22 / 207
御前会議
御前会議(前編)
しおりを挟む
「――皇様の、おな~りぃ~っ!」
衛士の通る声が響き、主殿に集まったロクスケを筆頭としたコウオウの公者たちは、平伏してサトコを迎え入れた。
ソウタから齎された、ヤマカキ事変の衝撃的な真相を受け、翌日サトコは、上級公者たちを御所に招集し、自らも出席する、"御前会議"を開いていた。
サトコは、上座の真ん中にゆっくりと腰を下ろし――
「皆――急な召集に、集まってくれて痛み入ります」
――と、一言、礼を述べてから、皆の姿を見渡して、ふぅっと一息を吐く。
「皇様、もはや平時ではないのですから、誰も急だとは思っておりませぬ――御気にはなさらず」
サトコから見て、右側の最前列に座る初老の男――コウオウ防衛軍、総大将のカツトシは、面を上げ、彼女の挨拶にそう応じた。
その、カツトシに列なる様に、右側には屈強な風体の公者が5人――この会議に出席していた。
「ありがとう――して、皆を集めた理由は、他でもありません……先のスヨウからの布告に関して、重大な一報が入ったため、それを皆に伝えようと来てもらったのです」
「重大な一報……ですと?」
一方、サトコから見て、左側の最前列に座る、宰相のロクスケは驚いた表情で、彼女が言った言葉を反復した。
「軍務の皆様が揃っておられるので、私はてっきり、派兵を問う合議だと推察しておりましたが……」
ロクスケの隣りに居る、財務を担当しているアキツグという公者は、戸惑い気味にそう言った。
そう――右側に鎮座している、カツトシを初めとした6名は、軍関係の公者である。
「――!、申し訳、ありません……私の力が足りぬ故、スヨウとの会戦回避という勅命を、未だ果たせずは、甚だ遺憾……」
そう、震えながら悔いているのは、外交を任されている、ヒロトという公者――その言葉どおり、回避交渉の勅命を受け、手段も策も、出し尽くしての外交交渉に当たっていた人物だ。
会議に召集されたのは、軍務6名に対し、文官は3名――確かに、アキツグの言う様に、派兵を問う合議だと思うのが、頷ける構成である。
「――ヒロト殿、皇様の御前ですぞ?、気を確かにしなされ!」
ロクスケは、そうヒロトを諌め、スッと身を正して、もう一度、サトコへ向けて平伏する。
「お見苦しい所をお見せ致しました――宰相が私に免じて、どうか、ヒロト殿にお許しを……」
「二人とも、気にしないでください。
ヒロトが懸命に任に当たってくれていた事は、報告書を見ても明らかですし、それは"だからこそ"の悔いなのでしょう?、苦労を――掛けました」
サトコは、ヒロトを見詰め、そう労いの声を掛けた。
「もっ!、勿体無きお言葉をぉぉ……!」
ヒロトは、ついに涙を流し、彼ももう一度平伏する。
「――さて、皆に伝えたい重大な一報とは……あのヤマカキ村への襲撃を、自らの目で見ていた者が――私の所に、その真相を伝えに来た事です」
「――?!、!!!!!!」
会議に出席している誰もが、サトコの話に驚き、どよめいた。
「――なっ!?、そっ!、それは、一体、如何なる……」
「――あの夜、旅の途中だった私の旧友が、村の近郊で野宿をしていて……村から逃げてきたという者を守るため、賊と一戦を交え、その賊は――なんと、"鳳凰の紋"が彫られた胸当てをしていたと……」
「――っ?!、!!!!!!、でっ!、ではっ!、もしや――っ!?」
「――はい、あの事件は……"スヨウの自作自演"のであったという一報です!」
サトコは、眉間にシワを寄せ、声高に言い放った!
「――お待ちください」
そのサトコの主張に、早速噛みついたのは……他ならぬ、宰相ロクスケである。
「皇様のご友人――を、疑うのは心苦しいですが、その報せの信憑性は?
さらに、あの辺りで、たまたま旅をしていたというのも――ちょっと、合点が行かない言い分です。
失礼を承知で、その方の詳しい身の上をお知らせ頂きたく……」
その、ロクスケの主張に、サトコはニヤっと笑みを浮かべ――
「流石はロクスケです――的確な指摘に、関心を覚えます。
その者の身の上は……私から説明するより、その者をココに呼んでありますから、その者に直接お聞きになってください」
――そう言って、側に控えているキヨネに目配せをする。
それに応じて、キヨネは中座し、隣りの部屋と繋がっている襖を開け、ソウタを招き入れた。
「――っ?!、!!!!!!」
出席している、上級公者たちから、さらに大きなどよめきが起こった。
主殿に招き入れられたのは、極々フツーな青年……一見しただけでは、皇であるサトコの友人であるという事自体が疑わしい姿だが、そのどよめきの真の理由とは、その青年の人差し指で光を放つ、"金糸龍の指輪"である。
「――ゆっ?!、指輪の……!」
ロクスケは、そこまで言って、その先を飲み込む様に押し黙る。
"指輪の君"とは、あくまでも民や臣下が付けた、俗称であり隠語――公式な意味を持つこの場で、それをサトコの前で口にするのは、礼を失する行為である。
ソウタは――公者たちに囲まれる様な体で、下座の末席で平伏する。
「――ソウタ、と申します。
此度は、皇様の計らいで、コウオウの皆様へ、私が自ら見てきた、ヤマカキでの仔細をご報告させていただきます」
「うっ……うむぅ、時にソウタ殿――まず、そなたの詳しい素性をお聞かせ願えるかな?」
ロクスケは冷静に、先程から気にしている、ソウタの身の上を問うた。
話の信憑性を、その者の過去や経歴から計る――生粋の文官である、ロクスケならではの物差しである。
ソウタは少し、嫌悪の表情をロクスケに向けたが、気を取り直して、自分の出自を話し出す。
「――はい、私はツツキが地の領主……"アヤコ様"が、"件の敗戦の贖罪"として引き取った孤児の一人で、今は師である"リョウゴ様"の言葉を受け、諸国を放浪する流者に身をやつしております」
「――っ?!」
「――アッ!、アヤコさまぁ?!」
「とっ!、刀聖様の……弟子ぃ?!」
「――ほぉ、なるほどなぁ……」
――そんな、様々なリアクションが、主殿内を駆け回る。
ソウタの言葉の選び方も、実に巧妙であった。
ロクスケたちの様な、権威に準ずるタイプを信じさせるには――アヤコやリョウゴという、知名度に長けた名を使うのは、とても有効と言え、さらに、サトコにすら隠している、光の刀の所持もちゃ~んと気付かせない物言いだ。
「――では、皇様とは、市井降りの際……」
「――ええ、あの頃に親しくさせて頂いたので、私が旅先で出くわした事が、この様な事態を呼んでいると聞き及び、報せに参ったのでございます」
ソウタは堂々と、そして、臆する事無く、自分がココに来た理由を明かす。
そして、ソウタは――昨日の、サトコを前にして語った事と同じく、あの場で見た全てを……皆に伝えた。
「――むう、三十ほどの手勢で襲い、自らの民を皆殺しにしていた……とはな」
カツトシは、厳しい表情をし、蓄えてある顎鬚を何度も擦る。
「ソウタ殿、一つ聞くが――お主、賊……いや、三十有余の警備隊員と"一人で"、一戦交えたというのか?」
ソウタは――
(――やべぇな。
流石に大将ともなれば……俺が"アレ"を持っているのを、隠しておくのは難しいか?)
――と、心中でカツトシの鋭い質問に戸惑っていた。
だが、観念した様に――
「――ええ、三十有余の兵、一人で討ち果たしております」
――と、光の刀のコトは除いて、顛末を隠さずに述べた。
――おおおっ………っ!
軍務の出席者たちは、驚きの声を挙げる。
そして、カツトシは、ジロリとソウタの姿を見渡し――
「――だろうな、主殿に入って来た時から、薄々気付いておる……うぬが、相当な手練れであろう事はな。
それに、醸す雰囲気も……実に、リョウゴ様と似ておるしな」
――そう、カツトシは、ニヤリと笑って見せ、何度も頷く。
「――えっ?!、師……と、会った事が?」
「ああ、若い時分に、一目だけ――ではあるがな」
二人が、リョウゴについての会話をしていると、それに割って入る様に、ロクスケが――
「――皇様。
では、この報せをクリ社にも送り、それを材料に、会戦回避の交渉を再度申し込む――という、方針でよろしいですな?」
――と、この一報を受けての対応を、サトコに進言する。
その進言に、サトコは――
「――"いいえ"、我らが地を侵して来るという、スヨウが軍を……"迎え撃って"頂きたいのです」
――と、鋭い眼光で、前を見据えたまま言った。
衛士の通る声が響き、主殿に集まったロクスケを筆頭としたコウオウの公者たちは、平伏してサトコを迎え入れた。
ソウタから齎された、ヤマカキ事変の衝撃的な真相を受け、翌日サトコは、上級公者たちを御所に招集し、自らも出席する、"御前会議"を開いていた。
サトコは、上座の真ん中にゆっくりと腰を下ろし――
「皆――急な召集に、集まってくれて痛み入ります」
――と、一言、礼を述べてから、皆の姿を見渡して、ふぅっと一息を吐く。
「皇様、もはや平時ではないのですから、誰も急だとは思っておりませぬ――御気にはなさらず」
サトコから見て、右側の最前列に座る初老の男――コウオウ防衛軍、総大将のカツトシは、面を上げ、彼女の挨拶にそう応じた。
その、カツトシに列なる様に、右側には屈強な風体の公者が5人――この会議に出席していた。
「ありがとう――して、皆を集めた理由は、他でもありません……先のスヨウからの布告に関して、重大な一報が入ったため、それを皆に伝えようと来てもらったのです」
「重大な一報……ですと?」
一方、サトコから見て、左側の最前列に座る、宰相のロクスケは驚いた表情で、彼女が言った言葉を反復した。
「軍務の皆様が揃っておられるので、私はてっきり、派兵を問う合議だと推察しておりましたが……」
ロクスケの隣りに居る、財務を担当しているアキツグという公者は、戸惑い気味にそう言った。
そう――右側に鎮座している、カツトシを初めとした6名は、軍関係の公者である。
「――!、申し訳、ありません……私の力が足りぬ故、スヨウとの会戦回避という勅命を、未だ果たせずは、甚だ遺憾……」
そう、震えながら悔いているのは、外交を任されている、ヒロトという公者――その言葉どおり、回避交渉の勅命を受け、手段も策も、出し尽くしての外交交渉に当たっていた人物だ。
会議に召集されたのは、軍務6名に対し、文官は3名――確かに、アキツグの言う様に、派兵を問う合議だと思うのが、頷ける構成である。
「――ヒロト殿、皇様の御前ですぞ?、気を確かにしなされ!」
ロクスケは、そうヒロトを諌め、スッと身を正して、もう一度、サトコへ向けて平伏する。
「お見苦しい所をお見せ致しました――宰相が私に免じて、どうか、ヒロト殿にお許しを……」
「二人とも、気にしないでください。
ヒロトが懸命に任に当たってくれていた事は、報告書を見ても明らかですし、それは"だからこそ"の悔いなのでしょう?、苦労を――掛けました」
サトコは、ヒロトを見詰め、そう労いの声を掛けた。
「もっ!、勿体無きお言葉をぉぉ……!」
ヒロトは、ついに涙を流し、彼ももう一度平伏する。
「――さて、皆に伝えたい重大な一報とは……あのヤマカキ村への襲撃を、自らの目で見ていた者が――私の所に、その真相を伝えに来た事です」
「――?!、!!!!!!」
会議に出席している誰もが、サトコの話に驚き、どよめいた。
「――なっ!?、そっ!、それは、一体、如何なる……」
「――あの夜、旅の途中だった私の旧友が、村の近郊で野宿をしていて……村から逃げてきたという者を守るため、賊と一戦を交え、その賊は――なんと、"鳳凰の紋"が彫られた胸当てをしていたと……」
「――っ?!、!!!!!!、でっ!、ではっ!、もしや――っ!?」
「――はい、あの事件は……"スヨウの自作自演"のであったという一報です!」
サトコは、眉間にシワを寄せ、声高に言い放った!
「――お待ちください」
そのサトコの主張に、早速噛みついたのは……他ならぬ、宰相ロクスケである。
「皇様のご友人――を、疑うのは心苦しいですが、その報せの信憑性は?
さらに、あの辺りで、たまたま旅をしていたというのも――ちょっと、合点が行かない言い分です。
失礼を承知で、その方の詳しい身の上をお知らせ頂きたく……」
その、ロクスケの主張に、サトコはニヤっと笑みを浮かべ――
「流石はロクスケです――的確な指摘に、関心を覚えます。
その者の身の上は……私から説明するより、その者をココに呼んでありますから、その者に直接お聞きになってください」
――そう言って、側に控えているキヨネに目配せをする。
それに応じて、キヨネは中座し、隣りの部屋と繋がっている襖を開け、ソウタを招き入れた。
「――っ?!、!!!!!!」
出席している、上級公者たちから、さらに大きなどよめきが起こった。
主殿に招き入れられたのは、極々フツーな青年……一見しただけでは、皇であるサトコの友人であるという事自体が疑わしい姿だが、そのどよめきの真の理由とは、その青年の人差し指で光を放つ、"金糸龍の指輪"である。
「――ゆっ?!、指輪の……!」
ロクスケは、そこまで言って、その先を飲み込む様に押し黙る。
"指輪の君"とは、あくまでも民や臣下が付けた、俗称であり隠語――公式な意味を持つこの場で、それをサトコの前で口にするのは、礼を失する行為である。
ソウタは――公者たちに囲まれる様な体で、下座の末席で平伏する。
「――ソウタ、と申します。
此度は、皇様の計らいで、コウオウの皆様へ、私が自ら見てきた、ヤマカキでの仔細をご報告させていただきます」
「うっ……うむぅ、時にソウタ殿――まず、そなたの詳しい素性をお聞かせ願えるかな?」
ロクスケは冷静に、先程から気にしている、ソウタの身の上を問うた。
話の信憑性を、その者の過去や経歴から計る――生粋の文官である、ロクスケならではの物差しである。
ソウタは少し、嫌悪の表情をロクスケに向けたが、気を取り直して、自分の出自を話し出す。
「――はい、私はツツキが地の領主……"アヤコ様"が、"件の敗戦の贖罪"として引き取った孤児の一人で、今は師である"リョウゴ様"の言葉を受け、諸国を放浪する流者に身をやつしております」
「――っ?!」
「――アッ!、アヤコさまぁ?!」
「とっ!、刀聖様の……弟子ぃ?!」
「――ほぉ、なるほどなぁ……」
――そんな、様々なリアクションが、主殿内を駆け回る。
ソウタの言葉の選び方も、実に巧妙であった。
ロクスケたちの様な、権威に準ずるタイプを信じさせるには――アヤコやリョウゴという、知名度に長けた名を使うのは、とても有効と言え、さらに、サトコにすら隠している、光の刀の所持もちゃ~んと気付かせない物言いだ。
「――では、皇様とは、市井降りの際……」
「――ええ、あの頃に親しくさせて頂いたので、私が旅先で出くわした事が、この様な事態を呼んでいると聞き及び、報せに参ったのでございます」
ソウタは堂々と、そして、臆する事無く、自分がココに来た理由を明かす。
そして、ソウタは――昨日の、サトコを前にして語った事と同じく、あの場で見た全てを……皆に伝えた。
「――むう、三十ほどの手勢で襲い、自らの民を皆殺しにしていた……とはな」
カツトシは、厳しい表情をし、蓄えてある顎鬚を何度も擦る。
「ソウタ殿、一つ聞くが――お主、賊……いや、三十有余の警備隊員と"一人で"、一戦交えたというのか?」
ソウタは――
(――やべぇな。
流石に大将ともなれば……俺が"アレ"を持っているのを、隠しておくのは難しいか?)
――と、心中でカツトシの鋭い質問に戸惑っていた。
だが、観念した様に――
「――ええ、三十有余の兵、一人で討ち果たしております」
――と、光の刀のコトは除いて、顛末を隠さずに述べた。
――おおおっ………っ!
軍務の出席者たちは、驚きの声を挙げる。
そして、カツトシは、ジロリとソウタの姿を見渡し――
「――だろうな、主殿に入って来た時から、薄々気付いておる……うぬが、相当な手練れであろう事はな。
それに、醸す雰囲気も……実に、リョウゴ様と似ておるしな」
――そう、カツトシは、ニヤリと笑って見せ、何度も頷く。
「――えっ?!、師……と、会った事が?」
「ああ、若い時分に、一目だけ――ではあるがな」
二人が、リョウゴについての会話をしていると、それに割って入る様に、ロクスケが――
「――皇様。
では、この報せをクリ社にも送り、それを材料に、会戦回避の交渉を再度申し込む――という、方針でよろしいですな?」
――と、この一報を受けての対応を、サトコに進言する。
その進言に、サトコは――
「――"いいえ"、我らが地を侵して来るという、スヨウが軍を……"迎え撃って"頂きたいのです」
――と、鋭い眼光で、前を見据えたまま言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる