婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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ババアは癒されたい! 3 お留守番編

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美味しいお昼ご飯の後は二匹揃ってお片付けです。
トラジが洗って、タマが拭いていきます。
そうやってお片付けを済ませたら、今度はトラジは戸棚の引き出しからお財布ポシェットを出して斜めがけにします。
そして二匹はお揃いのリボンを首に蝶々結びをします。

「でかけるしたくできたにゃ!」

「できたにゃ!こんやのおかずかいにいくにゃ!」

タマは引き出しから鍵の付いたネックレスをします。
二匹はいそいそと玄関に行き、お出かけ用の服を着て靴を履きリュックを背負います。
外に出たらタマが鍵を閉めて、トラジがガチャンと確認をして二匹仲良く前足を繋ぎお買い物です。

「きょうはおさかなかにゃ?」

タマが聞けば

「おにくもイイにゃ!」

とトラジが応える。
近くの商店街に行くとあちこちから声が掛かります。

「トラジちゃん!今日は良いカボチャが入ったのよ!」

八百屋のオバチャンが出て来て話し掛けてきました。

「カボチャにゃ?」

ニャム~……と考え込むトラジは冷蔵庫にまだ牛乳があったな……と思ってカボチャを見る。緑色のツヤツヤしたカボチャは確かに美味しそうだ。

「かうにゃ!」

トラジはお財布ポシェットからお金を出すと、八百屋のオバチャンはお釣りを手渡しカボチャをトラジのリュックに丁寧に入れてくれました。

「ありがとよ!」

オバチャンは手を振り、トラジとタマを見送ります。

「トラジ……カボチャどうするにゃ?」

「グラタンにするにゃ!なかにおにくをいれるにゃ!」

トテトテと歩いて肉屋を目指します。

「おにくやさん!とりにくのミンチがほしいにゃ!百五十グラムほしいにゃ!」

トラジは肉屋のオッチャンにそう言うとオッチャンはニコニコしながら鳥ミンチを計ってパックに入れて行く。

「はいにゃ!」

トラジはお金をピョンと跳ねて、トレーに入れる。

「おっ!ありがとよ、ちゃんとビニール袋に入れてやるからな。」

オッチャンはそう言ってレジを打ってお釣りとレシートを出してトラジに渡す。
鳥ミンチはタマのリュックに入れてくれました。

「ありがとにゃ!」

トラジとタマは前足を繋いでお家に帰ります。


二匹のトテトテと歩く後ろ姿の可愛らしさは商店街の皆の癒しです。
二匹は商店街のアイドルでもあります。
きっと今日はカボチャと鳥ミンチを使った晩ご飯なんだな……とあちこちの店主は思いました。


ババアもそんな可愛い後ろ姿見たら癒されるわ!
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