婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 106

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いつものルークに戻ったのか、ちょっと冷めた紅茶をコクコクと飲み干す。

「冷めちゃったのに、良かったの?」

「喉渇いてたから丁度良かった」

「そうなの?」

「ああ。エリーゼ、ありがとう。何とか落ち着けそうだよ」

チカッと痛い視線が来ました。ノエルです。嫉妬ですかそうですか、止めて下さいよ……この小悪魔ネコめぇ……

「エリーゼ、ノエルがごめんな。ノエル、そんな目でエリーゼの事見ない」

「だってボクだって主をなぐさめたにゃっ!ボクが主のいちばんにゃっ!」

ルークの一番は絶対譲らないマンですね。いや、勝てないの分かってるから最初から勝負するつもりは無いですよ。

「ノエル。ノエルが一番だけど、エリーゼも一番なんだよ」

「いちばんがふたつなんてわからないにゃっ!」

「ノエル!ワガママはよくないにゃ!」

ここに来てタマが参戦して来ました。

「わがままじゃないにゃっ!」

「ワガママにゃ!」

うん、可愛いです。私もルークも笑顔で見てしまいました。

「主?主もへいきにゃ?」

トラジが私の所にやって来て見上げて来ます。

「平気よ。皆がいてくれて幸せよ。、ね、ルーク」

「ああ、幸せだけど喧嘩は見たくないかな?」

バチンとウインクして見せるルークはイケメン効果でキラキラしいです。

「ケンカしてないにゃっ!主!ボク、ケンカしてないにゃっ!」

ヒシッ!とルークにしがみつくノエルにタマがヤレヤレと頭を振って私を見た。

「そうね、ケンカは良くないわね。ね、タマ?」

「わかってるにゃ!いまのはちゅういにゃ!」

「そうね、注意よね」

「そうにゃ!ちゅういにゃ!」

「ちゅうい……ちゅういかにゃ?ホントかにゃ……?」

ノエルのジト目が痛いです(笑)

「ケンカじゃないなら良いけど、注意ももっと優しくな」

「もちろんにゃ!」

ルークに向かってビシッ!と敬礼するタマ。ねぇ……タマよ、一体どこで習ったのよ。聞かないけどね……

「所で妹さんだったとして、腐女子ならある意味大丈夫じゃない?」

「え?」

「反対はしないでしょ?側近との主従関係」

「あー……まぁ、そうだな」

「ん?キャスバルお兄様とレイの事だけじゃないわよね?ルーク……自分とキースの事忘れてない?」

ハッ!と私を見てバッ!と両手で顔を覆うと叫びましたよ……

「忘れてたーーっっ!」

ルーク……イキロ……
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