婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

そして日々は流れて……って一週間だけどね!

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そんなこんなで一週間経ちました。
昼間は私専用の菜園に行って、色んな野菜や果樹を植えたり既に植わってる木を挿し木にして増やす事になったり。敷地内の森や林に潜り込んで、採取して菜園に植えたりもした。
夜は夜で厨房を借りて、色んな料理やお菓子作りをして忙しかった……
カワイコちゃん達はナビさんを介してやり取りする事になって、一週間カワイコちゃん達大特訓とかで面会禁止状態で寂しかったです。

「エリーゼ様、エルフの方とドワーフの方が見えられましたよ。」

「お通しして。」

美しいエルフの長の奥方が数名の女性(エルフ)を連れてやって来ました。手に手にフワッフワな武装を持ってます!全体的に毛皮です!モッコモコの白い毛皮にあちこちに装飾とか刺繍とかされてて可愛いです!マフモフって感じです!

「お待たせ致しました。うんと暖かい武装をお持ち致しましたよ。」

「ありがとう。」

アニスが受け取りソファに武装を丁寧に置いて行く。フード、アウター、手袋、スカート、ブーツ。旅の間、身につけていた武装よりも遙かに暖かそうな出来にワクドキです。しかも可愛いデザイン。

「性能重視して作りました。ですが年若いエリーゼ様に映えるよう可愛らしくなるように仕立てました。」

「嬉しいわ。とても暖かそうで可愛いなんて、早く身に付けたいわ。」

「おい、嬢ちゃん。言われた通りの武器が出来たんだ、見てくれ!」

ドワーフの長がズイと美しい外装の太刀を差し出して来た。外装は西洋風だが、形は太刀そのものだ。差し出された以上、受け取らない訳なぞ無い。
受け取った太刀は不思議と肌に馴染むと言うか手に馴染んだ。しかも重さも余り苦にならない。
ただ今、午後のお茶の時間……

「長よ、素晴らしい太刀をありがとう。だが、この太刀を振ってみたいと思う。」

「ならば共に外に行こう。」

「では、兵舎に行きますか。」

「うむ!」

「礼は如何すれば良いかしら?」

「「エリーゼ様の秘蔵のお酒で!」」

まさかのエルフ・ドワーフ共に酒希望とは!

「では、一度太刀を振った後集落に行きましょう。同じ物を同じ量を渡します。」

……ウイスキーか……ブランデーを出そう。どっちも収納にあるのを確認してるしな。ブランデーの方が多いからブランデーにすっかな。
歩き出した私の後をエルフとドワーフがついてきて、その後ろにアニスがついてきてます。
あー!楽しみだな!太刀とかロマンが過ぎるだろう!フフッ♡
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