194 / 207
動き出す世界
接吻
しおりを挟む
「――ふふ♪、そうですか、朝食を」
「はい……畏れ多くも、ご相伴を与って参りました」
ソウタへの伝達を終え、クバシ城へと戻ったアオイは、その報告としてアヤコの下を訪れていた。
「――ですがアオイ、"畏れ多くも"は頂けませんねぇ……私の娘と解かったからとて、態度に変化があっては不自然でしょう?
ただでさえ、貴女は当初、あの娘を恋敵と踏んで、些か辛く当っていたのですしね♪」
――と、アヤコは皮肉っぽく、アオイの豹変した様な言葉遣いを指摘して、楽し気にニヤリと微笑む。
「そっ、それはぁ……むっ!、無論!、御前においては、気付かれぬ様に努めております!」
「果たしてそうかしら?、ソウタが言うには……万が一露見する事があったならば、その原因は貴女となる可能性が最も高いのではないかと言っていましたけど?
"何せ、他人の秘め事を村中に言い触らす様な、品性を疑いたくなるヤツですし"とね」
気まずそうな表情のまま、態度だけは胸を張ってみせているアオイに、アヤコは再び鋭いツッコミを投げ掛ける。
「それは寧ろ、ソウタの方でしょうぉ~!
いずれ"情事"の後、悦楽に溺れたが故に箍が外れ、軽率に口走ってしまうのがオチかと思いますが?」
――と、"ソウタが言うには"へ鋭利な反応を示したアオイは、こめかみには青筋も立てて、そんな推察に反論してみせる。
「ふふ♪、その意気ですよ、その意気。
変わらずそうして嫉妬を醸すぐらいでなければ、男女の機微に聡い面もある娘ゆえ、怪しまれてしまうでしょうしね」
アヤコは、微笑みながらそう応じて、話題を変える意思として、側の卓に置かれた茶を一服、口にする。
「ところで――ソウタからの返答は?」
「はっ!、統領ノブユキからの会談要請――請ける旨で話を進めてくれとの由」
――と、顔付きを真面目なモノへと変じて問うアヤコに対し、アオイも同様に暗衆としての面持ちでソレに応じ、場の雰囲気の糸がピンと張り始める。
「――大儀でした。
それと、情勢鑑みれば断わるワケが無いと思い、頭目の貴女へは失礼になってしまいますが、私の判断で先だってショウゾウをノブユキ様の下へ奔らせました――許してください」
「――はっ!、それについてはお気になさらず。
尚、ソウタと息女さ……いえ、レンは翌朝には件の小屋を発ち、昼には入城する算段との事です」
アヤコが、親しい仲での礼儀を果たしながら並べた、アオイがソウタの下に居た間の動きを伝えると、返って来た
のは愛娘夫婦(※一応、まだ婚約まで)の動向を聞き、真面目なモノだった表情が幾分緩む。
「――では、明日、昼食を兼ねた懇談として、皇様と大巫女様にも此度の件を伝えましょうか。
それにしても、今晩が最後の"二人きりの夜"ですか……コレはいよいよ、近々に"孫の顔"が見れる日が訪れるかもしれませんね♪」
――その一言に続いた表情は、緩むどころかデレデレとしたニヤけたモノへと変わっており、折角張り始めた場の雰囲気の糸は、あえなく弛んでしまう。
「二人とも、その辺りは"気を付けて営んでいる"節があります故、そのご期待には沿えないかと思いますが……
特に、ソウタはこれから、満足にレンの側には居られぬ立場――その辺りを心得ておる由と見受けられますので」
「やっぱり、また屋根裏に潜んで、イロイロと探っているのね……
それを"我が娘"にまで行うのは……流石に、不敬に過ぎると言いたくなりますよ?」
――という、何気なく溢されたアオイの悪癖に対し、アヤコは表情を引き攣らせながら、そんな指摘をするのだった……
「――戸締りヨシッ!、さぁて、そろそろ行くかぁ~!」
翌朝――ソウタとレンは、三ヶ月暮らした小屋を引き払い、クバシ城への帰路に着こうとしていた。
春先らしい、柔らかな陽光が包む小屋の屋根の上には、二羽の小鳥が留まっており、その二羽は去ろうと背を向けたソウタの後ろ姿を、幾度も首を震わせながら見下ろしていた。
「……」
「ん?、レン……どうした?
何か、気になる事でもあるのか?」
その矢先、小屋の外観を眺めるレンの表情はどこか物憂げで、ソウタからのそんな問い掛けにも、無言で乾いた笑顔を覗かせるだけであった。
「……いえ、少し、寂しい気持ちになってしまって。
この、ココでの三ヶ月は――とても、幸せな日々だったなぁ……と」
レンは、そっと小屋の外壁を撫で、言葉どおりに寂しげな目線を虚空へと向ける。
「――だな。
ココから発つってコトは、俺にとっても、また世俗の厄介事に首を突っ込まなきゃならねぇってコトだからなぁ……」
――と、ソウタもポリポリと頭を掻きながらそう呟き、腰に提げた光刃の柄を睨んでみせる。
「――だけど、これまでとは違って、俺の方は妙にやる気が出て来てるかもね。
ここいらの面倒な厄介事をサッサと片付けて、早くキミを、正式に妻として迎えたいって気持ちを得たからな」
そう言うとソウタは、寂しさから脱力してしまっているレンの手を取り、そんな歯の浮く様な言葉を紡ぎ、それに驚いている様の彼女へ微笑みを向ける。
「ありがとうございます。
でも、無理はしないでくださいね?、"刀聖様を愛してしまった以上は、会えぬ日々が続く事を覚悟せねばならない"――お正月に婚約の承諾を頂いた際、そう、アヤコ様に説かれて以来、それは重々心得ていますから」
――と、レンは決然とした面持ちで、片手では胸元の襟端を強く握りながらそう言い切り、ソウタが手に取ったの方では、ゆったりと指を絡めて柔和な微笑みを返す。
「……ですが、今はまだ、"刀聖様"じゃなくて、"ソウタさん"――ですよね?」
レンは、何やら不意に俯き、ソウタの手と先に絡めたその指は、それに呼応してモジモジと動き出す。
「その……お城に戻ったら、諸々あって忙しいのでしょうし、何より、みなさんの眼もあるので、あのぉ……」
――と、レンは言い難そうではあるが、何やら色めいた素振りを醸し、そっとソウタの耳元へ口を寄せ――
「……接吻、したいです――お城へ発つ前に、ゆっくり……」
――そう、甘めな声色で囁いた。
その後、例の二羽の小鳥が、何かを真似る態で互いに啄み合っていた事の意味は、推して知るべしである……
「はい……畏れ多くも、ご相伴を与って参りました」
ソウタへの伝達を終え、クバシ城へと戻ったアオイは、その報告としてアヤコの下を訪れていた。
「――ですがアオイ、"畏れ多くも"は頂けませんねぇ……私の娘と解かったからとて、態度に変化があっては不自然でしょう?
ただでさえ、貴女は当初、あの娘を恋敵と踏んで、些か辛く当っていたのですしね♪」
――と、アヤコは皮肉っぽく、アオイの豹変した様な言葉遣いを指摘して、楽し気にニヤリと微笑む。
「そっ、それはぁ……むっ!、無論!、御前においては、気付かれぬ様に努めております!」
「果たしてそうかしら?、ソウタが言うには……万が一露見する事があったならば、その原因は貴女となる可能性が最も高いのではないかと言っていましたけど?
"何せ、他人の秘め事を村中に言い触らす様な、品性を疑いたくなるヤツですし"とね」
気まずそうな表情のまま、態度だけは胸を張ってみせているアオイに、アヤコは再び鋭いツッコミを投げ掛ける。
「それは寧ろ、ソウタの方でしょうぉ~!
いずれ"情事"の後、悦楽に溺れたが故に箍が外れ、軽率に口走ってしまうのがオチかと思いますが?」
――と、"ソウタが言うには"へ鋭利な反応を示したアオイは、こめかみには青筋も立てて、そんな推察に反論してみせる。
「ふふ♪、その意気ですよ、その意気。
変わらずそうして嫉妬を醸すぐらいでなければ、男女の機微に聡い面もある娘ゆえ、怪しまれてしまうでしょうしね」
アヤコは、微笑みながらそう応じて、話題を変える意思として、側の卓に置かれた茶を一服、口にする。
「ところで――ソウタからの返答は?」
「はっ!、統領ノブユキからの会談要請――請ける旨で話を進めてくれとの由」
――と、顔付きを真面目なモノへと変じて問うアヤコに対し、アオイも同様に暗衆としての面持ちでソレに応じ、場の雰囲気の糸がピンと張り始める。
「――大儀でした。
それと、情勢鑑みれば断わるワケが無いと思い、頭目の貴女へは失礼になってしまいますが、私の判断で先だってショウゾウをノブユキ様の下へ奔らせました――許してください」
「――はっ!、それについてはお気になさらず。
尚、ソウタと息女さ……いえ、レンは翌朝には件の小屋を発ち、昼には入城する算段との事です」
アヤコが、親しい仲での礼儀を果たしながら並べた、アオイがソウタの下に居た間の動きを伝えると、返って来た
のは愛娘夫婦(※一応、まだ婚約まで)の動向を聞き、真面目なモノだった表情が幾分緩む。
「――では、明日、昼食を兼ねた懇談として、皇様と大巫女様にも此度の件を伝えましょうか。
それにしても、今晩が最後の"二人きりの夜"ですか……コレはいよいよ、近々に"孫の顔"が見れる日が訪れるかもしれませんね♪」
――その一言に続いた表情は、緩むどころかデレデレとしたニヤけたモノへと変わっており、折角張り始めた場の雰囲気の糸は、あえなく弛んでしまう。
「二人とも、その辺りは"気を付けて営んでいる"節があります故、そのご期待には沿えないかと思いますが……
特に、ソウタはこれから、満足にレンの側には居られぬ立場――その辺りを心得ておる由と見受けられますので」
「やっぱり、また屋根裏に潜んで、イロイロと探っているのね……
それを"我が娘"にまで行うのは……流石に、不敬に過ぎると言いたくなりますよ?」
――という、何気なく溢されたアオイの悪癖に対し、アヤコは表情を引き攣らせながら、そんな指摘をするのだった……
「――戸締りヨシッ!、さぁて、そろそろ行くかぁ~!」
翌朝――ソウタとレンは、三ヶ月暮らした小屋を引き払い、クバシ城への帰路に着こうとしていた。
春先らしい、柔らかな陽光が包む小屋の屋根の上には、二羽の小鳥が留まっており、その二羽は去ろうと背を向けたソウタの後ろ姿を、幾度も首を震わせながら見下ろしていた。
「……」
「ん?、レン……どうした?
何か、気になる事でもあるのか?」
その矢先、小屋の外観を眺めるレンの表情はどこか物憂げで、ソウタからのそんな問い掛けにも、無言で乾いた笑顔を覗かせるだけであった。
「……いえ、少し、寂しい気持ちになってしまって。
この、ココでの三ヶ月は――とても、幸せな日々だったなぁ……と」
レンは、そっと小屋の外壁を撫で、言葉どおりに寂しげな目線を虚空へと向ける。
「――だな。
ココから発つってコトは、俺にとっても、また世俗の厄介事に首を突っ込まなきゃならねぇってコトだからなぁ……」
――と、ソウタもポリポリと頭を掻きながらそう呟き、腰に提げた光刃の柄を睨んでみせる。
「――だけど、これまでとは違って、俺の方は妙にやる気が出て来てるかもね。
ここいらの面倒な厄介事をサッサと片付けて、早くキミを、正式に妻として迎えたいって気持ちを得たからな」
そう言うとソウタは、寂しさから脱力してしまっているレンの手を取り、そんな歯の浮く様な言葉を紡ぎ、それに驚いている様の彼女へ微笑みを向ける。
「ありがとうございます。
でも、無理はしないでくださいね?、"刀聖様を愛してしまった以上は、会えぬ日々が続く事を覚悟せねばならない"――お正月に婚約の承諾を頂いた際、そう、アヤコ様に説かれて以来、それは重々心得ていますから」
――と、レンは決然とした面持ちで、片手では胸元の襟端を強く握りながらそう言い切り、ソウタが手に取ったの方では、ゆったりと指を絡めて柔和な微笑みを返す。
「……ですが、今はまだ、"刀聖様"じゃなくて、"ソウタさん"――ですよね?」
レンは、何やら不意に俯き、ソウタの手と先に絡めたその指は、それに呼応してモジモジと動き出す。
「その……お城に戻ったら、諸々あって忙しいのでしょうし、何より、みなさんの眼もあるので、あのぉ……」
――と、レンは言い難そうではあるが、何やら色めいた素振りを醸し、そっとソウタの耳元へ口を寄せ――
「……接吻、したいです――お城へ発つ前に、ゆっくり……」
――そう、甘めな声色で囁いた。
その後、例の二羽の小鳥が、何かを真似る態で互いに啄み合っていた事の意味は、推して知るべしである……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる