69 / 207
聖なる都
意味深
しおりを挟む
「――くしゅんっ!」
「あれ?、サトコ……風邪?」
――場面は替わって、ココはオウクの御所。
執務中、急にくしゃみをしたサトコに、警護をしているタマは、彼女の体調を気遣った。
「いえ――"そろそろ、ソウタはテンラクに着いた頃かしら?"などと、ふと思ったら、急に……」
サトコは恥ずかしそうに、懐のちり紙を取り出して鼻を拭いた。
「あ~!、きっと、ソウタは今頃、テンラクでまた、キレイな女のヒトを侍らせてたりるんじゃないのぉ~?」
タマは天を仰ぎ、顔をしかめてソウタをディスる。
「うふふ♪、そうかもしれませんね。
私たちの"想い人殿"は――『意外と』モテて、それが、尽きない運を持っていそうですから」
そう、サトコは面白可笑しく言って、楽しそうに笑う。
「そういや――確か、クリ社には凄い美人が居るって、酒場でおっちゃんたちが話していた事があったけど……」
タマは顎に手をやり、記憶を手繰る様を見せる。
「ああ、きっとそれは、大神官シオリの事でしょう。
彼女は――女性の私から見ても、溜め息が出るほどの美貌の持ち主ですから」
タマの疑問に、サトコは推測も含めて答えた。
「ふぅ~ん……じゃあ、ソウタもクリ社に行くってハナシだから、その凄い美人も――ソウタの"あの"得体の知れない魅力に、やられちゃうのかなぁ?」
「う~ん……大巫女様のお話と、直に会った印象としては、シオリは敬謙な萬神道信徒で、神職の役目に骨の髄までをも捧げた様な、色恋沙汰とは無縁な女性――噂では、還俗しての求婚を断わった数は、夜空の星の数すら凌ぐと言われ、その鉄壁ぶりから、女色ではないかという話もあるぐらいですから、指物ソウタでも難しいと思いますけど……」
サトコは得々とそう語り、ソウタがシオリを惚れさせるのは、困難であろうと嘯く。
「ふぅ~ん……会ってみたいなぁ、そのシオリってヒト」
タマは、シオリの事に興味を示し、天京がある東へ向けて天を仰いだ。
「――では、刀聖様、参りましょうか?」
場面はまた――御船板の館へと戻り、その門の前で、シオリは緊張気味に、ソウタを居宅へと繋がる方へと誘った。
「はっ、はいぃ……」
対するソウタは、そのシオリよりも緊張した様で、彼女の後ろへ追従した。
ソウタからすれば――ある意味、憧れのアイドルに、自宅へと誘われた様な状況……緊張するのは当然であろう。
「刀聖様、明日、大神官公邸へと迎えを向かわせます故――本陣へのご訪問、よしなにお願い致します」
門を抜け、帰宅の途に着こうとする二人の背に、そう声を掛けたのはショウだ。
「えっ、ええ……解りました。
こちらこそ、よろしくお願いします」
気が気ではない素振りのソウタは、半ば生返事で応じた。
「では、刀聖様、大神官様――また、明日に」
ショウは深く礼をして、二人の姿が見えなくなるまで見送った。
「だっ!、大神官様が男連れで……珍しい光景を見ちまったなぁ」
「うっ、うらやまし過ぎるぜぇ、あの男!」
「相手は、刀聖様らしい――立派なご公務なんだから、茶化すモノではないよ」
ショウが、館内に戻る道すがら聞こえた、任務中の天警士団員や、執務中のクリ社の公者たちの話声は、そんな声で持ちきりだった。
「――よぉ、どうだったぁ?、刀聖ってのは」
そんな声の中に割って入った、ショウへ向けたその声は――しゃがれた低い声で、この公的な施設の中には似合わない、少々下品な口調である。
「イゾウ殿――戻られておりましたか」
ショウは目の前に立った、士団の羽織りと着物を乱雑に着た、散切り頭の男へ向けてそう言った。
この散切り男は、天警士団五番隊長――イゾウである。
五番隊の担当は翼域南東部で、北コクエの国境と接している、戦略上の重要地域だ。
そんな場所を任されているぐらいなので、武勇は折り紙付き――そして、公者には似合わない、下品な口調のカラクリも、その武勇にある。
イゾウは、育成機関である"士塾"の出身ではなく、その武勇を見込まれて登用された、流者の一人なのだ。
彼は、流者の身の上のまま――3年前の大武会に出場し、準決勝でショウと対戦。
結果的に敗れはしたが、その荒削りな剛剣の冴えを買われ、天警士団へと誘われ、空位と成る寸前だった五番隊長の任と共に、鳴り物入りで入団した経緯がある。
そんな、対戦した縁もあり、ショウとイゾウは交流も多く――イゾウのあんな口調も、互いの仲で許されているのである。
「刃を――交えた訳ではありませんが、光刃の事を差し引いても、相当な手だれと思うのが妥当でしょう」
ショウは、ソウタとの対面を思い返し、こめかみに少し冷や汗を滲ませる。
「へぇ……てめぇに、ソコまで思わせるたぁ、とんでもねぇ野郎ってワケか」
イゾウは目を見張り、ニヤリと笑う。
「――明日、本陣にお迎えする手筈となりましたから、あなたも間近で直に接すれば、私の態度の意が解ると思いますよ?」
イゾウの笑みに、嘲笑いを感じたショウは、少し苛立ちを見せてそう応えた。
「へへ♪、おめぇの眼力を、疑ってるワケじゃねぇよ。
ただ、そんなのが"今、ココに居られちゃあ――面倒じゃねぇのか"って、ハナシよ」
イゾウは、両手をヒラヒラと振り、ショウの機嫌を取る。
「イゾウ殿、その話題は――」
――だが、どうやらイゾウは余計な事を口走った様で、ショウは眉間にシワを寄せる。
「へへ♪、周りに、誰も居ねぇのは確認済みよ。
刀聖が居るままでも、予定どおりに"例の計画"をおっ始めるのかぁ?」
「――コホン!、居なくなるまで……予定を後ろ倒すのが賢明でしょうね。
彼を、一時でも抑え様とするなら――最低でも、直衛を七名は付けた、私やあなたと同等の猛者でもなければ、ムダに命を散らすだけでしょうし」
――と、イゾウとショウは、何やら良からぬ計画を匂わせたセリフを口にした。
「――ったく、刀聖ってのも、余計な時に召喚に応じてくれたモンだ。
いや、元を正せば、面倒なタイミングで戦をおっ始めた、スヨウとコウオウのせいか?」
イゾウは口を尖らせ、そう不満気に嘯く。
「とりあえず、早々に去って貰える事を願うのみでしょう。
後の事を思うと、刀聖とまで、コトを構えるのは、得策ではありませんからね」
ショウは、腰に挿した刀の鍔を撫で、歯軋りをして苛立ちを覗かせた。
「あれ?、サトコ……風邪?」
――場面は替わって、ココはオウクの御所。
執務中、急にくしゃみをしたサトコに、警護をしているタマは、彼女の体調を気遣った。
「いえ――"そろそろ、ソウタはテンラクに着いた頃かしら?"などと、ふと思ったら、急に……」
サトコは恥ずかしそうに、懐のちり紙を取り出して鼻を拭いた。
「あ~!、きっと、ソウタは今頃、テンラクでまた、キレイな女のヒトを侍らせてたりるんじゃないのぉ~?」
タマは天を仰ぎ、顔をしかめてソウタをディスる。
「うふふ♪、そうかもしれませんね。
私たちの"想い人殿"は――『意外と』モテて、それが、尽きない運を持っていそうですから」
そう、サトコは面白可笑しく言って、楽しそうに笑う。
「そういや――確か、クリ社には凄い美人が居るって、酒場でおっちゃんたちが話していた事があったけど……」
タマは顎に手をやり、記憶を手繰る様を見せる。
「ああ、きっとそれは、大神官シオリの事でしょう。
彼女は――女性の私から見ても、溜め息が出るほどの美貌の持ち主ですから」
タマの疑問に、サトコは推測も含めて答えた。
「ふぅ~ん……じゃあ、ソウタもクリ社に行くってハナシだから、その凄い美人も――ソウタの"あの"得体の知れない魅力に、やられちゃうのかなぁ?」
「う~ん……大巫女様のお話と、直に会った印象としては、シオリは敬謙な萬神道信徒で、神職の役目に骨の髄までをも捧げた様な、色恋沙汰とは無縁な女性――噂では、還俗しての求婚を断わった数は、夜空の星の数すら凌ぐと言われ、その鉄壁ぶりから、女色ではないかという話もあるぐらいですから、指物ソウタでも難しいと思いますけど……」
サトコは得々とそう語り、ソウタがシオリを惚れさせるのは、困難であろうと嘯く。
「ふぅ~ん……会ってみたいなぁ、そのシオリってヒト」
タマは、シオリの事に興味を示し、天京がある東へ向けて天を仰いだ。
「――では、刀聖様、参りましょうか?」
場面はまた――御船板の館へと戻り、その門の前で、シオリは緊張気味に、ソウタを居宅へと繋がる方へと誘った。
「はっ、はいぃ……」
対するソウタは、そのシオリよりも緊張した様で、彼女の後ろへ追従した。
ソウタからすれば――ある意味、憧れのアイドルに、自宅へと誘われた様な状況……緊張するのは当然であろう。
「刀聖様、明日、大神官公邸へと迎えを向かわせます故――本陣へのご訪問、よしなにお願い致します」
門を抜け、帰宅の途に着こうとする二人の背に、そう声を掛けたのはショウだ。
「えっ、ええ……解りました。
こちらこそ、よろしくお願いします」
気が気ではない素振りのソウタは、半ば生返事で応じた。
「では、刀聖様、大神官様――また、明日に」
ショウは深く礼をして、二人の姿が見えなくなるまで見送った。
「だっ!、大神官様が男連れで……珍しい光景を見ちまったなぁ」
「うっ、うらやまし過ぎるぜぇ、あの男!」
「相手は、刀聖様らしい――立派なご公務なんだから、茶化すモノではないよ」
ショウが、館内に戻る道すがら聞こえた、任務中の天警士団員や、執務中のクリ社の公者たちの話声は、そんな声で持ちきりだった。
「――よぉ、どうだったぁ?、刀聖ってのは」
そんな声の中に割って入った、ショウへ向けたその声は――しゃがれた低い声で、この公的な施設の中には似合わない、少々下品な口調である。
「イゾウ殿――戻られておりましたか」
ショウは目の前に立った、士団の羽織りと着物を乱雑に着た、散切り頭の男へ向けてそう言った。
この散切り男は、天警士団五番隊長――イゾウである。
五番隊の担当は翼域南東部で、北コクエの国境と接している、戦略上の重要地域だ。
そんな場所を任されているぐらいなので、武勇は折り紙付き――そして、公者には似合わない、下品な口調のカラクリも、その武勇にある。
イゾウは、育成機関である"士塾"の出身ではなく、その武勇を見込まれて登用された、流者の一人なのだ。
彼は、流者の身の上のまま――3年前の大武会に出場し、準決勝でショウと対戦。
結果的に敗れはしたが、その荒削りな剛剣の冴えを買われ、天警士団へと誘われ、空位と成る寸前だった五番隊長の任と共に、鳴り物入りで入団した経緯がある。
そんな、対戦した縁もあり、ショウとイゾウは交流も多く――イゾウのあんな口調も、互いの仲で許されているのである。
「刃を――交えた訳ではありませんが、光刃の事を差し引いても、相当な手だれと思うのが妥当でしょう」
ショウは、ソウタとの対面を思い返し、こめかみに少し冷や汗を滲ませる。
「へぇ……てめぇに、ソコまで思わせるたぁ、とんでもねぇ野郎ってワケか」
イゾウは目を見張り、ニヤリと笑う。
「――明日、本陣にお迎えする手筈となりましたから、あなたも間近で直に接すれば、私の態度の意が解ると思いますよ?」
イゾウの笑みに、嘲笑いを感じたショウは、少し苛立ちを見せてそう応えた。
「へへ♪、おめぇの眼力を、疑ってるワケじゃねぇよ。
ただ、そんなのが"今、ココに居られちゃあ――面倒じゃねぇのか"って、ハナシよ」
イゾウは、両手をヒラヒラと振り、ショウの機嫌を取る。
「イゾウ殿、その話題は――」
――だが、どうやらイゾウは余計な事を口走った様で、ショウは眉間にシワを寄せる。
「へへ♪、周りに、誰も居ねぇのは確認済みよ。
刀聖が居るままでも、予定どおりに"例の計画"をおっ始めるのかぁ?」
「――コホン!、居なくなるまで……予定を後ろ倒すのが賢明でしょうね。
彼を、一時でも抑え様とするなら――最低でも、直衛を七名は付けた、私やあなたと同等の猛者でもなければ、ムダに命を散らすだけでしょうし」
――と、イゾウとショウは、何やら良からぬ計画を匂わせたセリフを口にした。
「――ったく、刀聖ってのも、余計な時に召喚に応じてくれたモンだ。
いや、元を正せば、面倒なタイミングで戦をおっ始めた、スヨウとコウオウのせいか?」
イゾウは口を尖らせ、そう不満気に嘯く。
「とりあえず、早々に去って貰える事を願うのみでしょう。
後の事を思うと、刀聖とまで、コトを構えるのは、得策ではありませんからね」
ショウは、腰に挿した刀の鍔を撫で、歯軋りをして苛立ちを覗かせた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる