婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春だ!芽吹き時だ!やってやるぜ! 25

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「魔物除けってどうなるの?」

素朴な疑問です。だって魔物除けって基本小型から大型まで除ける筈なのよ……ね?

「あぁ!ソレな!細かく聞いたら中型から大型を侵入させない物らしいんだ。小型なら冒険者や兵士で対応可能だから……あーと……弱い小型なら一人でも対応出来るから小型は魔物除けの効力から外れてるらしい」

「小型……って……え?結構いるわよね?」

「いるな。ユキは小型サイズだから当然関係無いし、契約してるから大丈夫なのかと思ったんだけど元々小型て非力なら問題無しって感じみたいだな」

「……なるほど。でも小型でも牧場に入り込んだらマズくない?」

「そこは金網とかで対策するらしい。境い目は金属の支柱を打ち込む計画になってるな」

「そうなのね、なら安心ね」

思ったよりちゃんと計画されてました。
しかも木の杭じゃなくて金属ってのが丈夫でイイよね!
あーあ……前世も自治体とかが色々対策取ってくれてたら多くの人が助かったよ……いや、ムリか魔法とか無いしね。
魔物除けのおかげで殺傷能力高めの魔物は入れないしね……牙猪とか熊っぽいやつとか巨大狼とかさ……飼育するのも基本小型に該当する魔物(多分)だから大型に狙われる可能性も低いって事よね。

「数を増やしたら適度に潰して肉や素材を市場に流す予定だから、急にどうとかはないな。俺達はここの牧場の基礎をやったら新居の相談に入れればな……と思ってる」

「新居……?」

「ほら、いつか領主……じゃないな。公主邸を出てって言ってたろ。どこか土地を割譲してもらってって……候補地っていうか、谷の辺りに決まってるんだけどどこに邸を建ててってのは決めてないだろ?」

「そうだった……気がする。そっか谷って言っても広いもんね」

山間の大きな市よりも広い場所だから、どこと言ってもそうそう簡単に決められない。
でも、どうせなら火山側に建てたいんだよね~ついでに温室も建ててさ、南国フルーツとかスパイスとか栽培したいじゃんね!

「希望地はあるんだろ。コレが終わったら地図広げて会議だな!」

ニカッと笑うイケメン尊し!
いや、私の夫なんですけどね。元皇子様で今は王配?で合ってるのかな?いや、公女の夫だからどうなんだろ?
支配者としての基礎知識はあるし、地頭が良いって言うか前世でも高学歴なんだって分かるから色々助かってる。
前世の私は普通の大卒で田舎のオバサンだったしなぁ……この歴然とした差がちょっとツライ……
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