婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 233

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食後のデザートの後に更にぼた餅食べちゃって……私、大丈夫なのかしら?

「お替わりを」

ん?お母様がぼた餅と紅茶のお替わりを要求しました。

「そうだな。領内の街町で希望する者がいるようなら移住させても良いだろう」

お父様が更に希望者を募るようです。でもなんでかしら?

「エリノユの街は新しい施設も多いと聞きましたわ。その施設の技術にドワーフ達も興味をそそられたとか……それらを領地のあちこちに広めたいと思うのは私の我が儘かしら?」

ヒョエッ!お母様がサクッと鋭い希望を仰ったわよ!

「いえ。母上の言う事は我が儘ではないと思います」

トールお兄様?真面目な顔で何を……

「親方達は新しい施設を見て、領都や我が家にも建てたい!と申しておりました。勿論、可能な限りと……」

新しい施設ってスーパー銭湯かな?それとも温室?どっちだろう……どっちも魅力的か……

「特に農地を抱えてる街に温室と言われる施設は非常に有益だろうと」

トールお兄様がちゃんと喋ってる!

「その施設は報告しか受けてないが俺も大いに賛成だ。寒い冬に農作物が作れれば領民は暮らしやすくなるし、多く作れれば他領で商品として持って行く事も可能です」

キャスバルお兄様はもう立派な領主になれそうです。
そうか、輸出とか出来るよね。
冬場に新鮮な野菜や果物は高価格帯で販売出来るものね……前世は流通良かったから思うほど高いとは思わなかったけど、でも地域差ってのもあったんだっけ……

「うむ。温室の有用性は大きい。エリーゼ、魔法で作ったと言う事だが大まかで構わないから図案等を提出するように」

「はい、お父様」

うん。口で説明せずにちゃんと図にしろって事ですね。
思い付きで作ったのは失敗しました。ドワーフのオッチャン達が作れるようにしないと!ですね。

「それにしても冬でも野菜や果物が作れるようになるとは……我が領は益々発展するな」

お父様嬉しそう……

「全くです。それにしても、こうなると王国に縛られる意味が無くなりますね」

キャスバルお兄様!何言っちゃってるの!

「そうだな。元々シュバルツバルト領は公国だったと習った、王国も帝国も今は戦ってないし王国から離れても問題無いのでは?」

ルークまでもが王国から離れるように言っちゃってる!ど……どうすればいいんだーーっっ!
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