婚約破棄されまして(笑)

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春が来た！ 145

「所でラーラルーナ嬢、終わったのなら本館に戻りましょうか。そろそろ昼食になりますからね」

「あら？本当だわ。今日のお昼ごはんは何かしら？」

「ふふ……エリーゼったら。そうね、今日は何かしら？余り重いと晩餐に響くから、考えて貰いたいわね」

「そうですね、お母様。ラーラルーナ様がいらっしゃるから、何かしら得意料理だとは思うのだけど……」

「得意料理……ですか？」

「ええ、ラーラルーナ様。最近の料理は我が家発信だから、様々な料理が楽しめましてよ」

ラーラルーナ様の目がキラキラしてきました。そのお顔を見て、少し嬉しく思う。

「ラーメンもあるのですってね、どんなラーメンなのか興味あるんですの」

ふふふ……やっぱりラーメンは心揺さぶる料理よね！ルークも凄い食い付きだったの忘れられないわ！
思い出すだけで脇腹痛くなりますもの。

「鶏ガラも牛骨ガラに豚骨の三種類のベースに醤油とか煮干しっぽい魚介とか、まあ、色々色々あるわよ。私が好きなのは豚骨ベースに魚介出汁を合わせた和風ラーメンかしら？ソウルフード的な味なのよ」

「え……それって……スガ……？」

「あら？分かるのかしら。その通りよ。三つ編みの女の子がマスコットのあそこの味に近づけたのよ。他にもあるわよ、辛いのが好きなら辛いミンチが特徴なラーメンとか……」

ゴクリッ……

ん？ラーラルーナ様じゃない所から音が聞こえたけど……？ってエルフの女性陣の目が真剣ですけど、何で？

「エリーゼ様、辛いとは？私達、大変興味があるのですけど」

奥様が圧強めに入って来ました。え……辛いの好きなのかしら？

「えーと……辛い味付けな興味が？」

「ええ！あのカレーを味わってから、私達エルフの女性達はとてもはまってしまって……同じように辛いのでしょうか？」

「カレーとか……違うわよね……？」

「ええ、違いますよね……」

私とラーラルーナ様の二人でうんうんと頷きながら辛さの違いを確認しあう。

「違う辛さ……た……食べてみたいわ……」

奥様が真剣です。そんなに食べたいか……どうしようか……

「あら！それなら我が家の使用人食堂に行って、食べたら良いと思うわ！ね、エリーゼ！」

「そうですね。ラーメンの時には使用人をやって、こちらに呼びましょう」

「ありがとうございます！やったわよ、皆！」

台湾ミンチを使ったラーメンも人気出そうね……