婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 232

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サロンに到着です。
そして部屋の暖炉(魔石使用の温風吹き出し口)の前に設置された分厚いラグにしか見えないクッションに走って行くカワイコちゃん達。
……フカフカなのは見て分かります。暖かいから天国なんでしょうね、チミ等メチャ寛ぎモードで転がり出しましたからね。

「あれはいつから?……」

「いつからかは忘れたわ。誰が設置したのかも定かではないのよ。ただ気が付いたらあったの……贈られたのかも分からないけどね……」

ルークの呟きにマジで返しました。いえ、本当に分からないんです。ただ縫製とか布とかを見て推理すればエルフかエルフの集落に滞在してるシルヴァニアの職人集団のどっちかだと思います。

「そうか……」

ルークのションボリ振りは意外でした。まぁ、分かりますよ。ノエルもルチルもキャー♡って感じでクッションに飛び込みましたからね。
いや、タマもトラジも一緒に飛び込んだから分かりますよ。

「二人とも早くお座りなさい」

お母様から早速の注意です。私達だけが立ちっぱでした。反省。

「はい」

ソファに浅く座り、紅茶と甘味を待ちます。チラッと見たクッションではカワイコちゃん達がくっ付いて丸くなってます。あれは団子状態で寝ちゃうやつです。
そして目の前に出された紅茶とぼた餅?おはぎ?所謂、半殺しのタネ(お餅ではない)にアンコがドチャッと盛り盛りで包み込んだ代物です。
シンプルだけど、私は好きですよ。でも、コレ……食後に出す物ですかね?

「あら?これは食べ応えあるわね」

お母様だけが喜んでました。……ちょっとずつ食べよう。

「うむ……コホン。さて、そろそろ話すとしようか」

お父様の言葉に頷く。それは私だけではなく、お兄様達もルークもでした。

「開拓地の方はほぼ移住可能な状態になったとトールから報告が来た。開拓地への移住希望者を領都から募集をかけて元王都民達の暮らしに不備が無い様にし、元王都民達と共に開拓地への移住を開始しようと思う。また、農民達で希望者を募って指導者にする事も同時に行う。ここまでは予定通りだと思うが、何かあるか?」

お父様が領主らしく纏めてくれてます!格好いいです、お父様!

「父上。領都にいる農民で跡を継げない者もあちらで身を起こす事も出来るようにしましょう。何せ開拓地は新しい作物もありますし、この先大いに発展する可能性があるので」

キャスバルお兄様もノリノリです!てか、一体いつそんな情報手に入れたんでしょう?謎です。
そしてぼた餅のアンコがサッパリ系で思ったより食べれちゃってます。
半殺しの加減も良い……半分食べちゃったわ……
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