婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

嫁入り支度 57

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「エリーゼ様、アニス様、湯浴みの支度を済ませておきました」

不意に声をかけられてそちらを見れば、見た事のない侍女?メイド?がニコニコしながら立っていた。
見た所少し年若い感じだけど……

「貴女……今日からなの?初めて見る顔だけど」

アニスが先制パンチを繰り出しました。ガンバレ~!

「はいっ!今日からエリーゼ様の侍女としてつく事になったチェルシーです!新館の侍女見習いとしてあちらで教育を受けておりましたが、少しでも早くからお側についていた方が良いでしょうと言われて来ました!」

茶色のクリクリした髪はポニーテールにしてて、元気溌剌な感じ。
瞳もオリーブグリーンで可愛らしい感じ。でも、それは特化してる訳でもなく普通の女の子って感じで可愛い。

「そうですか。私は……」

「はいっ!アニス様はエリーゼ様の専属侍女様で私達、侍女の上にあたる方です!私達は侍女としてエリーゼ様を補佐すると言うより、アニス様の補佐を行いアニス様がエリーゼ様の補佐を滞りなく行える様に……と教えられました!なのでアニス様、どうか私達に仕事の事を教えて下さいっ!」

「「「お願いします!」」」

チェルシーの後ろに、チェルシーと同じくらいの年齢の女の子達が立っていました。
今までアニスの補佐をしていた侍女達は壁際に立って和やかにこちらを見ていた。
アニスが私と今までの侍女達を交互に見てますが!アニスよ、これからは私の専属侍女としてやる事増えるし教えてあげなさいよ。
私の顔わ見たアニスが小さくため息
吐いた。うん、アニスは仕方ないわね。

「良いでしょう。チェルシー、貴女が彼女達の中で一番偉いのよね?」

「はい!」

元気いっぱいだけど、そんなに元気いっぱいにしてると疲れるわよ……

「では私がチェルシーに指導しますから、チェルシーは彼女達に教えなさい。でも、まずは私ではなく控えてる侍女達から学びなさい」

「「「「はいっ!」」」」

返事を合わせ、四人揃って壁に控えている侍女達の元へ向かった。

「お疲れ様、これから頑張ってね」

「笑い事じゃありません」

アニスはどこか不満顔です。

「分かってるわよ。侍女は増えていくんだし、きちんと役割分担しないとね」

言わば私の手足になる子達だもの、大切よ。でも、それはアニスも理解している事でもあった。
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