婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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ババアは癒されたい!ノエルとの暮らしを書いてみた。

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「おきるにゃ♡おきてあさごはんたべるにゃ♡」

ユサユサと体を揺さぶるニャンコ・ノエル。
チロリと薄目でノエルを見ると、すぐに気が付いてポコポコと叩いてくる。

「はやく♡おきて♡にゃ♡」

何だ、この女子力の高さ。本当にオスなのか?若くて可愛い女子があざとさ爆発させてるような言動だよ。
ムクリと起き上がる。クッソ寒いので手近に置いてあるカーディガンを手早く着る。
チラッと見ればノエルはバンザイスタイルで待ってます。
抱っこですね。分かります。
ヒョイと抱き上げると、首に巻き付いてくるフワフワのモフモフの柔らかい体。

「あっためるにゃ♡あったかいにゃ?」

「うん。あったかい、あったかい。」

布団から抜け出し、キッチンに向かう。
お湯を沸かしてカップスープを作る。ついでに自分の分のコーヒーを作っておく。
ノエルはホットミルクなので、昨日買っておいた牛乳を冷蔵庫から取り出してカップに注いで電子レンジに突っ込んで温める。

「イスにすわるにゃ!」

「ん。」

ノエル専用の椅子に下ろす。朝は私が作る決まりなので、ちゃちゃっとハムエッグを作り食パンを焼く。

チン!

と電子レンジの音が鳴ったので、ホットミルクを取り出し砂糖を加えて掻き混ぜる。

「はい、ノエル。」

「ありがとにゃ!」

両前足でマグカップを持ってチビチビと飲む姿は可愛いさ爆発だ。
トロトロの半熟卵のハムエッグをお皿に乗せてノエルの前に置く、当然子供用の小さなフォークとスプーンを乗せている。
カップスープはその横に置く。

チン!

今度はパンが焼けた音。最近のノエルはハニーバターがお気に入りなので、ハニーバターをたっぷり塗る。
私はバターを塗る。マーガリンは使わないようにしてる。
自分の分のハムエッグとカップスープをテーブルに置いて、コーヒーを飲みながら座って「頂きます。」と言って食べ始める。

「いただきますにゃ!」

蕩けて来たハニーバターのトーストをご機嫌な顔でカプッと噛む姿も可愛い。
幾ら可愛くても、のんびり食べてたら仕事に遅れるのでサッサと食べて出かける支度をする。

「おかたずけはまかせるにゃ!」

バタバタと支度をして玄関へと向かう私をちょっと離れて見てるノエルは少しだけ寂しそうだ。

「じゃあ、行って来るからお留守番宜しくね!」

「だいじょうぶにゃ!ちゃんとおうちでまってるにゃ♡だから、ちゃんとはやくかえってくるにゃ♡あしたのおやすみはいっしょにおかいものにゃ♡」

玄関までお見送りしてくれるノエルを一度抱き締めておでこを合わせる。

「うん。じゃあ行ってきます。」

「きをつけてにゃ♡」

うん。ノエルは愛され系だね。
さ、頑張ろう!
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