婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 7

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「あら?エリーゼ……どうしたの?急に怖い顔になって……」

しまった!つい顔に出てしまったわ!

「何でもありません、お祖母さま。半年の間、馬車の旅の事を考えたら馬車を改良しなければと思っただけですわ」

真剣です!だって、私だけなら良いかもですが随行者も沢山いるかもなので馬車の魔改造は必須ですよ!
のんびりしてたら馬車の魔改造間に合わない!うん!早め早めにやりますよ~!

「ふふ……エリーゼが何かやる気になってるわ。やっぱりエリーゼはのんびりするより駆けずり回ってる方が元気あって良いわね」

「え?えー……お母様ヒドいです~」

お祖母さまとお母様が私を見てクスクス笑う。嫌な笑いじゃない。むしろホンワカします。

「エリーゼの元気にしてる顔が好きよ」

え?お母様?あんまり自然に言われて……照れます~!

「あらあら、エリーゼ。照れてるの?ふふ……可愛いわねぇ」

「お母様もお祖母さまも、もぉ!」

ボカボカ春の日差しの中、こんな風に過ごす一時の幸せに心が暖かくなる。
私達だけじゃなくて、少し離れた場所にいる専属侍女達も笑顔でこの中庭が笑顔で溢れてる。
まあでも、やる事があるって大事!いえ、遊んでないですけどね。
差し詰めキリキリ仕事に追われてた訳じゃなかったのですよ。
今はこの時間を楽しんで、明日から全力で仕事しよう!
こうして三十分程中庭を堪能して解散しました。と言ってもお祖母さま以外は本館なので、私とお母様は一緒に本館二階の自室へと向かいます。

「ではエリーゼ後でね」

「はい、お母様」

私の方が渡り廊下に近いのでさっさと自室に入ります。
では!イチゴ専用通函を作るとしますか!
材料……ざ……あれ?何か見たこと無い素材とか増えてる!何よ、この樹液って!
え?樹液……これ何に使えるのかしら?
困った時はナビさんに聞こう!

(ナビさーん!この樹液って何に使えるのかなぁ?)

〈マスター。マスターが所望のクッション材が出来ます〉

出た!ご都合主義的展開!ありがとう神様!神様いるかどうか分からないけど!

(じゃあクッション材作ってくれるかしら?)

〈マスター、マスターが作るよりもチビナビ達に作らせた方が早く多く作れますが?〉

……まさかのオーダーかけたら?発言きたわ……

(その方が良いのかしら?)

〈マスターがオーダーすれば喜びます〉

喜びますって来たわ。
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