婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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嫁入り支度 74

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フンスと鼻息が荒くなりそうなのを、グッ!と堪える。

「ホホホ……エリーゼったら、気合いが入っているわね」

笑われる程気合いが入ってるのがバレた様です。でも、砂糖も醤油もあるしタマネギも作ってるから牛丼出来るよね……牛丼食べたいかも……
チラリとお皿を見れば、フィレ肉のステーキは残すところ一口にまでなっていた。
少し残念だけど、お腹には限界があるし……と食べきってしまう。
ハムハムと噛んで肉の旨味を堪能し、ゴクリと飲み込み笑顔でお母様を見る。

「是非作ってみたい料理があるので!」

「まぁ!そうなのね。お母様、とっても気になるわ」

お母様の目がキラキラしてる!お母様も牛丼食べたら気に入るかしら……ちょっと高級な牛丼なら、お口に合うわよね?

「そう……ですね……料理長と相談してみた具合ですね……」

だってこのお昼ご飯済んだら、領都でお買い物?なのよね?

「そうね!明日ならエリーゼも時間出来るわよね?」

「お母様、早いですっ!」

「あら?早いかしら?」

キョトンとして見せるお母様、あざといです!いえ、美魔女なお母様にそんな顔されたら私弱いです。

「早くない……です。お母様の好奇心には負けます」

そう言って手近な場所に置かれた籠の中からパンを取り出し、パンを千切ってフィレ肉の乗っていたお皿のソースを拭ってパクりと食べる。

「ん!美味し!」

「あら?そんなに」

お母様もパンを手に取ると小さく千切るとソースを着けて口に運ぶ。
肉汁とソースが合わさって凄く美味しい。余りに美味しくてパクパクとソースを着けて食べてしまう。
お母様も気に入ったらしく、ステーキを食べきってしまうとソースつきパンを黙々と食べてます。
あー……ソース終わっちゃう~
パンも食べきるから良いけど。
それにお腹随分膨れたし。
コトリと冷たい果実水が置かれる。勿論、お母様の所にはワインです。
タイミング的には最高です、だって飲みたかったので!
早速、ワイングラスを手に取りコクリと飲む。
リンゴの風味が僅かにします……爽やかです。

「ああ……肉料理、とても素晴らしかったわね。ソースをあんな風に食べるなんて、初めてだったけど美味しかったわ」

あれっ?初めて……でしたか?まあ、確かに!でもパンに着けて食べるの好きなので!
これから普及させれば良いのです!フフッ……
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