文字の大きさ
大
中
小
434 / 1,624
連載
元日! 44
エメラルドグリーンの宝石が付いたピンが髪に差し込まれる。
鏡が無いのが残念。
「さ!どうですか?」
アニスは手鏡を手渡してくれた。
有難い!これで自分でチェック出来るわ!
チラチラと動かしながらチェックして見る。
「ええ。素敵だわ」
ドレスの色や髪の色で冷たい印象なのに、赤いお飾りがまるで炎のように煌めいてる。
そこにポイントのように点々と刺されたエメラルドグリーンのピンが何か特別な意味があるのだと知らしめているようで素敵な仕上がりになってる。
「ありがとうアニス。とても素敵だわ」
「勿論です!エリーゼ様を飾るのは私の大切な仕事の一つですから!」
……そんなになのね……
「本当に美しい……抱き締めてしまいそうだよ。今、そんね事したら怒られるからしないけど」
ルークの瞳が熱い。
「抱き締められたい気持ちはあるけど、さすがに夜会の前は困るわ。皆の前に出る前ですもの……挨拶しなければならないのよ、私もルークも」
そう。半年を切った私とルークの婚姻式は大々的にここで行われる。
その挨拶を皆の前で行い、宣言しなければならない。
領地から出ず、留まるのだ。
先行きは不透明な部分はあるけど、暫くはここでのんびり……のんびりかしら?暮らすのだから。
それにしても……
「格好いい……さすが攻略対象様……」
乙女ゲーの威力って凄いわ……どんだけモテ要素ブチ込んだのか……
いつもの格好だって格好いいし、お着物着ても格好良かった。
ちょっと俺様風な見た目なのに全然俺様じゃなくて、どっちかって言うとクール系?可愛い所もあるしイクメンっぽい所もあるし。
空気も読めてる所もあるし、育ちの良さが所々の所作に出てるし……だからこそ婿入りがあっさり許されたのかな?
でも婚姻式ってルークのお父様達もいらっしゃるのよね?
仲良く出来るかしら?
いえ、不安に思うだけ無駄だわ。
だって私に相手の気持ちが分かる訳が無いもの。
考えがある程度理解出来れば御の字でしょ。
今はルークの手を取って前を向いて生きるのが先決だわ。
うじうじしても始まらないわ!今年は気合い入れていかないと!
「さっきから顔がおけしげな事になってるぞ」
「失礼ね!ルークったら!これからの事、考えたら笑顔を貼り付けてられないでしょ」
「そうだな。忙しい一年になるな」
ルークめ!呑気だな!
「分かってるの?ルークだってお父様やお兄様達の仕事を手伝いつつ、側近を選んで側近との連携とかの訓練して!その後討伐に出るのよ」
私の言葉に目がキラーン!と光った気がした。
「討伐……だと?」
アレ?しくった?
鏡が無いのが残念。
「さ!どうですか?」
アニスは手鏡を手渡してくれた。
有難い!これで自分でチェック出来るわ!
チラチラと動かしながらチェックして見る。
「ええ。素敵だわ」
ドレスの色や髪の色で冷たい印象なのに、赤いお飾りがまるで炎のように煌めいてる。
そこにポイントのように点々と刺されたエメラルドグリーンのピンが何か特別な意味があるのだと知らしめているようで素敵な仕上がりになってる。
「ありがとうアニス。とても素敵だわ」
「勿論です!エリーゼ様を飾るのは私の大切な仕事の一つですから!」
……そんなになのね……
「本当に美しい……抱き締めてしまいそうだよ。今、そんね事したら怒られるからしないけど」
ルークの瞳が熱い。
「抱き締められたい気持ちはあるけど、さすがに夜会の前は困るわ。皆の前に出る前ですもの……挨拶しなければならないのよ、私もルークも」
そう。半年を切った私とルークの婚姻式は大々的にここで行われる。
その挨拶を皆の前で行い、宣言しなければならない。
領地から出ず、留まるのだ。
先行きは不透明な部分はあるけど、暫くはここでのんびり……のんびりかしら?暮らすのだから。
それにしても……
「格好いい……さすが攻略対象様……」
乙女ゲーの威力って凄いわ……どんだけモテ要素ブチ込んだのか……
いつもの格好だって格好いいし、お着物着ても格好良かった。
ちょっと俺様風な見た目なのに全然俺様じゃなくて、どっちかって言うとクール系?可愛い所もあるしイクメンっぽい所もあるし。
空気も読めてる所もあるし、育ちの良さが所々の所作に出てるし……だからこそ婿入りがあっさり許されたのかな?
でも婚姻式ってルークのお父様達もいらっしゃるのよね?
仲良く出来るかしら?
いえ、不安に思うだけ無駄だわ。
だって私に相手の気持ちが分かる訳が無いもの。
考えがある程度理解出来れば御の字でしょ。
今はルークの手を取って前を向いて生きるのが先決だわ。
うじうじしても始まらないわ!今年は気合い入れていかないと!
「さっきから顔がおけしげな事になってるぞ」
「失礼ね!ルークったら!これからの事、考えたら笑顔を貼り付けてられないでしょ」
「そうだな。忙しい一年になるな」
ルークめ!呑気だな!
「分かってるの?ルークだってお父様やお兄様達の仕事を手伝いつつ、側近を選んで側近との連携とかの訓練して!その後討伐に出るのよ」
私の言葉に目がキラーン!と光った気がした。
「討伐……だと?」
アレ?しくった?
感想 5,724
あなたにおすすめの小説
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
「私が愛するのは王妃のみだ、君を愛することはない」私だって会ったばかりの人を愛したりしませんけど。
下菊みことこのヒロイン、実は…結構逞しい性格を持ち合わせている。
レティシアは貧乏な男爵家の長女。実家の男爵家に少しでも貢献するために、国王陛下の側妃となる。しかし国王陛下は王妃殿下を溺愛しており、レティシアに失礼な態度をとってきた!レティシアはそれに対して、一言言い返す。それに対する国王陛下の反応は?
小説家になろう様でも投稿しています。
ド近眼の伯爵令嬢は婚約破棄されたらしいですが、相手が誰だか見えていませんでした
茨野 三智婚約破棄を告げられた伯爵令嬢エレノア。
けれど彼女は、相手の顔を見ても首をかしげるだけだった。
「失礼ですが……どちら様でしょう?」
重度の近眼ゆえに、婚約者の顔すら判別できなかったのである。
社交より研究が大好きな彼女は、婚約解消をあっさり受け入れ、魔導工学の研究へ没頭する日々を送ることに。そんなある日、王立図書館で出会った謎の青年リヒトの何気ない一言から、世界を変える大発明への道が開かれていく。
やがて誕生するのは、人々の人生を一変させる「魔導レンズ」。
見た目や噂だけで彼女を切り捨てた者たちが後悔する頃、エレノアの隣には、最初から彼女の価値を見抜いていた人物がいた――。
天然研究者令嬢が恋も夢もつかみ取る、ほのぼのラブコメファンタジーです。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
旦那様には好きな人がいる
えくれあ私の旦那様である、テオドール・セルヴァン侯爵様には好きな人がいる。
それは、幼馴染であり、王太子妃でもあるマチルダ様だ。
お二人は、いつもとても仲睦まじいご様子で、そんな叶わぬお二人の恋をそっと見守るのが私の日常だった。
そんなある日、夜会にめったに顔を出さない王太子殿下に、ダンスに誘われて。それがきっかけで、私の日常は少しずつ変化し始めた。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!
毒はすり替えておきました
夜桜 令嬢モネは、婚約者の伯爵と食事をしていた。突然、婚約破棄を言い渡された。拒絶すると、伯爵は笑った。その食事には『毒』が入っていると――。
けれど、モネは分かっていた。
だから毒の料理はすり替えてあったのだ。伯爵は……。