婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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出遅れた!(ハインリッヒ)BL注意!

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「ん……駄目です……ンッ……ふ……ハイル、あ……」

「アレク、駄目じゃないだろ?」

「は……あ…………ハイル……もう……」

「ククッ……アレク、いつもみたいに啼いて良いんだぞ。」

「ンアッ!アッ!アッ!アッ!…………」

日は昇り外は明るくなっておりアレクがカーテンを開けて室内を明るくさせていたが、いまだベッドから出て来ないハインリッヒは天蓋から垂れる厚手のカーテンに明るさを遮らせ起こしに近付いたアレクを引きずり込み体を弄った。深酒をした翌朝は必ずと言って言いほどアレクを引きずり込み、体を繋げて昨夜の余韻を楽しむ事を良く分かっているアレクは駄目だとかいけませんとか言ってハインリッヒを煽り朝の触れ合いを楽しむ。
互いの趣味嗜好は良く分かっている二人は、あれこれと言い合いながら口とは真反対に快楽を得ようとする体を繋げるのだ。

「ンッふ……ハイル……早く…………」

「何だ?いつもより性急だな。ん?」

「あ……ンッ!外で……エリーゼ様がっ……」

「なっ!に……」

「あ!グッ!ぐ……う……クッ!ハイルッ!」

アレクが外にエリーゼが居る事を告げただけでハインリッヒは慌ただしくアレクの尻穴を自身の逸物で激しく責め立てた。ハインリッヒの部屋は昨夜宴が行われた前庭を見下ろすような場所だった。アレクがカーテンを開けてエリーゼを見たのならば、エリーゼがコンロにたっている可能性が高い。もし、エリーゼがコンロに居るのならば何かしら料理を作っているかも知れない。
ハインリッヒは性急にグイ!とアレクの腰を持ち上げ、激しく腰を振り大分薄まった子種をアレクの尻に注ぎ込むとズルリと逸物を抜く。荒い息で何とか態勢を整えドサリと倒れ込むアレクの扇情的な後ろ姿を楽しむ為にベッドから出て天蓋のカーテンを引いて柱に括る。
トロトロと尻穴から子種を垂らす硬く引き締まった尻にハインリッヒは内心ほくそ笑み、暗い征服欲を満たした。
ひとしきり楽しんだ後、くるりと振り返り窓際へと歩む。窓から見下ろした風景にハインリッヒは慌てる。愛娘が楽しげにしている。愛娘の側には当たり前のように婚約者のルークが居る。父親として可愛い愛娘ともっと色々な話をしたり、様々な事をしたいと思っていた矢先に愛娘は恋をしたのだ。止めれば恋した男の元へ行ってしまう……妻がそうだったように愛娘も男を手に入れる為ならばありとあらゆる手段を用いるだろう。幸い愛娘は手元に残り、男が婿入りしてくるがだからと言って諸手をあげて歓迎できる訳でもなかった。父の気持ちは複雑であった。

「アレク、立てるか?」

ハインリッヒの問いかけに艶然とした笑みを浮かべムクリと起きる。

「勿論です。湯あみなさいますか?」

「頼む。」

クリーンの魔法を使いベッドと自身の汚れを落とすとスタスタと浴室へと消える。若い頃から慣れ親しんだ体は受け入れる事に苦しむ事はほぼ無い。互いに体力もあり、討伐へは何度となく行っているため翌日動けない等と腑抜けた事は言った試しも無い。ハインリッヒは鼻を鳴らし浴室へと歩いて行く。何も湯が溜まるまで待つ事は無い、その間に出来る事をすれば良い。

二人が湯あみを終え衣服を身につけて再度外を見た時、大勢の者達が集まり昨夜の宴の時のように楽しげな顔があった。そしてハインリッヒが探した愛娘の近くには最愛の妻がいた。

「しまった。どうやら出遅れたようだ。」

「そうですね。ですが、まだ間に合いますよ。」

「ああ、まだ間に合う。」

ハインリッヒとアレクは顔を見合わせ小さく笑い合い、共に部屋から出た。
朝から艶っぽい運動をしたせいで二人とも空腹になっていたからだ。外に出た瞬間、何ともお腹の空く匂いに困ったように笑い歩んで行く。
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