流れ者のソウタ

緋野 真人

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光刃現眼

開戦

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――時は、ほんの少しだけ戻って、ここは朝焼けが空に滲み出して来た頃の、有志隊の陣。


「う~ん♪、一仕事した後の朝ごはんは、美味しいねぇ~♪」

――と、その天幕の中で、満面の笑みを浮べて食事に興じているのはタマである。


「ホント、お前って、顔を見たら、必ずナニかを喰っている気がするぜ」

ソウタも、タマの様子に呆れはしながら、自分も朝食を摂っていた。

「ふっ、だが、タマの言う事は一理ある。

起き抜けに食う朝飯とは、段違いに上手く感じるさ」

二人と同じ様に、黙々と朝飯を咀嚼していたギンは、そう言って、タマの意見に賛同した。


敵飛翔部隊への夜襲に成功したソウタたち4人は、速やかに陣へと帰還していた。


本来なら、カツトシへの戦果報告が先なのが、当たり前だが――

『夜通し戦って、走って、急いで戻って来たら……お腹空いたよ~っ!

カオリぃ~!、先にご飯にしよぉ~?、皆も、ご飯の時間なんだしぃ~』

――と、タマが言い出したため、4人は、陣に残っていた他の義兵たちと共に、食事を行っていた。


他の、皇軍の者が聞いたら、また問題になりそうな行動である。


「ふぃ~!、美味しかったぁ~!

これで、昨夜寝てないから、グッスリと寝床に入れたら、サイコーなんだけどな~っ!」

食べ終えたタマは、天を仰ぎながら、ちょっとした望みを、カオリの方に振り向きながら言ってみる。

「あれ……?、カオリ?、ご飯、残ってるよ?」

タマの目線が、カオリの膳に及ぶと、物資方が用意した料理が、盛り付けられたままの状態で並んでいた。

その、タマの声を聞き、自分もカオリの膳を観たソウタは――

「カオリさん?、どうした?」

――と、カオリの肩に手を置いて尋ねる。

それに、ビクッと反応して、ハッとなったカオリは――

「――えっ?!、あっ!、すいません」

――と、答えに成らない生返事を返す。

「……どうした、食欲が無いのか?」

ギンも、心配そうに、カオリの顔を見やる。

一斉に注視されたカオリは、少し焦って――

「……いえ、そうではありません。

夜通しの戦闘だった故、少し、疲労で呆けてしまいましたかね、ははは……」

――と、取り繕うようなセリフと、乾いた笑い声で応じた。

「――"腹が減っては、なんとやら"と申しますし、こんな事ではいけませんなっ!」

そう言って、カオリは椀を手に取り、よそわれた飯を一気に掻き込んで見せる。


「はははっ!、それでこそ『皇軍の女傑』だぜっ!、隊長さん!、女伊達らに、良い喰いっぷりだぁ!」

カオリの飯を掻っ込む姿に、他の義兵からやんややんやと歓声が沸く。


「よぉ~しっ!、じゃあ、アタシもおかわり!、カオリぃ~!、どっちが早く平らげるか勝負だよ!」

――などと、タマは理由を付けて、おかわりを所望して、カオリに早食い合戦を申し出る。


そんな、カオリたちの様子を見やり、ソウタは――

(――なんか、わざとらしくて……イヤな予感がするねぇ。

カオリさんって、確か……昨夜が"本当の意味"での『初陣』、だしな)

――と、妙な胸騒ぎを覚え、そこまで頭を巡らせた……その時っ!


――ドン!、ドン!、ドン!

「――ウオオォォォォォツ~~~~~~!」


――という、音と声が、ホウリ平原中に響き渡った!


「――っ?!」

「えっ?!、なに?」

ソウタは、瞬時に顔色を変え、タマは持ち上げた椀を置き、怪訝とした表情で、音と声が響いた南の空を見上げる。


カオリも、ソウタと同じく、顔色を一変させ――

「――"三度の足踏み"!、『全軍総突撃』の布れ!」

――自分が聴いた音の意味を、確かめる様に復唱し、慌てて南方への天幕を潜って外へと走る!


スヨウの陣の方へと目を凝らすと、整列した歩兵が、一斉にこちらへと向って進軍する様子が見えた。


「――有志隊将!、カオリ様!」

――と、敵の進軍を確認したのと同時に、カツトシの手勢が叫びながら走って来た!

「緊急招集であります!、早急に、本陣へ来られたしとの事!」

その一言だけを言って、その手勢は一礼をして走り去った。


「――承知!、マタザ殿!、ご苦労でござった!」

カオリは、"本物の"マタザに、礼を言って見送る。

「……カオリさん」

ソウタの真剣な眼差しを受け、カオリは黙って頷き――

「――大将の元へ、行って参ります!」

――とだけ言って、本陣へと駆け出した。




「――手筈は?」

スヨウ軍の本陣で、3度ごとに刻む足音を聞きながら、マサノリは側に控えるリノに現状を尋ねる。


「はい、歩兵五千が既に進攻を開始――続いて、弓兵一千、界気兵五百が追従、軍議どおりに進んでいます」

リノは、行進を始めた前線を見やりながら、的確に応じて見せた。

「――よろしい、それと陣ぶれは?、ワシの考えどおりに配してくれたか?」

「それも、抜かりはありません。

大武会八傑のカオリが率いているという、敵義兵部隊と対する左翼の部隊は――手薄に写る数に留めよとのお達しも、仰せのとおり――」

――リノは、マサノリの問いに淡々と答えながらも、怪訝とした表情で――

「――でも、どうして?、一人で数十人と渡り合えるっていう、大武会十六傑以上――その中でも『皇軍の女傑』とまで呼ばれてて、有名なカオリさんが相手じゃ、人数を割かないと危ないんじゃないの?」

――と、不満そうに問い返す。

「これっ!、言葉使いが緩んでおるぞ?」

マサノリは、急に普段のフランクな態度に戻した、義娘のリノを諭す。

「だって、今、周りで聞いてるのは、子供の頃から知ってる顔ばっかりだもん!

ただでさえ、総攻め中でキンチョーしてるのに、言葉使いまでを気にしてたら疲れちゃうから、皆も大目に観てよ!」

リノは開き直って、周りを固めている勝手知ったる義父の手勢を見渡す。

「はははっ!、リノの言うとおりですぞ、三軍将様」

手勢の兵たちは、笑いながらそう応じる。

リノも、皆に合わせる様に笑みを造り、にこやかに陣内を見渡した。

その様子に、マサノリもニヤッと笑って――

(――こやつ、一言で、陣の張り詰めた空気を変えおったわい!

自分で、"緊張している"と言うてはいたが、自分――ではなく、陣の空気を感じて言うたのじゃろう。

我が娘ながら、真に、こやつは"将の器"じゃわい!)

――と、リノの判断に感服し、ふうっと小さな溜め息を吐く。


「あの、カオリが率いる、義兵隊相手に、兵を割かんのは何故かと問うたな?」

マサノリは人差し指を立て、それをリノへと向けながら言う。

「うん、やる事、逆じゃないかと思っちゃう」

――と、リノは素直に感想を吐露する。

「件のカオリの様に、武勇を誇る者がおる隊とはなぁ――マジメには戦わんのが一番じゃ、というコトじゃよ」

マサノリは真剣に、また素直に、疑問をぶつけたリノを、嘲笑うかの様にキッパリとそう言った!

「え~っ!?」

リノは、まさかの敬遠策に呆れ、口を大きく開ける。

「あんなバケモノみたいな輩に、兵を割いたら、死人が増えてしまうだけじゃからな。

戦線の維持に徹して、あーいう輩が他の陣に食い込んで来ないように、壁役だけを据えるのが得策なんじゃよ」

マサノリは、微かに見える、有志隊の陣を見据えながら、そう言った。

「それに、戦い慣れない皇軍は、その突出した武力たるカオリと、戦慣れしとるはずの義兵に、頼りきった布陣となると見るのが妥当――それは逆に、敵の他勢に狙いを絞る方が、戦果として良いというコトだ。

それに、ワシは、あの義兵隊に蹂躙される"フリ"をせい、とも対義兵部隊に言うておる」

マサノリはそう言って、得意気に笑みを造る。

「えっ?!、どうしてよ?」

対してリノは、得意気な義父の態度に、ちょっと苛立つ素振りで尋ねる。

「義兵隊には、前に出てきて欲しいんじゃよ――即座に、本陣へは戻れぬぐらいの位置にな」

そこまで聞いて、リノはハッと何かに気付く。

「――そっか!、飛翔部隊が、一方的に本陣を攻めれるように?」

「ご名答じゃ!、頼りの義兵部隊が、我らの左翼を切り崩したとなれば――弓隊や界気隊も丘の下へと、前に押し出し、たたみ掛けようとするのが上策――だが、それは逆に、本陣が孤立する事を意味するのじゃ!」

マサノリはニッタリと笑い、見事に答えを当てて見せたリノを褒める。

「――これが、ワシが辿り着いた必勝の策。

皇軍よ、破れるモノなら破って見せい……よし!、馬引けぇい!、我らも陣を引き払い前進する!」

――と、マサノリは立ち上がり、兜を被って丘上の金糸で龍が描かれた旗を睨んだ。


その、"必勝の策"が、既に破られているとは――彼らはまだ、気づいていない。




スヨウ軍の総突撃が迫り、対する皇軍が緊急軍議に因って取った策は――マサノリの読みどおり、有志隊を右翼(※スヨウ側から観ると左翼)の前線に置いた、力押しの策だった。


「まっ、そうなるよねぇ~」

――と、ソウタは間延びした口調で、カオリから伝えられた陣ぶれに対し、テンの鞍上から、進軍しているスヨウ軍を見据え、そんな独り言をつぶやいた。

「ええ!、我らの武勇で圧倒してこそ!、暴国に示すべき、皇の名の下の意義!

皆様ぁっ!、よろしいなぁっ!!!?」

ソウタの隣で、同じく馬首を並べたカオリは、独り言に答える様にそう叫んで、自慢の藍色の柄の長槍を掲げ、位置に着いた、有志隊の面々を見渡す。


「――ウオオォォォォォツ~~~~~~!」

――と、叫びに応じて、先程のスヨウ軍のモノに劣らない、鬨の声が響き渡る!


それを聞き、一つの役目を終えた体のカオリは、隣のソウタに――

「――ソウタ殿は、随分良い馬をお持ちですな」

――と、よっぽど余裕があるのか、おもむろに雑談を振ってきた。


有志隊の義兵が駆る馬は、大概、義兵が自ら連れて来た私有の一頭である。


(なんだよ、初めて人を殺したコトに、"アテられちまった"のかと心配してたら、随分と余裕じゃないの。

俺の、勝手な杞憂だったかぁ?)

ソウタが、先の夜襲を終えて以来、少し様子がおかしい、カオリの事を気にしていたのは――そういう杞憂からだった。


("飯が食えない"ってのは、典型的な反応だったんだが……流石は"皇軍の女傑"ってか?)

そう、心中で杞憂を決着させ、ソウタは――

「――良い馬って、こいつ、買った馬じゃなくて、元々は畑を荒らしてた野良馬ですよ?

丁度、旅をしてても、馬貸しの賃料はバカにならねぇと思ってたから、こいつを捕まえる仕事の給金の代わりに、肉屋に売るつもりだった、雇い主に譲って貰ったんです」

――と、カオリからの"フリ"にそう答え、テンを所有した経緯を話した。


ちなみに――"馬貸し"とは、現実に準えれば、街道を行く旅人に、レンタカーの要領で馬を貸し出す商売である。


「とても良い馬ですよ。

それこそ、私の実家は馬貸しを生業としていたので、よく解ります――筋肉の着き方や、そのハリ、毛艶……"名馬"と呼ばれて申し分ない一頭ですよ」

カオリは、自分の出自を交えて、テンの首筋を撫でて褒める。

「へぇ、お前、そんな風に褒められるの、初めてじゃねぇのかぁ~?」

ソウタは、朗らかな笑みを見せて、テンのタテガミをわしゃわしゃと撫でた。


「――構ぁ~っえっ!」

――と、弓隊の射程距離に、敵兵が入ったコトを指す掛け声が、丘の上から聞こえた。


「よぉ~しっ!、弓隊の矢から逃れた者が迫ったら、私が頃合いを見て合図します!

我らも、彼奴らに突貫を仕掛け、迎え撃ちますぞ!」

カオリはまた叫んで、足を速めて突撃体勢となった、敵が敷く最前線を見やって言い放つ!


「――放て~~~~~~~ぇぇぇぇぇっ!」

二千名を悠に超える、皇軍の弓隊が放った矢が、突進してくるスヨウ軍の歩兵に向けて、一斉に放たれた!


「――ぐぅっ!」

放たれた矢の半分は、草原の草むらに突き刺さり、もう半分は、突進する歩兵を捉え、矢を喰らった歩兵たちの呻き声が、草原中に木霊する。

矢を免れた歩兵や、刺さっても"お構い無し"という、豪気な歩兵は、まったく歩を緩めず――丘のふもとに居る、有志隊へと迫る!


「――ウオオォォォォォツ~~~~~~!」

鬼気迫る、生死を賭けた凄まじい形相で、一心不乱に目の前の敵だけを見据え、鬨の声を挙げながら、スヨウの歩兵たちは草原を駆けた。


「――っ!!!!!」

――その、スヨウ兵が放つ気迫を感じて、カオリは……昨夜の、最後の一人の姿を思い出す。

それと同時に、初めて人の肉を斬った時の刃の感触、骨を割った時の音もまた、脳裏へと甦る。


「――突撃ぃぃぃぃっ~!!!!!!」

中央、左翼の皇軍には号令が掛かり、歩兵部隊が一斉に突進を始めた!


(おいおい?!、コッチの合図は?、最前線は有志隊俺たちなんだぞ?)

ソウタは、他の部隊の突進を見やり、完全に遅れた形となっている事を不審に思って、隣――カオリの方へと、顔を向けると――

「――?!、カオリさん!?」

――彼女は、顔色を、鎧の色と遜色ないほどにあおく染め、ガタガタと身体を震わせていた。
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