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新天地を! 231
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キャスバルお兄様のお顔が面白い事になりました。
困ってる困ってる(笑)ふふ……この世界に夫が妻をほったらかして妹とお出かけなんて許される事じゃありませんものね!
私だってキャスバルお兄様の事は好きですけど、婚約者様を差し置いて可愛がられるなんて嫌ですもの。
……まさか、キャスバルお兄様の婚約者様って私並に破天荒じゃない……わよね?大丈夫よね?
チラリとお母様を見ても特に何か怪しい雰囲気も無いし、きっと普通のご令嬢よね……この首の後ろがチリチリするような予感は気のせいよね?
「エリーゼ。世の中にはついて行く事に躊躇いの無い令嬢もいるから安心出来ないぞ」
ピッシャャァァァァン!と雷に打たれたかのようなショックを受けました。
トールお兄様め!何て事言うのよ!
「そうだな。ヒルデガルド嬢は確実に一緒に来るな」
「キャスバルお兄様!ヒルダはそんな娘じゃありませんっ!」
ついキャスバルお兄様の一言にカッとなって即言い返してしまった。
「いや。ヒルダなら行くな。エリーゼと一緒なら厭わないぞ」
トールお兄様からダメ押しされました。えー……嘘でしょう?
「ホホホ……皆、仲が良いわね。まあ、暫くは我慢なさい。今は開拓地の事を一番になさい」
「「「はい」」」
お母様の注意に私もキャスバルお兄様もトールお兄様も返事をした。
「うむ……ではサロンに行ってゆっくり話そうか」
お父様の言葉に食べ終えてしまったお皿に目を落とす。気持ち良く食べてしまった……もう少し甘い物が欲しいなぁ……
「サロンに行ったら甘味と紅茶を出して頂戴」
「畏まりました」
お母様が執事長にそう伝えると執事長が一礼して食堂から出て行った。さすがお母様です。
私がお母様を見てたからか視線が合いました。
「難しい話しなら甘味を頂きながらの方が落ち着くでしょう?」
まるで少女の様に微笑むお母様に微笑み返しして立ち上がります。
でも、そうか……やっぱり難しい話しになる可能性が高いのか……
「皆、あっちに行くよ~」
「はいにゃ!」
タマ達も立ち上がり、私の側にやって来る。ルークは無言で私の隣にいるし、ノエルやルチルもやって来る。
お父様とお兄様達も立ち上がり、食堂を出る為に歩き出す。
お母様も私もルークもお父様達の後をついてサロンへと向かう。
困ってる困ってる(笑)ふふ……この世界に夫が妻をほったらかして妹とお出かけなんて許される事じゃありませんものね!
私だってキャスバルお兄様の事は好きですけど、婚約者様を差し置いて可愛がられるなんて嫌ですもの。
……まさか、キャスバルお兄様の婚約者様って私並に破天荒じゃない……わよね?大丈夫よね?
チラリとお母様を見ても特に何か怪しい雰囲気も無いし、きっと普通のご令嬢よね……この首の後ろがチリチリするような予感は気のせいよね?
「エリーゼ。世の中にはついて行く事に躊躇いの無い令嬢もいるから安心出来ないぞ」
ピッシャャァァァァン!と雷に打たれたかのようなショックを受けました。
トールお兄様め!何て事言うのよ!
「そうだな。ヒルデガルド嬢は確実に一緒に来るな」
「キャスバルお兄様!ヒルダはそんな娘じゃありませんっ!」
ついキャスバルお兄様の一言にカッとなって即言い返してしまった。
「いや。ヒルダなら行くな。エリーゼと一緒なら厭わないぞ」
トールお兄様からダメ押しされました。えー……嘘でしょう?
「ホホホ……皆、仲が良いわね。まあ、暫くは我慢なさい。今は開拓地の事を一番になさい」
「「「はい」」」
お母様の注意に私もキャスバルお兄様もトールお兄様も返事をした。
「うむ……ではサロンに行ってゆっくり話そうか」
お父様の言葉に食べ終えてしまったお皿に目を落とす。気持ち良く食べてしまった……もう少し甘い物が欲しいなぁ……
「サロンに行ったら甘味と紅茶を出して頂戴」
「畏まりました」
お母様が執事長にそう伝えると執事長が一礼して食堂から出て行った。さすがお母様です。
私がお母様を見てたからか視線が合いました。
「難しい話しなら甘味を頂きながらの方が落ち着くでしょう?」
まるで少女の様に微笑むお母様に微笑み返しして立ち上がります。
でも、そうか……やっぱり難しい話しになる可能性が高いのか……
「皆、あっちに行くよ~」
「はいにゃ!」
タマ達も立ち上がり、私の側にやって来る。ルークは無言で私の隣にいるし、ノエルやルチルもやって来る。
お父様とお兄様達も立ち上がり、食堂を出る為に歩き出す。
お母様も私もルークもお父様達の後をついてサロンへと向かう。
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