流れ者のソウタ

緋野 真人

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果ての地に集う

懺悔

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「――ったく、三年ぶりに故郷に帰って来たヤツを、襲撃で歓迎するってのは、どーいう趣向なんだよ?」

ソウタは、光刃を収め、刀身の無い柄のもを肩に担ぎながら、呆れ気味にそう言う。

「ふんっ!、歓迎ぃ~?、よく言えたモノだなっ!

何も告げずに旅立ち、その後も何の便りも報せない者を、同郷の友などと思えると言うのか?!」

対してアオイは、目を据わらせて憤怒の表情で毒づく。

「うっ……まあ、ソコを突かれると、立つ瀬がな……」


「あっ、あの……ソウタ様?」

苦渋の顔をするソウタの無事な声を聞き、安心して目隠しを解いたシオリが、二人の会話に割って入って来た。


「ああ、騒がさせてしまいましたね。

コイツが、関所の辺りから付きまとってた犯人ヤツです」

ソウタは、シオリに微笑みかけながら、アオイを指差しして言った。

「……」

アオイは無愛想に、シオリの顔を見上げると、不満気にソウタの方に目線を戻す。

「えっ、ええ……それについては、それとなく解ったのですが、そっ、それで……この方は、ソウタ様とどういったご関係の方で?

随分――親しげな様子を感じるのですが?」

シオリもチラチラと、ソウタとアオイを見比べながら、何やら不安気に問う。


「コイツは――アヤコ様の警護をしている"御傍衆"の一人で、俺とはツツキで一緒に育った幼馴染です。

おい、この方は大神官シオリ様だ――ふて腐れて居ないで、ご挨拶しろ」

口を尖らせたまま、自分を睨み続けているアオイに、ソウタはシオリへの礼節を求める。

「ふんっ!、大神官だろうが、大巫女だろうが、それこそ皇であろうが――もちろん、"不義理で、女ったらしの刀聖"だろうが!、我らが、頭垂らすべき相手ではない!

我らが諂うは、ハクキ宗家の御方のみ――その御領内に、大勢でズカズカと入って来た者は、我らにとって、誰であろうと警戒対象にしか過ぎんっ!」

アオイは、皮肉も込めた言い草で礼節を拒否し、ソウタとシオリを一瞥する。


「これは――失礼致しました。

正式には、未だ領内を侵犯して入った体の私たちが……先に、名乗らせるのは道理に反します。

『ツツキ査察団』――団長の任を、大巫女様より仰せつかった、神官頭のシオリにございます。

領主アヤコ様に、査察団来訪の旨を、御伝え願いたく……」

アオイの指摘を聞き、シオリは身を正して畏まって、丁寧な礼節を見せて用件を告げた。

「あっ、相解り申した……主に御伝え申すに際し、貴殿らのツツキが地への案内を引き受け致す」

アオイは、シオリの堂に入った礼節に気圧された体で、先導役を買って出るという、最上の歓迎を示す返答で返した。



その後――休憩を命じていた使節団の面々の下へ、アオイを連れて戻ったソウタたちは、彼女を先頭に――正しくは、先鋒を担うソウタが乗る馬に、二人乗りをさせて、樹海の獣道を進んだ。


「それにしても――不義理な事は認めるが、女ったらしって……」

――と、その最中、ソウタはこめかみにシワを寄せ、ギロッと後ろのアオイを睨む。

「ふふん♪、間違ってはいないだろう?

大神官にまで色目を使い、篭絡に及ぼうとしている刀聖は、どこの誰だぁ?」

アオイは、ソウタ以上にこめかみに無数のシワを寄せ、ソウタとは目を合わせずに、歯軋りをしながら口を尖らせる。

「いっ、色目って――そっ、そりゃあ、あれだけの美人だもの……男だったら、多少はそーいう目を向けちゃうだろうよ」

ソウタは、観念した様で心中を吐露し、バツ悪そうにうな垂れる。

「とっ、ところで、よぉ……」

ソウタは急に、何やらモジモジと指を絡ませ、うな垂れた表情から上目遣いにアオイを凝視する。

「すっ!、スグルに聞かされたんだが――おっ!、お前が、俺に惚れてくれてるって……?」

「!!!!!!!!!!!?」

ソウタが赤面しながら漏らした言葉に、アオイは激しく狼狽して言葉を失い、黙ったまま素早く暗器を抜いて、ソウタの脇腹にそれを突きつける!

「そっ、それより先を言ったら――さっ、刺すぞぉ?」

アオイは、顔面を真っ赤に火照らせ、声も手も震わせながらソウタを脅す。

(この反応――スグルの言うとおり、か……)

ソウタは、アオイの態度で全てを察し――

「あっ、あのよ?」

――と、詫びを込めた口調で、言葉を紡ぎ始め様とした。

「言うなと言った――何事にも諦めが悪い私とて、"既に妻を娶った男"に、何時までも想いを秘める様な愚行はせん」

「!!!!!!!!!!!?」

しかし、アオイが発した意外過ぎる言葉に、今度はソウタが激しく狼狽した。

「おっ!、俺が妻を娶っただぁっ?!、一体何の話――」


(――えっ?!)

アオイの言葉の真意を問うため、ソウタの思わず張り上げた声を聞き、シオリは驚いて前方の二人を観た。


「ふんっ!、お前がヒカリに"手を出した"事は――既に、アヤコ様とて知るトコロよ。

お前が、その後早々に旅立った事で、祝言こそは日延べと成っているが……お前とヒカリは、既に"身体の契り"を果たした男女――もはや、夫婦めおとと同様と思うべきであろう?」

「!!!!!、バッ!、バカッ!、大きい声で言うなっ!

しかも――そんな、人聞きの悪い言い方でぇ!」

ソウタは、今までに無い動揺っぷりを見せ、顔色を蒼白にしてアオイを睨む。


そんなソウタたちのやり取りを、朧気に聞いていたシオリは――

("誰かが"――妻を娶った?

ふふ♪、幼馴染旧友の近況についてなのかしら?)

――と、そんな勘違いをして、微笑ましく眺めるだけで……シオリには、会話の仔細は伝わっていなかった。



「ところで――査察団うぬらは、今宵はどうする気なのだ?

野営を張るつもりなのか、それともクバシ城まで一気に赴くつもりなのか……」

――と、アオイは話題を替えて、尋ねて来たのは、使節団の今後の旅程についてだった。

「う~ん……それは、後続うしろ次第かなぁ?

俺は、ただの雇われ護衛だしね……決定権は無いからな」

ソウタは、生返事気味にそう応じて、片手を掲げて後ろのハルを指差す。

「ふん――曲がりなりにも、当世の刀聖――"武の象徴"ともあろう者が、一兵卒に甘んじているとは情けない……」

ソウタの対応に対し、アオイは不満気にそう返す。

「悪かったな、情けなくて。

幼馴染の娘を"キズモノ"にしたサイテー男が……伝承にある光刃の持ち主でよ」

ソウタは、自虐の極みの様な言い方で、自分を卑下した呟きをする。

「お前の気性なら、一切帰らなかった理由は――その辺りだろうとは思っていたが、やはりか?」

「ああ、そうだ。

俺は――初めて人を、それも師匠を、自分の手で殺しちまったコトへの罪の意識と、刀聖なんていうマトモな神経じゃ背負いきれねぇ重責を持たされたコトを苛立って、子供ガキの頃から、好いていたって言ってくれてるヒカリを――"無思慮に"抱いた。

俺は、踏み躙ったんだよ……あの娘の、真っ直ぐな恋心きもちって奴をな」

ソウタの、自らへと向けた様な嫌悪の表情を横目に見て、彼の気持ちを察したアオイは納得した様で頷く。

「自分で――その非道ぶりを、自覚しているのならば上出来だ。

さて、話は戻るが――このままでは、日がある内に樹海から出れるか出れないかの瀬戸際だぞ?」

アオイは目を細め、口元には微笑も浮かべて、ソウタにやっと優しい顔を向けると――続けて、肝心の行程の話に戻す。

「う~ん……それは、マズイよなぁ。

樹海内での野営は、非戦闘員が多い事を思えば、夜行性の猛獣も多い樹海内では、人的被害も覚悟する必要が出て来る――でも、城に着くには、夜中まで歩かせるハメになるしぃ……」

アオイの指摘に顔を曇らせたソウタは、スッと片手を挙げて、後ろのハルに合図を送った。



「――そんなの、選択の余地無いじゃん!

そんなにヤバイんなら、急がせないとっ!」

ソウタと馬首を並べ、今宵の方針を話し合ったハルは、先鋒の二人からの進言に困惑の表情を浮べた。


「急いでも、城に着くのは困難なのでしょうね……

最後の宿場泊まりからは、今日で三日目――兵たんを積んだ士団の皆様ならまだしも、荷役の方や同行の商人様たちは、かなり疲弊しておられます。

今宵ぐらいは、屋根のある所に寝かせたいのが、査察団長としての本音ですが……」

ハルの後ろに乗る、シオリもそう言って、日がある内の樹海からの脱出に賛成する。


ハクキの北部には、俗に『終点宿』と呼ばれる街道宿場の北限があり――そこを境に、街道は一気に寂れ、樹海に至る間は野営を余儀無くされる。

本来ならば、終点で荷の量を最低限にまで削ぎ、早馬なども使って樹海の直前まで、一気に一日で踏破するのが、ツツキへの旅のセオリーだが――査察団の人数や荷の量ではそれが難しいため、ここ2日間、荒れ果てた街道沿いに野営を張る事が続いているのだ。


「――だが、夜どおし歩くのも、疲れてる皆には無理があろう?

では、樹海の出口近くの集落に繋ぎを着けよう――全員、とは行かないし、民家の間借りとはなってしまうだろうが、屋根のある所を少なからず提供出来ると思う」

アオイは、顎に手を当てて、思いついた妥協策を提案すると、突然、奇妙な口笛を鳴らしたっ!


「――御頭、何用で?」


「!?」

その口笛が鳴り終わった瞬間――側の茂みから聞こえたしゃがれた男の声に、ハルとシオリは驚いて目を見張る。

「クリ社からの査察団を、今晩泊める手配を頼みたいと、出口付近の皆に渡りを着けよ」

「わかりやした――お任せくだせぇ」

茂みの中から見え隠れしている、アオイと同じ黒装束を着た者の影は、アオイの指示を応じて、ガサッと草を鳴らして駆け出した。

「おい、今の――ショウゾウさんだろ?、それがお前を"御頭"って……」

影の正体を知るソウタは、その者の、アオイに対しての敬称に違和感を覚えた。

先代御頭じいさまは去年、身罷ってな……

アヤコ様と、御傍衆副頭目だったショウゾウの推挙を請け、若輩の身ながら、私が頭目となった」

アオイは恥ずかしそうに、ソウタから目を逸らして、彼の違和感を払う事実を伝える。

「そっか……爺さん、死んだか。

着いたら、いっぺん墓参り、行かなきゃなぁ……」

ソウタは悲しげに口を噤み、物思いに耽る。


「アオイ様――多分な配慮、痛み入ります」

一連のやり取りを観たシオリは、アオイの柔軟な対応に感謝の意を示し、深々と頭を下げた。

「礼には及ばん。

客人に対しては、当然の事であろうて」

これにもアオイは、照れて更に頬を染め、彼女は目線のやり場に困って見せた。

「――じゃっ、皆に伝えてくるねぇ~!、行きますよ、姉様」

ハルは、馬に踵を返させ、後ろへと馬に早足を指示し、ソウタの側から離れて行った

「そうだ、ソウタ――出口の辺りには今、漬物作りの手伝いで、ヒカリも来ているはずだぞ?」

「!!!!!、うへぇっ!?」

何気無く、そしてサラッとアオイが告げた、ソウタにとっては今、一番会い難い人物の名を聞き――彼は、奇声も交えて驚く。

そのソウタの反応を見やり、アオイはしたり顔で笑みを溢す。

「おっ、お前!

ソレが、休む事を提案した理由ホンネだろ?!」

そのしたり顔に、策謀の気配を感じたソウタは、眉間にシワを寄せてアオイを睨む。

「ふふんっ!、感謝はされこそ、文句を言われるコトではなかろう?

事実上は"夫婦同然の二人"の再会を、ちいと早めてやった、私の友情であろうよ♪」

アオイは得意気にそう言って、人差し指を立てて、ニヤッと笑った。
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