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黄金竜の再誕
生命の現場は姦しきかな
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「――というワケで、竜退治の次は、竜の卵探しってコトで」
――と、精神世界から戻ったコータは、近衛3名にレオナからの願いを告げ、彼女が暮らして居たという、更なる坑道の深部へと進み…
「――ありましたっ!、間違いなくデュルゴの卵です!」
竜に詳しいアイリスの機転もあり、レオナが餌としたと思しき、虫を狩った後らしき残骸や、湧き水が溜まる場所を見つけ、それを辿って行くと――アッサリと、卵は見つかった。
卵は、白地に灰色の斑点が拡がっている構図の殻に包まれ、その大きさは、球技のボールに例えると、バスケットボールを一回り大きくした様なモノであった。
「意外と小さいな……母親の体躯は、あんなに大きかったのに」
「生まれたての竜の大きさは、人の赤ん坊とさほど変わりませんから、私が知る限りでは、実に標準的な大きさだと思います。
ああ、なるほど……確かに、殻に皹が出て来ていますから、孵化はまもなくでしょうね」
腕を組み、まじまじと卵の様子を眺めるコータに、アイリスは強く触れない様に心掛けしながら、卵の状態を把握しようと近付く。
その時――パキッという甲高い音が、洞窟の壁面から反響し、より大きい皹が卵の頂点部に拡がり始め、殻の一部が岩肌な地面へと転がった。
「むぅ……もはや、卵のまま持ち帰るのは得策ではありませんね。
ココで、孵化させてしまいましょう」
そう言うとアイリスは、そそくさと防具の類を外すと、腕捲りをし始め……
「――オルバ殿。
孵化を促すために卵を更に温めたいので、この先に通じているという火口窟周辺から、ベシャメの木の葉を摘んで来て頂きたい。
あの厚い葉ならば、立派に毛布の類の代わりとなります故、それで卵を包んでやらなければなりません。
ああ、それからついでに――カミュ殿には、湧き水を酌んで湯を沸かして貰うので、火を熾すための薪になりそうな物も」
――と、彼女はテキパキと二人に指示を告げる。
「こっ、心得た……」
「おっ、お湯⁈、わっ、解かりましたっ!」
(男が、生命の誕生が絡む状況に狼狽えるのは、それが異世界であってもテンプレかぁ……)
――などと、オルバとカミュの慌てぶりを見て、コータは苦笑を漏らしていた……
「――コータ様。
出来れば、医療魔法の支援が欲しいので……陣営へと戻られ、詰めて居られるクレア様を、こちらへお連れ頂きたい」
――が、事ここに至っては、主従の間柄などは既にどこへやら……コータにも、アイリスからの指示が矢の様に飛んで来た。
「おっ、おぅ!」
コータは魔神モードを解放し、出口へ向けて飛んで行く――それは、オルバたちの事を笑っては居られない程、取るモノもとりあえずと言った体で、慌てふためく様であった。
……
…………
「――うん、元気に動いて、自力で殻を破ろうとしてる……アイリス、流石の対応でしたね」
――ともあって、洞窟へと同伴して、卵の中の状況を医療魔法で監視し始めたクレアは、側で共に見守っているアイリスに称賛の声をかけた。
辺りへと目を向けると、卵はアイリスの指示どおり――オルバが摘んで来たベシャメの木……この島では、実にポピュラーな樹々を覆っている、厚手で丈夫な葉で包まれ、その側には煌々と炊かれた焚火があり、その上では鍋状に置かれた、カミュの鎧の腹に溜められた湯が、コンコンと音を発てて沸いている。
「――いえ、コータ様も仰っていましたが、これから生れ落ちる子竜に罪はありませんし、子の行く末に気をかけて逝く事になった、その母デュルゴの思いも、何となくではあれど理解出来ます。
その"母性"という、女性の根幹に根付く感情に触発され、気が気ではない思いが故の行動に過ぎませぬ」
アイリスは、卵の様子を見詰めながら、クレアからの称賛に謙遜を込めてそう応じた。
「コータ様が、陣営に駆け込んで来られた際には本当に驚いたわ……
まるで、譫言の様に『――うっ、生まれるぅ……』と、仰られた時には、もう何が何やら……」
クレアは、笑いを堪えながら実に楽し気に、たおやかな笑みを浮かべる。
「その時に『――えっ⁉、わっ、私たちはまだ、一度も『そんなコト』には……』って、顔を真っ赤にして狼狽えた返事をしてる、クレア様の発言の方が、よ~っぽど大問題だったと思いますけどぉ~?」
「――そうそう!
特に『まだ』が付いてるって辺りは、ソレに近いコトや、進展の気配があり得るってぇ風に聞こえますしねぇっ!」
――と、不満気に二人の会話に割って入って来たのは…騒動の事を聞いて陣営へと駈けつけていた、ヤネスとニーナの二人。
彼女らは、そのクレアの発言が気になるのと、母竜の死骸を処理する上での手筈を整えるため、危険が薄まった洞窟内へと付いて来ていた。
クートフィリアにおいて、竜の死骸は、希少な資源の宝庫であると言える。
頑強な堅い鱗は、武具を加工する上では最良の素材だし、先程も触れたが、その下にある柔らかく上質な毛皮は、王侯貴族の中でも所有する事は間々ならない最高級品――更に、その下にある竜の肉などは、死後数時間で食べる事が出来なくなってしまう腐敗の速さから、流通が叶わない珍味中の珍味として知られている。
コータの気持ちとしては、曲りなりにも、精神世界で彼女と触れ合った経緯から、何も奪わずに弔いたい思いであったが――サラキオスから、自然界においては、むしろ、何も利する事無く葬られる方が恥辱に当たり、その様な思いは、その身が利する価値に欠けると同義であり、それはヒトのエゴでもあると、言い捨てられた。
彼は、そのサラキオスの言葉に妙な得心を覚え、偶然にも居合わせた鍛冶職人であるニーナには鱗を、服飾職人であるヤネスには毛皮を採取させ、そして、自分の専属料理人であるミアも、城から呼び寄せ、今は彼女の指示に従って、コータはカミュやオルバと共に、その肉を捌いている最中である。
――という事で今、奇しくも卵の側に居るのは、4種族を代表する形でコータの下へとやって来た、4人のヒロインたちのみなのである。
「――二人とも、あなたたちの様なうら若き乙女が、そっ、その様な耳汚い発言は慎みべきでよ?」
――と、クレアはヤネスが触れた自分の爆弾発言を払拭し様と、年長である事を全面に打ち出す態で、二人を諫めようと図る。
「むぅ~!、ただでさえクレア様は、コータ様と一つ屋根の下で暮らして居る上に、医療魔法士として、コータ様の御身に、"イロイロとし放題"っていう、紛れも無い事実があるのですから、先程の発言は疑惑を色濃くするモノですよぉ~っ!」
そう言ってヤネスは口を尖らせ、追及する様にクレアの顔を覗き込む――すると、クレアがかけている眼鏡に、薄っすらと何かが動く様子を彼女は見つけた。
「……えっ?、もしかしてコレ、卵の中の赤ちゃんデュルゴですか⁈」
ヤネスは、驚きと共に口元を抑え、彼女は嬉々として笑みを浮かべる。
「そうです――懸命に、世の中へと生まれ出て来ようと頑張っているのです」
そう言いながら、クレアは眼鏡を外して、それをヤネスの耳にかけてやる。
「うわぁ~っ!、可愛いぃ~~っ!!!」
「えっ⁉、アッ、アタシも観てぇぞっ!」
――と、ニーナも含めた乙女二人の興味は、アッサリと子竜の方へと向いた。
(ふぅ……幸いにも、二人の気を逸らす事が出来たわね)
クレアは、微笑ましさの中に安堵の思いも混じった笑顔を滲ませながら、卵の側から少し離れる。
「――ふふ♪、姦しきモノですなぁ……
私は、生まれてこの方、兄弟の類の縁は持たぬ身の上でありましたが……この娘らも含め、コータ様の下へと参じてからは、こうした似た様な縁を得る機会が増えた事は、人として行幸であったと感じておりますよ」
――と言いながら、沸かした湯を用いて淹れた、コルベが並々に入ったマグを、クレアへ差し出したのはアイリスだった。
「ありがとう――それは本当にそうかもしれないわね。
昨日の朝食時にコータ様が触れたとおり、この島に来た事で、私たちは多くの家族を得られたと言える……」
クレアも、アイリスの笑みに応じる様に軽く微笑み、受け取ったコルベを熱そうに一口啜った。
――と、精神世界から戻ったコータは、近衛3名にレオナからの願いを告げ、彼女が暮らして居たという、更なる坑道の深部へと進み…
「――ありましたっ!、間違いなくデュルゴの卵です!」
竜に詳しいアイリスの機転もあり、レオナが餌としたと思しき、虫を狩った後らしき残骸や、湧き水が溜まる場所を見つけ、それを辿って行くと――アッサリと、卵は見つかった。
卵は、白地に灰色の斑点が拡がっている構図の殻に包まれ、その大きさは、球技のボールに例えると、バスケットボールを一回り大きくした様なモノであった。
「意外と小さいな……母親の体躯は、あんなに大きかったのに」
「生まれたての竜の大きさは、人の赤ん坊とさほど変わりませんから、私が知る限りでは、実に標準的な大きさだと思います。
ああ、なるほど……確かに、殻に皹が出て来ていますから、孵化はまもなくでしょうね」
腕を組み、まじまじと卵の様子を眺めるコータに、アイリスは強く触れない様に心掛けしながら、卵の状態を把握しようと近付く。
その時――パキッという甲高い音が、洞窟の壁面から反響し、より大きい皹が卵の頂点部に拡がり始め、殻の一部が岩肌な地面へと転がった。
「むぅ……もはや、卵のまま持ち帰るのは得策ではありませんね。
ココで、孵化させてしまいましょう」
そう言うとアイリスは、そそくさと防具の類を外すと、腕捲りをし始め……
「――オルバ殿。
孵化を促すために卵を更に温めたいので、この先に通じているという火口窟周辺から、ベシャメの木の葉を摘んで来て頂きたい。
あの厚い葉ならば、立派に毛布の類の代わりとなります故、それで卵を包んでやらなければなりません。
ああ、それからついでに――カミュ殿には、湧き水を酌んで湯を沸かして貰うので、火を熾すための薪になりそうな物も」
――と、彼女はテキパキと二人に指示を告げる。
「こっ、心得た……」
「おっ、お湯⁈、わっ、解かりましたっ!」
(男が、生命の誕生が絡む状況に狼狽えるのは、それが異世界であってもテンプレかぁ……)
――などと、オルバとカミュの慌てぶりを見て、コータは苦笑を漏らしていた……
「――コータ様。
出来れば、医療魔法の支援が欲しいので……陣営へと戻られ、詰めて居られるクレア様を、こちらへお連れ頂きたい」
――が、事ここに至っては、主従の間柄などは既にどこへやら……コータにも、アイリスからの指示が矢の様に飛んで来た。
「おっ、おぅ!」
コータは魔神モードを解放し、出口へ向けて飛んで行く――それは、オルバたちの事を笑っては居られない程、取るモノもとりあえずと言った体で、慌てふためく様であった。
……
…………
「――うん、元気に動いて、自力で殻を破ろうとしてる……アイリス、流石の対応でしたね」
――ともあって、洞窟へと同伴して、卵の中の状況を医療魔法で監視し始めたクレアは、側で共に見守っているアイリスに称賛の声をかけた。
辺りへと目を向けると、卵はアイリスの指示どおり――オルバが摘んで来たベシャメの木……この島では、実にポピュラーな樹々を覆っている、厚手で丈夫な葉で包まれ、その側には煌々と炊かれた焚火があり、その上では鍋状に置かれた、カミュの鎧の腹に溜められた湯が、コンコンと音を発てて沸いている。
「――いえ、コータ様も仰っていましたが、これから生れ落ちる子竜に罪はありませんし、子の行く末に気をかけて逝く事になった、その母デュルゴの思いも、何となくではあれど理解出来ます。
その"母性"という、女性の根幹に根付く感情に触発され、気が気ではない思いが故の行動に過ぎませぬ」
アイリスは、卵の様子を見詰めながら、クレアからの称賛に謙遜を込めてそう応じた。
「コータ様が、陣営に駆け込んで来られた際には本当に驚いたわ……
まるで、譫言の様に『――うっ、生まれるぅ……』と、仰られた時には、もう何が何やら……」
クレアは、笑いを堪えながら実に楽し気に、たおやかな笑みを浮かべる。
「その時に『――えっ⁉、わっ、私たちはまだ、一度も『そんなコト』には……』って、顔を真っ赤にして狼狽えた返事をしてる、クレア様の発言の方が、よ~っぽど大問題だったと思いますけどぉ~?」
「――そうそう!
特に『まだ』が付いてるって辺りは、ソレに近いコトや、進展の気配があり得るってぇ風に聞こえますしねぇっ!」
――と、不満気に二人の会話に割って入って来たのは…騒動の事を聞いて陣営へと駈けつけていた、ヤネスとニーナの二人。
彼女らは、そのクレアの発言が気になるのと、母竜の死骸を処理する上での手筈を整えるため、危険が薄まった洞窟内へと付いて来ていた。
クートフィリアにおいて、竜の死骸は、希少な資源の宝庫であると言える。
頑強な堅い鱗は、武具を加工する上では最良の素材だし、先程も触れたが、その下にある柔らかく上質な毛皮は、王侯貴族の中でも所有する事は間々ならない最高級品――更に、その下にある竜の肉などは、死後数時間で食べる事が出来なくなってしまう腐敗の速さから、流通が叶わない珍味中の珍味として知られている。
コータの気持ちとしては、曲りなりにも、精神世界で彼女と触れ合った経緯から、何も奪わずに弔いたい思いであったが――サラキオスから、自然界においては、むしろ、何も利する事無く葬られる方が恥辱に当たり、その様な思いは、その身が利する価値に欠けると同義であり、それはヒトのエゴでもあると、言い捨てられた。
彼は、そのサラキオスの言葉に妙な得心を覚え、偶然にも居合わせた鍛冶職人であるニーナには鱗を、服飾職人であるヤネスには毛皮を採取させ、そして、自分の専属料理人であるミアも、城から呼び寄せ、今は彼女の指示に従って、コータはカミュやオルバと共に、その肉を捌いている最中である。
――という事で今、奇しくも卵の側に居るのは、4種族を代表する形でコータの下へとやって来た、4人のヒロインたちのみなのである。
「――二人とも、あなたたちの様なうら若き乙女が、そっ、その様な耳汚い発言は慎みべきでよ?」
――と、クレアはヤネスが触れた自分の爆弾発言を払拭し様と、年長である事を全面に打ち出す態で、二人を諫めようと図る。
「むぅ~!、ただでさえクレア様は、コータ様と一つ屋根の下で暮らして居る上に、医療魔法士として、コータ様の御身に、"イロイロとし放題"っていう、紛れも無い事実があるのですから、先程の発言は疑惑を色濃くするモノですよぉ~っ!」
そう言ってヤネスは口を尖らせ、追及する様にクレアの顔を覗き込む――すると、クレアがかけている眼鏡に、薄っすらと何かが動く様子を彼女は見つけた。
「……えっ?、もしかしてコレ、卵の中の赤ちゃんデュルゴですか⁈」
ヤネスは、驚きと共に口元を抑え、彼女は嬉々として笑みを浮かべる。
「そうです――懸命に、世の中へと生まれ出て来ようと頑張っているのです」
そう言いながら、クレアは眼鏡を外して、それをヤネスの耳にかけてやる。
「うわぁ~っ!、可愛いぃ~~っ!!!」
「えっ⁉、アッ、アタシも観てぇぞっ!」
――と、ニーナも含めた乙女二人の興味は、アッサリと子竜の方へと向いた。
(ふぅ……幸いにも、二人の気を逸らす事が出来たわね)
クレアは、微笑ましさの中に安堵の思いも混じった笑顔を滲ませながら、卵の側から少し離れる。
「――ふふ♪、姦しきモノですなぁ……
私は、生まれてこの方、兄弟の類の縁は持たぬ身の上でありましたが……この娘らも含め、コータ様の下へと参じてからは、こうした似た様な縁を得る機会が増えた事は、人として行幸であったと感じておりますよ」
――と言いながら、沸かした湯を用いて淹れた、コルベが並々に入ったマグを、クレアへ差し出したのはアイリスだった。
「ありがとう――それは本当にそうかもしれないわね。
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