婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 125

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まあ、馬車の魔改造は追々やるとしてルークが帰って来たら沢山話したい事あるのよ。
開拓地の事とか!王都から多くの人達に移住して貰って、幸せになって貰いたい。
きっとルークなら理解してくれるだろうし、何か良い案も出してくれるに違いない。
いけない!自分の事ばっかりじゃなくて、ルークの旅の事や討伐のお話しも聞きたい!
一緒じゃなかった分、どんな事があったのか気になるしキースと上手くやれてたのかも気になる。

「ふふ……気もそぞろねぇ」

ハッ!自分の思考でいっぱいになってたわ!お祖母さまに突っこまれました。

「早く会いたいわよね……懐かしいわ、私もそんな風に待っていた日々があったのよ」

お祖母さま……お祖母さまの複雑な婚約時代は有名な話しで、タブーではないけれどやっぱりペラペラ話す事ではない。
お祖父さまとお祖母さまの事が原因で幼少の頃より婚約関係は結ばないと決められた。
でも、きちんと婚約はしてなくても口約束みたいに決める事もある。トールお兄様とヒルダは多分、ヒルダが小さい頃にお話しをしたと思う。
思うけど、でもちょっと分からない。年齢差という壁のせいだ。
キャスバルお兄様もトールお兄様も婚約者のご令嬢とは十才は違うもの……

「エリーゼ、今日の夜は凱旋という事で前庭で大盤振る舞いになるわ。でね、ジムに大きなケーキを作って貰ったらどうかと思って」

お母様ったら……ケーキ、食べたいんですね。

「分かりました。今から行ってイチゴと炭酸水を渡して来ます」

イチゴも沢山あるし、炭酸水を入れた革袋はまだ予備がどっさりある。
勿論イチゴ以外の果物もあるけど、イチゴショートケーキは基本だと思うの!
……ここでイチゴのパフェとか作り出したら、本当にお母様のボディがピンチになると思うの。
ケーキもパフェも高カロリーだが、誘惑の強いスイーツだから……
それにイチゴだけじゃない他のフルーツでもってなったら目も当てられない。
今は冬だけど、春になれば開拓地のイチゴが実りだすし……それ以外にも色んな果樹も植えてある。
いや……春になったらミツバチだって……あれ?うちって養蜂してたっけ?特産ではあるけど、巣箱なんて見かけた事……無いな!
よくよく考えれば、農園や果樹園の視察とか行った訳でも無いし、ミツバチの巣箱の有無なんて知らないわ。
でも養蜂じゃなければ、そこらにある巣からぶんどってるって事?これだけ桃の木が多ければ問題無いのかしら?
もし養蜂出来てないのなら、養蜂も出来るようにした方が良いわね。
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