婚約破棄されまして・裏

竹本 芳生

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朝のスパリゾート・ローマ

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朝と言っても、現代なら九時とか九時半とかって時間の出来事である。
エリーゼが勢いで造ったスパリゾート・ローマは中々の広さで、男達は堂々と仁王立ちして見回した。
勿論、フルチンである。
それはもう、堂々とした逸物をブルンブルンさせながら男達の内三人は威風堂々としていた。
その三人に付き従う三人の男達は皆清々しい笑顔でやはり堂々と立っていた。
ちなみにイメージをし易い用、たとえを言ってみよう。
威風堂々の三人はおーいお茶のミネ〇ル麦茶(ペットボトル)、付き従う三人はピエトロドレッ〇ング又は叙々苑ドレッシ〇グとでも言っておこう。どっちにしろ某第三王子のうま○棒(帽子被ってる)とは違う事だけは確かだ。

「中々広いな、これなら大勢の者が楽しめそうだな」

一番年嵩で威風堂々が言う。

「ええ、でも新しい方はこれより大きいとか……新しい目玉になりますね」

二人いる威風堂々の若い男の年上らしき男が実に嬉しそうに告げる。

「とにかく入ってみようぜ!」

威風堂々の年下らしき若い男が言って、ナニをブルンブルンさせながら湯が勢い良く流れて来てる湯船へと大股で歩いて行く。

「そうだな!」

年嵩の威風堂々もブルンブルンさせながら、やはり大股で歩いて行く。
どこもかしこも威風堂々である。
もう一人の威風堂々は年嵩の後を付いて行く。
付き従っていた三人は頷きながら威風堂々な三人の後を追い、湯船へと向かう。
六人は炭酸風呂に浸かる。

「む!ブツブツが!これは何だ?!」

「落ち着いて下さい父上、エリーゼが造ったのなら何等問題は無い筈です」

年嵩の威風堂々が慌てると若くて年上らしき威風堂々が宥めます。

「そうそう、エリーゼの事だから体に良いとか何とかなのかも知れないよ」

一番年下の威風堂々はどうも軽口な様です。
六人は大人しく浸かっていましたが、大して高い温度でもないのに体はうんと温まったらしく全員が全員立ち上がり湯船からザバザバと出た。
全員、湯船のヘリに座り手で顔を扇ぐと大きく息を吐きダラリと足を伸ばした。

「父上、少し落ち着いたら出ましょう。後、水が飲めるような物があったので飲みましょう。魔法で出せますが、容器が無い以上魔法で出した水は止めた方が良いでしょう」

「そうだな」

炭酸風呂で逆上せた六人は少し落ち着くとフラフラと脱衣所を目指し、給水機で水をゴクゴクと順番に飲み干したが六人全員の頭はフワフワとしたままだった。
それでも六人全員はちゃんとふんどしを着けたとか……着けなかったとか……
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