婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 177

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いつ見ても広くて大きな大ホールへと入って、使用人達の気合いの入れ具合が見て取れました。
いや、テーブルの上の食器類とか飾られてる花々とか最上級じゃないけど上から二番目とか三番目の物ばかりです。
え?最上級じゃないのかって。最上級は本当に特別な日しか出しません。私とルークの婚姻式で出してくれるかどうか分からない位の物です。
おそらくお父様とお母様の婚姻式の時は次期領主と次期領主夫人と言う事で出した記録がありました、なのでキャスバルお兄様とラーラルーナ様の時は使うと思うのです。

「エリーゼ、こちらにいらっしゃい」

お母様の隣が空いてます、いつもの席順じゃありません。
ルークは執事見習いに連れられ帝国皇太子殿下の隣に連れて行かれました。親子席って事なのかしら?
アニスとキースはカワイコちゃん達を連れて壁際の席へと移動してます。
あ~……私の癒しが遠くなる~……

「エリーゼ?」

「申し訳ありません、お母様」

お母様の隣に行って、席に着いて視線だけ彷徨わせて見てみる。
シルヴァニア家の方々は帝国と同じ括りなのかしら?でも大婆様達の方が上座だわ……え?皇太子殿下それで納得……してるわね、ルークも訝しんでる風でも無いわ。
帝国ではこれが当たり前なのかしら?いや、そんな事ある訳ないわよね。
チラとお母様に視線ん向ければ静かに微笑んでるし……

「席順はこれでよろしかったのかしら?」

うん、分からない事は聞いた方が早いので聞きます!

「非公式ならばこれで良いのよ。勿論帝国の行事の時は序列通りにするわよ」

公式非公式で席順が変わるのか……ちゃんと記憶しておかないと後でミスったら大変だわ。

「今日は皆々様、遠路遙々と我が娘エリーゼの為にお越し頂き大変嬉しく思う。此度は帝国皇太子殿下の第五皇子を婿に迎える事となり、我が家と帝国との繋がりがより強固になる事となる。これを踏まえて我がシュバルツバルト家はオーガスタ王国より独立し、古きシュバルツバルト公国へと還る事とする」

はっ!?ここで宣言する?いや、良いのかしら?え?お母様はどう……
隣に座るお母様は胸を張り、今まで見てきたどの笑顔よりも美しく輝かんばかりで眩しかった。
そっか……お母様はお父様を一国一城の主にしたかったのね。
愛する夫が頭を垂れるのは、お母様的には気に入らなかったのね。
お母様、私が幼少の頃時々言ってたものね。私の愛する夫が良い様に使われるなんて屈辱だわって、あの頃は分からなかったけどずっと思い続けてたのね。
お父様が宣言してお母様は本気を出すのね……
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