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異世界美女図鑑をつくろう 其の二
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「現実世界の皆さんこんにちは!今回は異世界美女図鑑を作ろう、ということでね。神様を殺すというドッキリやってみたいと思います。もう、ほんとにそのまんまなんすけどね。まぁ、異世界にいる美女もしくは美少女にドッキリを仕掛けて驚かせて、その後異世界のお話とか聞かせてもらおうかなぁ。っていうのが、今回の企画ですね。それでドッキリって何すんだろ?とか思ってるよね?とりあえず今回初めてなんで、血のりとおもちゃのナイフ、こうやって押すと刃が引っ込むやつ。これを使って、もし殺人事件の現場に居合わせたら、異世界の人はどうするんだい!というドッキリやってみたいと思います。ではちょっと異世界行ってきます」
冒頭のシーンを噛まずに言えたことに一先ず安堵した。
自分で言うのもなんだが最近噛む回数は減ったし、自然に喋れるようになったと自負している。
自分の声を録音し機械で聞くとすごい違和感があったのも、今では気にならない程度には撮影を重ねたからかもしれない。
動画では文字も起こして見やすいようにする予定だが、自らの口でも言葉にしておくのはユーチューバーとしては当然の義務だろう。
ちなみに現実世界の皆さんこんにちは、という挨拶は異世界ユーチューバーならではなのではと思い今後多用していく案が、俺の中で密かに浮上している。
カメラはそのまま撮影した状態で異世界へと向かう。
ジャケットの裏側のポケットにしまった異世界への通行証や、冒険者組合の登録証の感触を上から確かめ玄関の扉に手をかける。
「では、行ってきます」
もう何度となく繰り返した異世界への扉(ボロアパートの玄関のドア)を開け、本来の出口とは違う場所への通路を開くのだ。
「先ずは良さげな場所探しですかね。こう、裏通り的な場所に行って、美女が通ったところで作戦決行します」
探すといってもただ探すのではつまらない。
とぼとぼと歩きながら、追加でこの街について知ったことを喋り動画としての色を付けていくべきだろう。
「まぁ、ほんとはもっと内側まで行きたいんですけどね。今いるのが七番街で、ここが一番の外周、内側に行けば行くほど凄い冒険者がいるって話なんでね。うちは出来たばかりのファミリアだから一番外周だけど、あの馬鹿でかい壁を通って内側にも行けるそうです。今回はまだここで撮影ですが、次回……んー、次の次の……次くらいにはなんかの撮影で行こうかなぁ」
そんな風に喋っていると、横の脇道から不意に声が掛かった。
「何をしておる?」
親しげな友人に話しかけるような口調で───若干上から目線だが───話しかけてきた方向を見れば、そこにいるのは大輪の花。もといアテナであった。
背中を壁に付け腕を組み、まるでここで待っていたかのような雰囲気すら感じさせる。
「やーやーちょうどいいところに来てくれたねアテナ君。ちょうど探そうとしていたところだよ。あと、さっき決まったんだけど、雑用からアシスタントに格上げしたから。とりあえず今撮影してるから、手伝ってくれるかな」
「ほぅ、構わんぞ」
いつもならここで、何を言っておるダンジョンに行くぞ、とか私を誰だと思っているオリュンポス十二神が一柱の以下略、とか言うこと間違いない。
ようやく素直になったかと楽観的に考えてもいい気がしたが、何かが引っかかったような感覚が妙に気になった。
念のため警戒しておくのは必要になるかもしれない。
俺はあくまで現実主義者であり、物事を楽観視して詰めを見誤ることはない。
常に先を読み最悪を想定し最善を尽くすのが俺流なのである。
とはいえ、もしかしたら単にアシスタントに格上げされたのが嬉しくて、素直に了承した可能性もある。
ということだけ心の内に秘めておきたい。
ともかく事情説明をささっと済ませようと思う。
「ではまず今回の企画の説明ね。これがおもちゃのナイフで、こっちが血糊」
「ちのり?」
「単なる赤い液体で血っぽく見えるやつ。このナイフは指で押すと引っ込むから、これを刺したフリして、服の下にある血糊の袋を潰す。するとあら不思議、まるで本当に刺したみたい。って感じで通行人に見せつけたらどんな反応するかっていう企画。いいかな?」
しばし考え込むアテナ。
親指と人差し指で顎を摘み考える姿は、子供が大人ぶっているようでなかなか様になっていないが。
しかしようやく考えがまとまったようでポンと可愛らしい音を立てて手を打つ。
「わかった。協力しよう。いや、是非ともその役は私に任せてくれ」
「今日はやけに協力的だな。ダンジョンがどうのとも言わないし、なんかいいことでもあったのかい?」
渋るようならなかつに交渉役を代わってもらい|説得(きょうはく)するつもりだったが、非常に協力的で助かった。
やはりアシスタントに格上げされたことが嬉しかったに違いないと、確信した瞬間である。
「っっ、いやほらなんだ。そのあれだ。たまにはこういうのに興じるのも悪くはないと思ったんだ。そう、悪くはないと思ったんだとも」
わざとらしく笑い焦りを誤魔化そうとしているが、たぶんこれが照れ隠しなのだろう。
これ以上あれこれ言ってヘソを曲げられても困るので、そう納得することにした。
「ならいいんだ。それじゃあこれを服の下に仕込んでくれるか?服というかドレスだけど」
胸元と背中が大胆に露出したドレスワンピース。
しっとりとした高級そうな生地だが、血糊は洗えば落ちるので問題はないだろう。
「この下にか?下着はつけてないので掛けるところがない。上でも構わんだろ、血糊とやらを持っていてやろう」
「……えっ、あっうん。そうにゃんだ、つけてないの。なら手で持っててくりゃればいいです、はい」
どうやら神という存在は下着など付けないらしい。
もちろんこれはオフレコだ。
編集ではカットさせていただく。
「おやおや?これはこれはちょうどいいところに通行人が来たぞ。ターゲットはあやつらにしよう、あやつらしかいない」
アテナの向いた方に視線をやると、ちょうど二人組の通行人が向かい側から歩いてくる。
まだはっきりと視認できはしないが、オタが"間違いない!"とカンペを出しているので、美女or美少女なのだろう。
昔から持ってる持ってると言われていたが、やはり俺は天運とかそういうものを持っていたようだ。
つまりは作戦決行の時である。
「死ね、アテナ!」「待てケン」「うわぁぁぁああ、ヤーラーレーター」
慌てて止めようとするなかつ、わざとらし過ぎる演技を披露するアテナ、しかしもう既に遅い。
というか止められて止まるなんて勿体無いことできない。
急なため少しバタついてしまっているが、アテナに促されるままに懐から剥き出しのナイフを取り出す。
おもちゃのナイフがアテナの白い服と柔らかな腹部に押し込まれ沈み込む。
それに合わせてアテナも袋を握り、袋はポンと小さく音を立て中から上手い具合に血糊が流れ出た。
念の為二人の通行人へと視線を送ると、ちょうどこちらに気付いたようで視線がぶつかった。
「はい、刺しました!僕の予想だと、慌てて逃げるとかですかね。それで異世界の警察的な人連れてくるみたいな。そしたらネタばらしして大円団的な予想です。さてどうなるっ」
そうコメントすると、急だったからという言葉だけでは説明できないような、なんとも言えない場の雰囲気が渦巻いていた。
倒れこむアテナにこめかみを抑えるなかつ。
いつもの調子で"なんじゃこりゃぁあ"とカンペを書いているオタがまともに見えるほどだった。
しかし俺は関心を無理矢理通行人へと戻した。
物凄く慌てた様子の美少女2人が、こちらに勢いよく駆け寄ってくる。
なかなかいい|画(え)である。
予想外であったが、これはこれでいい画が撮れそうな気がした。
「ん?」
しかしそこで違和感に気づいた。
「んん?」
それは速過ぎたのだ、吹き荒れる突風を思わせる凄まじさ。
一瞬にして間合いを詰めた2人は、美女というよりはまだ幼さの残る美少女。
1人は褐色のロリ、もう1人は金髪のゴスロリ。
ただし纏っている雰囲気は研ぎ澄まされた刀。
瞳には黒い影を落とし、視線の鋭さは獲物を狙う猛禽類ですら及ばぬような殺気を含んでいる。
「こいつやりやがったし!殺すべし」
「神殺しは即死刑、斬首です」
褐色ロリと金髪ゴスロリには気を付けろ、昨日なかつに言われた言葉が脳裏を過ぎった時には全てが遅過ぎた。
「おいっアテナ、ネタばらしを」
地面に座り込んだアテナは力なく|首(こうべ)を垂れ、しかし口元を僅かに動かす。
俺には読唇術など無いが、はっきりとその意味がわかった。
|バーカ(・・・)、アテナはそう口を動かし口角を釣り上げた。
ノリノリでドッキリの仕掛け人をやっているつもりが、まんまと逆ドッキリに掛かった。
というよりは、何かの陰謀に巻き込まれたのではという予感に、思わず身震いするような強烈な寒気が背筋に走っていた。
冒頭のシーンを噛まずに言えたことに一先ず安堵した。
自分で言うのもなんだが最近噛む回数は減ったし、自然に喋れるようになったと自負している。
自分の声を録音し機械で聞くとすごい違和感があったのも、今では気にならない程度には撮影を重ねたからかもしれない。
動画では文字も起こして見やすいようにする予定だが、自らの口でも言葉にしておくのはユーチューバーとしては当然の義務だろう。
ちなみに現実世界の皆さんこんにちは、という挨拶は異世界ユーチューバーならではなのではと思い今後多用していく案が、俺の中で密かに浮上している。
カメラはそのまま撮影した状態で異世界へと向かう。
ジャケットの裏側のポケットにしまった異世界への通行証や、冒険者組合の登録証の感触を上から確かめ玄関の扉に手をかける。
「では、行ってきます」
もう何度となく繰り返した異世界への扉(ボロアパートの玄関のドア)を開け、本来の出口とは違う場所への通路を開くのだ。
「先ずは良さげな場所探しですかね。こう、裏通り的な場所に行って、美女が通ったところで作戦決行します」
探すといってもただ探すのではつまらない。
とぼとぼと歩きながら、追加でこの街について知ったことを喋り動画としての色を付けていくべきだろう。
「まぁ、ほんとはもっと内側まで行きたいんですけどね。今いるのが七番街で、ここが一番の外周、内側に行けば行くほど凄い冒険者がいるって話なんでね。うちは出来たばかりのファミリアだから一番外周だけど、あの馬鹿でかい壁を通って内側にも行けるそうです。今回はまだここで撮影ですが、次回……んー、次の次の……次くらいにはなんかの撮影で行こうかなぁ」
そんな風に喋っていると、横の脇道から不意に声が掛かった。
「何をしておる?」
親しげな友人に話しかけるような口調で───若干上から目線だが───話しかけてきた方向を見れば、そこにいるのは大輪の花。もといアテナであった。
背中を壁に付け腕を組み、まるでここで待っていたかのような雰囲気すら感じさせる。
「やーやーちょうどいいところに来てくれたねアテナ君。ちょうど探そうとしていたところだよ。あと、さっき決まったんだけど、雑用からアシスタントに格上げしたから。とりあえず今撮影してるから、手伝ってくれるかな」
「ほぅ、構わんぞ」
いつもならここで、何を言っておるダンジョンに行くぞ、とか私を誰だと思っているオリュンポス十二神が一柱の以下略、とか言うこと間違いない。
ようやく素直になったかと楽観的に考えてもいい気がしたが、何かが引っかかったような感覚が妙に気になった。
念のため警戒しておくのは必要になるかもしれない。
俺はあくまで現実主義者であり、物事を楽観視して詰めを見誤ることはない。
常に先を読み最悪を想定し最善を尽くすのが俺流なのである。
とはいえ、もしかしたら単にアシスタントに格上げされたのが嬉しくて、素直に了承した可能性もある。
ということだけ心の内に秘めておきたい。
ともかく事情説明をささっと済ませようと思う。
「ではまず今回の企画の説明ね。これがおもちゃのナイフで、こっちが血糊」
「ちのり?」
「単なる赤い液体で血っぽく見えるやつ。このナイフは指で押すと引っ込むから、これを刺したフリして、服の下にある血糊の袋を潰す。するとあら不思議、まるで本当に刺したみたい。って感じで通行人に見せつけたらどんな反応するかっていう企画。いいかな?」
しばし考え込むアテナ。
親指と人差し指で顎を摘み考える姿は、子供が大人ぶっているようでなかなか様になっていないが。
しかしようやく考えがまとまったようでポンと可愛らしい音を立てて手を打つ。
「わかった。協力しよう。いや、是非ともその役は私に任せてくれ」
「今日はやけに協力的だな。ダンジョンがどうのとも言わないし、なんかいいことでもあったのかい?」
渋るようならなかつに交渉役を代わってもらい|説得(きょうはく)するつもりだったが、非常に協力的で助かった。
やはりアシスタントに格上げされたことが嬉しかったに違いないと、確信した瞬間である。
「っっ、いやほらなんだ。そのあれだ。たまにはこういうのに興じるのも悪くはないと思ったんだ。そう、悪くはないと思ったんだとも」
わざとらしく笑い焦りを誤魔化そうとしているが、たぶんこれが照れ隠しなのだろう。
これ以上あれこれ言ってヘソを曲げられても困るので、そう納得することにした。
「ならいいんだ。それじゃあこれを服の下に仕込んでくれるか?服というかドレスだけど」
胸元と背中が大胆に露出したドレスワンピース。
しっとりとした高級そうな生地だが、血糊は洗えば落ちるので問題はないだろう。
「この下にか?下着はつけてないので掛けるところがない。上でも構わんだろ、血糊とやらを持っていてやろう」
「……えっ、あっうん。そうにゃんだ、つけてないの。なら手で持っててくりゃればいいです、はい」
どうやら神という存在は下着など付けないらしい。
もちろんこれはオフレコだ。
編集ではカットさせていただく。
「おやおや?これはこれはちょうどいいところに通行人が来たぞ。ターゲットはあやつらにしよう、あやつらしかいない」
アテナの向いた方に視線をやると、ちょうど二人組の通行人が向かい側から歩いてくる。
まだはっきりと視認できはしないが、オタが"間違いない!"とカンペを出しているので、美女or美少女なのだろう。
昔から持ってる持ってると言われていたが、やはり俺は天運とかそういうものを持っていたようだ。
つまりは作戦決行の時である。
「死ね、アテナ!」「待てケン」「うわぁぁぁああ、ヤーラーレーター」
慌てて止めようとするなかつ、わざとらし過ぎる演技を披露するアテナ、しかしもう既に遅い。
というか止められて止まるなんて勿体無いことできない。
急なため少しバタついてしまっているが、アテナに促されるままに懐から剥き出しのナイフを取り出す。
おもちゃのナイフがアテナの白い服と柔らかな腹部に押し込まれ沈み込む。
それに合わせてアテナも袋を握り、袋はポンと小さく音を立て中から上手い具合に血糊が流れ出た。
念の為二人の通行人へと視線を送ると、ちょうどこちらに気付いたようで視線がぶつかった。
「はい、刺しました!僕の予想だと、慌てて逃げるとかですかね。それで異世界の警察的な人連れてくるみたいな。そしたらネタばらしして大円団的な予想です。さてどうなるっ」
そうコメントすると、急だったからという言葉だけでは説明できないような、なんとも言えない場の雰囲気が渦巻いていた。
倒れこむアテナにこめかみを抑えるなかつ。
いつもの調子で"なんじゃこりゃぁあ"とカンペを書いているオタがまともに見えるほどだった。
しかし俺は関心を無理矢理通行人へと戻した。
物凄く慌てた様子の美少女2人が、こちらに勢いよく駆け寄ってくる。
なかなかいい|画(え)である。
予想外であったが、これはこれでいい画が撮れそうな気がした。
「ん?」
しかしそこで違和感に気づいた。
「んん?」
それは速過ぎたのだ、吹き荒れる突風を思わせる凄まじさ。
一瞬にして間合いを詰めた2人は、美女というよりはまだ幼さの残る美少女。
1人は褐色のロリ、もう1人は金髪のゴスロリ。
ただし纏っている雰囲気は研ぎ澄まされた刀。
瞳には黒い影を落とし、視線の鋭さは獲物を狙う猛禽類ですら及ばぬような殺気を含んでいる。
「こいつやりやがったし!殺すべし」
「神殺しは即死刑、斬首です」
褐色ロリと金髪ゴスロリには気を付けろ、昨日なかつに言われた言葉が脳裏を過ぎった時には全てが遅過ぎた。
「おいっアテナ、ネタばらしを」
地面に座り込んだアテナは力なく|首(こうべ)を垂れ、しかし口元を僅かに動かす。
俺には読唇術など無いが、はっきりとその意味がわかった。
|バーカ(・・・)、アテナはそう口を動かし口角を釣り上げた。
ノリノリでドッキリの仕掛け人をやっているつもりが、まんまと逆ドッキリに掛かった。
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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