
「ふふ♪、多少、面妖に思われるかもしれませんが、味の方は私が保証致しますよ♪」
――が、コータの目線が向いているのは、この近衛二人ではなく、コータたちからだと少し離れた位置に座っている、シャルムやリズを始めとした計9名の従者たちだった。
カミュの側の最も近い席に座るのは、男女2名のエルフィ族――この二人は、カミュの側付きで、セバン・エルフィ・マムノスマと、キュルネ・エルフィ・マムノナラである。
彼らには元から、エルフィ貴族であるカミュに付き従って同行して来た経緯であり、正確にはこの二人は、コータの臣下ではないという事となる。
セバンは、不惑も過ぎた年頃ではあるが、エルフィ族らしく、外見はカミュと変わらく見えるほど若々しく、年長ゆえの経験の豊かさで、主棟の従者たちをまとめ上げる立場ともなっている。
キュルネは、エルフィらしい長い金髪を、いわゆる『ツインテール』で纏め、同時に知的な雰囲気も醸す『メガネっ娘』と、シンジ曰く『属性のデルタアタック』という麗しさ滲む容姿で、セバンと魔神蹂躙で死に別れた妻との間に生まれた、彼にとっては17歳の一人娘――カミュの計らいもあり、この派遣に乗じてカミュの臣下に加わえられていた。
次に、コータから見て右側――アイリスの側に、残りの7名は居た。
アイリスから最も近い席に座る、比較的大柄なドワネ男性――彼は、オルバ・ドワネ・ロトバスマ……3人目の近衛兵である。
彼こそが、何を隠そうミアの夫であり、本当は衛兵要員として派遣されたのだったが、主棟に入る事となった妻と、離れて暮らさせるのは忍びない――という、コータの計らいで近衛兵へと採用され、主棟に宛がわれた部屋で妻と共に暮らす事が許された。
年はミアと同じ22――コータでも、挨拶以外で声を聞いた事が無いほどに寡黙な男で、どこかジャンセンを彷彿とする佇まいがあるとは、コータの評である。
――で、寡黙な彼の向こうには、遠慮がちに、そして緊張した面持ちのシャルムとリズに加え、アイリス付きの二人の少年、クレア付きの少女二名が居た。
後者4名は全てヒュマド族――同様に、奴隷を意味する『ヤンヌ』を冠したラストネームを持った、少年二人がトムとスコット、少女二名はフィアナとモニカである。
トムとスコットは元々、雑務要員として『買われ』――この主棟に配されていた17歳と18歳の青年だったが、これもコータの計らいでアイリス付きに配され、ゆくゆくは衛兵や近衛を任せられる人材になれば、奴隷の立場から……という、彼の思惑を知ってか知らずか、アイリスは彼らをよく可愛がっている。
共に17歳のフィアナとモニカは、例の『総入れ替え組』出身らしく、美少女と呼ぶに相応しい美貌の持ち主で、コータは助手が必要だろうという理由で、彼女らをクレア付きに配した。
これにも、医療魔法士の助手としてのスキルを得て、ゆくゆくは奴隷の身の上から脱せる様にという期待が込められていた。
(――むほ♪、お主は『なーすふぇち』じゃものなぁ♪、どうせなら医官と助手をセットでか?)
――と、精神世界のサラキオスには、からかわれたモノだったが、もちろん、コータにそんなつもりは無いと、強く主張しておく。
それと――彼ら彼女らの様子を、城外で見かけたシンジが……
「――えっ⁉、アイリスたんのおねショタ展開や、クレアたんのおね百合展開まであるの⁈
見どころが多過ぎじゃないかっ!、このお城はっ!!!」
――と、頭を抱えていた事も無視するのが適当であろう。
「ふぅ……良かったぁ。
お聞きした調理法には、初めて挑戦したので不安でしたが、お口に合う様でホッと致しました」
――と、ココは城の中にある食堂。
洗顔や着替えを終え、朝食のために広大な卓の上座に着いたコータと会話しているのは、3人目の領主付きメイド――ミア・ドワネ・料理番ナラだ。
ミアもシャルム同様、移民の中から募ったメイドの一人にあたり、彼女は元々、料理の才を見出されて、ドワネ族からの派遣臣下に加わった経緯を持ち、領主付きとなってからは主棟の厨房に配され、こうして料理番兼給仕係を担当していた。
人選の際――ドワネ族の女性と聞いて、ニーナの様に鍛冶仕事をこなす様なスポーティーな肢体を持ち、ボーイッシュな風貌を想像していたコータだったが、比較的小柄で、フワッとした柔らかい雰囲気を醸す彼女の登場は、少し、種族自体のイメージを変えるモノだった。
年齢は22歳と、側付きの中では年長にあたるので、他の者からはお姉さん的な存在として親しまれていて、ちなみになんと、彼女は既婚者でもある!
その夫は――まあ、後に登場予定なので、この話題はその時でも良いだろう。
「――これで、コータ様直伝の水で炊いたマコラ……『御飯』が出来ましたから、昨日アイリス様が仰っていた……えっと『オーギリ』とやらにも挑戦して、今日のお昼にご用意致しますので♪
では、朝食を持ってまいりますので、しばしお待ちを♪」
――と、ミアは味見程度にだけ出した小皿の上の白米を見て、嬉しそうに微笑んでご機嫌に厨房がある方へと向かって行く。
そう――コータが味見をしたのは、御飯の事でゴッファ、オーギリとは……もちろん御飯とおにぎりが、クートフィリアの発音で訛ったモノの事である。
数日前――ふと、アイリスやクレアとの会話の中で、あの日の『おにぎり』の話題となり、それを耳聡く聞いていたミアが、調理法や何やらを知りたがった事に始まり、今朝の朝食でそれを……という事となったのだった。
「――では、僕もミア姉さんのお手伝いを……」
そう、コータに一礼をしてから、ミアの後を追って行くのが、4人目の『コータ付き』――セリフの文言から言って、次は『ボクっ娘』メイド……かと思いきや、纏っているのは小ぶりの燕尾服風の衣装で、その小柄なシルエットからも解かる様に、種族はホビルの様だ。
彼女――いやいや、正真正銘『彼』の名は、フレド・ホビル・マムノスマと言う。
フレドは小柄な体躯にピッタリな、いわゆる『優男』然とした風貌――現世だったら『何某Jr』に居そうな、一言で言えばこれぞ『美少年』と言った容姿だ。
年齢も14と、側付き内どころか城内でも最年少――声変わりもまだ整ってはいないほどの妙齢である。
彼も、一応は移民から募った形の者となるが、コレには少し、他の3人とは違う経緯がある。
気付いている方も居るだろうが、この人選――自分の側付き4名には、各種族から一人ずつ、というコータの意図が込められていた。
例の好色疑惑に始まり、コータが性奴隷の類を欲し、各種族からそのための人材が送り込まれているという噂――その果てとして、トラメスが敷いた彼を色ボケにするという計画(※ちなみに、コータは既に看破済み)。
これらからも解かる様に――側に置く者の人選には、慎重を規する必要があると彼は考えた。
前出の噂や計画に連なる動き――それは、誰かがコータの側付きとなって寵愛を受ける……如いては、その『誰か』の種族の中から、そんな人材を輩出出来たなら、このランジュルデ島の領主と、密なカンケイを築く足掛かりになると考える輩が出て来ないと限らない。
まあ、彼が現世の暇人出身ゆえの、再放送時代劇の類やら、現世の政治の動きなにやらから派生した発想ではあるが、権力争い云々としては、実に的を得ている着眼点とは言えよう。
故の種族均等制人事を敷く上で、元々城に配されているヒュマド族のリズ、募集に応えたエルフィ族のシャルム、ドワネ族のミアまではすんなり人選出来たのだが、ホビル族からは応募も少なく、コータにも、出来れば一人ぐらいは、男性を混ぜるべきだろうと言う考えがあり、ホビルの中では一番親交があるヤネスに、事情を話して紹介を依頼――それに応じたのが、このフレドであった。
フレドは元々、ヤーネルに教えを乞うている職人見習いの一人で、孫娘のヤネスともその縁で親交が厚く、まだ見習いの立場ゆえ、本来なら今回の派遣メンバーに選ばれてはいなかったが、彼はヤネスと離れるのを嫌がり、懇願の末にこの島へと来ていた。
ちなみに――ヤネスとニーナも、コータ付きとなる事を望んで応募したが、既に職人としての仕事があるだろうと、門前払いを喰らっており、ヤネスは『せめて』の思いで、彼を紹介した節もあったであろう。
「――さて、現世料理の朝食って事なら、食べ方も現世風にしないとね?、みんな♪」
――と、コータが楽し気に眼の前の卓を見渡すと、その卓には、彼を含めて13名に及ぶ、この主棟で生活している面々が揃っていた。
まず――コータの右隣の席にはカミュが、左隣にはアイリスが座わっている。
「――異界料理と、その作法ですか……コレは、朝から興味をそそられますな」
「ふふ♪、多少、面妖に思われるかもしれませんが、味の方は私が保証致しますよ♪」
――が、コータの目線が向いているのは、この近衛二人ではなく、コータたちからだと少し離れた位置に座っている、シャルムやリズを始めとした計9名の従者たちだった。
カミュの側の最も近い席に座るのは、男女2名のエルフィ族――この二人は、カミュの側付きで、セバン・エルフィ・マムノスマと、キュルネ・エルフィ・マムノナラである。
彼らには元から、エルフィ貴族であるカミュに付き従って同行して来た経緯であり、正確にはこの二人は、コータの臣下ではないという事となる。
セバンは、不惑も過ぎた年頃ではあるが、エルフィ族らしく、外見はカミュと変わらく見えるほど若々しく、年長ゆえの経験の豊かさで、主棟の従者たちをまとめ上げる立場ともなっている。
キュルネは、エルフィらしい長い金髪を、いわゆる『ツインテール』で纏め、同時に知的な雰囲気も醸す『メガネっ娘』と、シンジ曰く『属性のデルタアタック』という麗しさ滲む容姿で、セバンと魔神蹂躙で死に別れた妻との間に生まれた、彼にとっては17歳の一人娘――カミュの計らいもあり、この派遣に乗じてカミュの臣下に加わえられていた。
次に、コータから見て右側――アイリスの側に、残りの7名は居た。
アイリスから最も近い席に座る、比較的大柄なドワネ男性――彼は、オルバ・ドワネ・ロトバスマ……3人目の近衛兵である。
彼こそが、何を隠そうミアの夫であり、本当は衛兵要員として派遣されたのだったが、主棟に入る事となった妻と、離れて暮らさせるのは忍びない――という、コータの計らいで近衛兵へと採用され、主棟に宛がわれた部屋で妻と共に暮らす事が許された。
年はミアと同じ22――コータでも、挨拶以外で声を聞いた事が無いほどに寡黙な男で、どこかジャンセンを彷彿とする佇まいがあるとは、コータの評である。
――で、寡黙な彼の向こうには、遠慮がちに、そして緊張した面持ちのシャルムとリズに加え、アイリス付きの二人の少年、クレア付きの少女二名が居た。
後者4名は全てヒュマド族――同様に、奴隷を意味する『ヤンヌ』を冠したラストネームを持った、少年二人がトムとスコット、少女二名はフィアナとモニカである。
トムとスコットは元々、雑務要員として『買われ』――この主棟に配されていた17歳と18歳の青年だったが、これもコータの計らいでアイリス付きに配され、ゆくゆくは衛兵や近衛を任せられる人材になれば、奴隷の立場から……という、彼の思惑を知ってか知らずか、アイリスは彼らをよく可愛がっている。
共に17歳のフィアナとモニカは、例の『総入れ替え組』出身らしく、美少女と呼ぶに相応しい美貌の持ち主で、コータは助手が必要だろうという理由で、彼女らをクレア付きに配した。
これにも、医療魔法士の助手としてのスキルを得て、ゆくゆくは奴隷の身の上から脱せる様にという期待が込められていた。
(――むほ♪、お主は『なーすふぇち』じゃものなぁ♪、どうせなら医官と助手をセットでか?)
――と、精神世界のサラキオスには、からかわれたモノだったが、もちろん、コータにそんなつもりは無いと、強く主張しておく。
それと――彼ら彼女らの様子を、城外で見かけたシンジが……
「――えっ⁉、アイリスたんのおねショタ展開や、クレアたんのおね百合展開まであるの⁈
見どころが多過ぎじゃないかっ!、このお城はっ!!!」
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