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嫁入り支度 51
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ボンヤリそんな事を考えてたら、お父様達も完食して大皿はすっからかんになってました。メッチャ食べたわね……
どんどん食器が下げられていく。当然グラスも下げられ、代わりとばかりにフワリと紅茶の香りが漂ってきた。
目の前に紅茶が置かれる。さっきまでのラーメン屋感が消えて行きます。
まだ熱々の紅茶を飲む気がしません、だって体はポカポカですから!
冷めるまで待とうっと……とか思ったらシャーベット来ました!
淡い緑が仄かに混じった黄色いシャーベットは見るからに爽やかそうです!
ティースプーンを手に取り、掬う。
冷たそうなシャーベットを躊躇う事も無くパクリと口の中に放り込む。
フワリと広がるゆずの香りと甘さ、後からミントのスーッとする香りが来る。
甘酸っぱくて、でもしつこくない甘さ!後味のミントも仄かで上品!
「へぇ……上品な甘さで美味しいな」
「本当ね。これは夏場の暑い時も良さそうだわ」
「でも夏は夏でかき氷とかアイスクリームとか色々作るんじゃないのか?」
ピキリと血管がキレそうになる。
「ルーク、なぜ今言ったのかしら?お母様をご覧になって」
「ハッ!」
私とルークの視線を笑顔で受け止め、目をキラキラと言うよりギラギラさせているお母様のオーラがヤバイです。
「ホホホ……夏が楽しみになって来ました」
オーゥ……スイーツの女王様からロックオンされましたよ。春らしいお菓子とか料理とか考える時間あるかな?
「エ……エリーゼ、その……」
「一度口に出した以上、逃げる事は出来ないわよ。ルークのお喋り屋さん、夏前には色々相談に乗って貰うわよ」
「はい……」
仕方ない。でも私よりも街に暮らしてたんだから、知識は私よりもあると……あると信じたい!
「これはこれで口の中がサッパリして美味しいわね。甘さは抑えめだけど、独特な風味が良いわね」
お母様が喜んでらっしゃる。
「「「お代わりっ!」」」
そんな私とお母様の会話を切り裂くお父様達の声。思わずお母様と目で会話し、お父様達をジロリと見てしまう。
お父様達は嬉しそうにニコニコ笑ってる。
「仕方ないわね。あんなに嬉しそうにしてたら叱れないわね」
「そうですね」
お母様が良いなら私は何も言えません。やっぱりお母様はお母様ですもの。
困った様に微笑むお母様は私のお母様でお兄様達のお母様でお父様の妻なのだわ。
いつか私もお母様みたいに強くて優しい妻であり母ななれるかしら?
どんどん食器が下げられていく。当然グラスも下げられ、代わりとばかりにフワリと紅茶の香りが漂ってきた。
目の前に紅茶が置かれる。さっきまでのラーメン屋感が消えて行きます。
まだ熱々の紅茶を飲む気がしません、だって体はポカポカですから!
冷めるまで待とうっと……とか思ったらシャーベット来ました!
淡い緑が仄かに混じった黄色いシャーベットは見るからに爽やかそうです!
ティースプーンを手に取り、掬う。
冷たそうなシャーベットを躊躇う事も無くパクリと口の中に放り込む。
フワリと広がるゆずの香りと甘さ、後からミントのスーッとする香りが来る。
甘酸っぱくて、でもしつこくない甘さ!後味のミントも仄かで上品!
「へぇ……上品な甘さで美味しいな」
「本当ね。これは夏場の暑い時も良さそうだわ」
「でも夏は夏でかき氷とかアイスクリームとか色々作るんじゃないのか?」
ピキリと血管がキレそうになる。
「ルーク、なぜ今言ったのかしら?お母様をご覧になって」
「ハッ!」
私とルークの視線を笑顔で受け止め、目をキラキラと言うよりギラギラさせているお母様のオーラがヤバイです。
「ホホホ……夏が楽しみになって来ました」
オーゥ……スイーツの女王様からロックオンされましたよ。春らしいお菓子とか料理とか考える時間あるかな?
「エ……エリーゼ、その……」
「一度口に出した以上、逃げる事は出来ないわよ。ルークのお喋り屋さん、夏前には色々相談に乗って貰うわよ」
「はい……」
仕方ない。でも私よりも街に暮らしてたんだから、知識は私よりもあると……あると信じたい!
「これはこれで口の中がサッパリして美味しいわね。甘さは抑えめだけど、独特な風味が良いわね」
お母様が喜んでらっしゃる。
「「「お代わりっ!」」」
そんな私とお母様の会話を切り裂くお父様達の声。思わずお母様と目で会話し、お父様達をジロリと見てしまう。
お父様達は嬉しそうにニコニコ笑ってる。
「仕方ないわね。あんなに嬉しそうにしてたら叱れないわね」
「そうですね」
お母様が良いなら私は何も言えません。やっぱりお母様はお母様ですもの。
困った様に微笑むお母様は私のお母様でお兄様達のお母様でお父様の妻なのだわ。
いつか私もお母様みたいに強くて優しい妻であり母ななれるかしら?
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