婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

嫁入り支度 43

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ズルズルと麺を啜る音とスープを飲む音しか聞こえない。
私も食べるのに必死!炒められた野菜の甘さと生ニラの辛みと揚げニンニクのホクホクが混じって美味しい。
台湾ラーメンとは違うのよね~。台湾ミンチの辛さは嫌いじゃないし、美味しいと思うけど調整出来ないのが少しね……

「うむ!これは力が湧きそうなラーメンだな!」

お父様が嬉しそうに発言した。と言う事は食べ終えたのね……って思って見たらガッ!と丼を掴んで口元に運んで……
ゴッ!ゴッ!ゴッ!……って一気飲みしました。塩分過多だと思うけど、何の躊躇いも無く飲み干してコトッと空の丼を置いた姿が上品でシュールで笑って良いのか笑ってはいけないのか……
笑いませんけどね!

「ホホホ……そうですね、こう言うのを精が付く……と言うのかしら?」

「そうですね」

お母様の言葉に、ん?と小首を傾げる。精が付く……ってこちらでは聞いた事あったかしら?

「フフフ……」

お母様はおっとり笑ってるだけだけど、これは聞いても答えてくれないやつ。

「もう一杯頼む」

「あ!俺も!」

「うむ!俺もだ」

キャスバルお兄様、トールお兄様、お父様の順にお代わりを要求しましたよ。
ササッとラーメン丼が下げられると次々と運ばれて来たのは唐揚げです!大皿にこれでもか!と山盛りの唐揚げがテーブルのセンターに三つ置かれ、トング(ドワーフのオッチャンに作って貰いました!)が二つずつ私達が手に取りやすい場所に置かれました。
取り皿は各自既にセッティングされてる。
流石にお父様もお兄様達は早い。気が付けば取り皿にこんもりと積まれた唐揚げ。
じゃあ私も……って唐揚げに隠れて揚げニンニクいるじゃないの!

「ウフフ~!」

トングで唐揚げを二つ取った後に揚げニンニクをチマチマと取り皿へと運ぶ。
私は気が付きませんでした。私がチマチマ揚げニンニクを運んでる間、家族中の視線が私に注目してるのを……

「エリーゼ、揚げニンニク好きなのか?」

「ええ!ホクホクして美味しいでしょう!食べ過ぎは良くないけど、食べたいのよ」

ニンニク一個分チョイ、粒にして十粒を取り皿に入れてトングを手放して気が付きました。
あれ?私、注目されてる。

「唐揚げだけじゃなくて揚げニンニクも入っていたのね」

「はい、お母様。最初は私も唐揚げだけかと思ったら揚げニンニクもあったので」

「そう。では私も唐揚げと揚げニンニクを貰いましょうか」

そう言ってお母様は優雅な手つきでトングを扱い唐揚げと揚げニンニクを取り始めました。
お父様とお兄様達は唐揚げで一杯で揚げニンニクは載らないのでしょう。
その目は非常に残念そうです。

「唐揚げを食べれば揚げニンニクを取れると思いますよ」

私の一言でガフガフと唐揚げを食べ始めました。お父様もお兄様達もわんぱく食いですね。
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